『建築思想図鑑』出版記念公開レクチャー@喫茶ランドリー(4/6) - 建築系ラジオ

『建築思想図鑑』出版記念公開レクチャー@喫茶ランドリー(4/6)
第3部前半:執筆者による公開レクチャー(⼾⽥穣+倉⽅俊輔+本⽥晃⼦+天内⼤樹)

収録日時:2023年11月24日
収録場所:喫茶ランドリー本店(東京・森下)
収録時間:26分04秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:44.4MB
PLAY 出演者:⼾⽥穣+倉方俊輔+本田晃子+天内大樹+松田達

『建築思想図鑑』(学芸出版社)の出版記念イベントが、東京・森下の喫茶ランドリー本店で行われた。この本はイラストと分かりやすいテキストで、建築思想を読み解く書籍であり、古代から現代までの63の項目で構成されている。建築系ラジオのコアメンバーも編者や執筆者として関わった。イベントは多面的な視点で本書の成立や特色を明らかにしていくと同時に、公開レクチャーというかたちで、学生や一般の方にも向けて、あらためて著者らが分かりやすく各項目に触れていく。

第3部前半では、戸田穣さん、倉方俊輔さん、本⽥晃⼦さん、天内⼤樹さんから、それぞれミニレクチャーをして頂く。戸田さんからは「類型論」(本書08)の項目について、『建築設計資料修正』とも比較しながら説明いただいた。倉方さんからは、「建築進化論」(18)については触れずに、注目されている1977年から1981年までの時代について語りつつ、「様相論」(55)や「テクトニック」(58)にも言及いただいた。本田さんからは、1917年の10月革命後のロシアの建築状況を、ギンズブルグの共同住宅を中心に、ヴェスニン兄弟、レオニドフ、社会主義都市(都市派と非都市派)、スターリニズムなどを一気に解説頂く。本書のロシア・アヴァンギャルド(25)を補完する内容。天内さんからは、かつて関わった『最新 日本言論知図』(2011)との類似性を挙げつつ、「分離派建築会」(26)(=芸術)と主流の「構造派」(=非芸術)との対立を、井奥陽子さんの『近代美学入門』(2023)にも触れつつ説明いただいた。


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本田晃子氏スライド一式(クリックするとPDFファイルが開きます)


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天内大樹氏スライドより「分離派建築会メンバーの写真」

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天内大樹氏スライドより「滝澤真弓による建築模型」


・出演者プロフィール

⼾⽥穣(とだ・じょう)
1976年大阪府生まれ。昭和女子大学環境デザイン学部環境デザイン学科専任講師、専門:建築史。

本⽥晃⼦(ほんだ・あきこ) 
専門はソ連建築史・表象文化論。岡山大学社会文化科学研究科准教授。『天体建築論:レオニドフとソ連邦の紙上建築時代』(東京大学出版会、2014年)、『都市を上映せよ ソ連映画が築いたスターリニズムの建築空間』(東京大学出版会、2022年)、『革命と住宅』(ゲンロン、2023年)など。

倉方俊輔(くらかた・しゅんすけ)
1971年東京都生まれ。建築系ラジオコアメンバー。大阪公立大学教授

松田達(まつだ・たつ)
1975年石川県生まれ。建築系ラジオコアメンバー。静岡文化芸術大学准教授。

天内大樹(あまない・だいき)
1980年東京都生まれ。建築系ラジオコアメンバー。青山学院大学准教授。
(2023年12月 4日公開)

連載紹介

建築にまつわる、様々なテーマに関する討議です。コアメンバーが集まる全体討議とは別に、個々のメンバーで収録した討議を集めたコーナーです。
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