収録場所:喫茶ランドリー本店(東京・森下)
収録時間:26分28秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:45.3MB
PLAY 出演者:横⼿義洋+林要次+川勝真⼀+倉方俊輔+松田達
『建築思想図鑑』(学芸出版社)の出版記念イベントが、東京・森下の喫茶ランドリー本店で行われた。この本はイラストと分かりやすいテキストで、建築思想を読み解く書籍であり、古代から現代までの63の項目で構成されている。建築系ラジオのコアメンバーも編者や執筆者として関わった。イベントは多面的な視点で本書の成立や特色を明らかにしていくと同時に、公開レクチャーというかたちで、学生や一般の方にも向けて、あらためて著者らが分かりやすく各項目に触れていく。
第2部前半では、本書の編者が、本書に関わり始めたきっかけに触れつつ、各章の仕組み、本書全体の仕組みなどを明らかにしていく。本書のもとになった『哲学用語図鑑』をはじめ、参考になった書籍についても言及される。特に林要次さんから、本書の企画当初にあった240のキーワードから、120に、最終的に63と項目が絞られていった経緯が紹介される。第1章は横手義洋、第2章は林要次、第3章は川勝真一の各氏が担当した。
林要次氏スライドより「企画スタート時の用語(上は120選、下は企画当初の240の項目)」
・出演者プロフィール
横⼿義洋(よこて・よしひろ)
1970年鹿児島県生まれ。建築史家、東京電機大学未来科学部建築学科教授。専門:西洋建築史、近代建築史。2001年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。東京大学助教、イェール大学研究員を経て現職。著書に『イタリア建築の中世主義』(単著、中央公論美術出版、建築史学会賞受賞)、『近代建築史』(共著、市ヶ谷出版)、『日本建築思想史』(共著、太田出版)など。
林要次(はやし・ようじ)
1975年神奈川県生まれ。建築家・建築学者、芝浦工業大学特任研究員、センブンノイチ株式会社共同代表。専門:設計意匠、建築理論、建築教育。芝浦工業大学卒業。横浜国立大学大学院修了。パリ第8大学D.E.A.(建築・都市設計)課程修了後、日仏で建築・都市設計修行。近代日本のフランス建築理論と教育手法の受容の研究で博士(工学)取得。訳書にル・コルビュジエ著『パリの運命』(彰国社、共訳者:松本晴子)。
川勝真⼀(かわかつ・しんいち)
1983年兵庫県生まれ。建築リサーチャー、キュレーター。一般社団法人建築文化代表理事。2008年京都工芸繊維大学大学院建築設計学専攻修了。2008~2023年RADディレクター。建築展覧会キュレーション、市民参加型ワークショップの企画・運営、都市やまちづくりのためのリサーチなどの実践を通じ、建築と社会の関わり方を探っている。
倉方俊輔(くらかた・しゅんすけ)
1971年東京都生まれ。建築系ラジオコアメンバー。大阪公立大学教授
1975年石川県生まれ。建築系ラジオコアメンバー。静岡文化芸術大学准教授。