「お金と建築」の感想です - 建築系ラジオ

「お金と建築」の感想です

お金と建築。
これは、「お金と○○」というように、○○の部分になんでも当てはまります。お金と何かを交換するということは、「何か」に価値があると判断して、それに対してお金の量が決まるのが本当のところだと思います。

この夏の体験で、見えないところにどうこだわるかが大切なんだなと思う出来事がありました。
この夏の体験・・・ドキドキ。
おっとー、皆さんが想像しているような事ではないですよー(笑)。

節電の夏ということで、1階の居間と洋間の間にある階段下の押入スペースの壁をぶち抜いたんです。ホコリと共に現れたのは、30×90の間柱です。床梁と土台に機能していない仕口がありました。2階の踊り場の下ということもあり、設計上は105角のしっかりとした柱が必要そうな雰囲気。釘の打ち損ないも、歪んだまま打ち込んでいるし、35年前の建て売りはまったくひどい。ジャッキアップして柱を交換しました。見えないところで手を抜いてしまう人の気持ちとは?何かがそうさせています。この例では、「お金と○○」のところに、「労働」という言葉が入りそうです。

(余談ですけど、長男がつい最近、ねずみばあさん(※1)がトイレに出た!といってパニクっていました。うちの奥さんが、「お父さんが押入をぶち抜いたから、ねずみばあさんは出ないよ。大丈夫。」と慰めてました。ばあさん、押入からトイレに移動した?)

もうひとつの事例。
テレビで、松山大学のサービス産業論の講義をK-1で活躍したニコラス・ペタスさんが行っていました。ペタスさんは、かつて2種類の道場を持っていて、一方は、純粋に格闘技を楽しめる自分の名前を冠した道場、もう一方は、自分の名前を付けないジムでした。どちらもやっている事は同じですが、純粋に格闘技を楽しむ道場は、商売として成り立ちにくいらしいです。なぜかというと、ペタスさんに憧れて入った生徒達とはいえ、練習が厳しいので、少数の生徒しか続けられないから。 一方、自分の名前を付けないでプロデユースしているジムは、自分で直接指導しなくても、選んだインストラクターが指導すれば商売としては成り立つそうです。ですから、事業を拡大しやすいですね。ペタスさんは、格闘技を商売にしたくなかったので、きつい練習が好きなメンバーがいる、自分の名前を付けた道場を続けることにしたそうです。好きな事を仕事にすると、お金と好きな事を天秤にかけざるを得ない時期が来るのですね。この例では、「お金と○○」のところに、「やりがい」という言葉が入りそうです。

おっちゃんから一言いわせていただくと、夢があるなら突き進め!ですね。ながながと書いて、結局は南さんのご意見に賛成です(笑)。夢を見て、実現して、現実を見て、それからなんとかすればいいと思いますね。っと、自分に言い聞かしてます(笑)。

ところで、8/21に愛媛県今治市で伊東豊雄さんと日比野克彦さんによるトークセッションがあり、参加してきました。(面白かった〜。)もちろん、最後は伊東さんのサイン会。それで、ふと思ったんです。伊東さんのサインが欲しいと思っている自分・・・。お会いしたこともなかったので最初から伊東さん自身に憧れる訳ではないんですね。伊東さんがつくる建築に憧れてから伊東さんに憧れるんです。伊東さんに握手と写真を求めて、はしゃぐ親子もいます。すごいな〜。作家というのは、建築家というのは、ファンが存在する職業なんですね。お金を稼いでいるだけの人だったら、僕はサインを求めないでしょう。

※1ねずみばあさん 絵本『おしいれのぼうけん』に登場する、ねずみ使いのおばあさん。押入の中に潜んでいて、園児達から恐れられている。

・関連項目
テーマ討議 お金と建築
(2011年9月 7日公開)

連載紹介

建築系ラジオのリスナーによる感想コーナーです。 気になってるけど、まだ聞いていないコンテンツの概要を知りたい場合に参考でどうぞ。感想文のリクエストがあれば、お答えいたします(笑)。
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