建築系ラジオ: 2010年11月アーカイブ

2010年11月

収録日時:2010年11月21日
収録場所:東京理科大学野田キャンパス2号館4F
収録時間:18分35秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:8.50MB
PLAY 出演者:松田達+星洸祐+新井快+宇山達彦+岡村宗磨+野上晴香+中川裕美乃+佐脇礼二郎+ジェレフ・アタナス・ジフコフ+西村明洋+遠藤優斗

引き続き東京理科大学理工学部建築学科の有志学生による有志団体TUSAに、理科大野田キャンパスで学んできた、理科大「らしさ」を聞いていきます。なぜ理科大生の模型は大きいのか。そして空間に対する意識。「運河」という閉ざされた空間において、ある意味ガラパゴス化現象が起きているかもしれない、理科大生の日常を探ります。関東圏における地方都市ともいうべき「運河」で、彼らはどのような生活を送っているのでしょうか。(木崎美帆)

・出演者プロフィール
星洸祐(ほし・こうすけ)
1988年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010代表

新井快(あらい・かい)
1989年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010副代表

宇山達彦(うやま・たつひこ)
1989年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010 unit A管理、illumination制作、TUS Digital Studio所属

岡村宗磨(おかむら・そうま)
1989年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010 staff、TUS Digital Studio staff

野上晴香(のがみ・はるか)
1990年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010 unit担当、外部交渉

中川裕美乃(なかがわ・ゆみの)
1988年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010 イベント責任者

佐脇礼二郎(さわき・れいじろう)
1990年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第2学年。建築学生団体TUSA2010所属

ジェレフ・アタナス・ジフコフ
1990年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第2学年。建築学生団体TUSA2010所属

西村明洋(にしむら・あきひろ)
1987年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第2学年。建築学生団体TUSA2010所属

遠藤優斗(えんどう・まさと)
1991年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第1学年。建築学生団体TUSA2010所属
収録日時:2010年11月21日
収録場所:東京理科大学野田キャンパス2号館4Fオープンスペース
収録時間:18分34秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:8.50MB
PLAY 出演者:松田達+星洸祐+新井快+宇山達彦+岡村宗磨+野上晴香+中川裕美乃+佐脇礼二郎+ジェレフ・アタナス・ジフコフ+西村明洋+遠藤優斗

東京理科大学野田キャンパスで行われた、東京理科大学理工学部建築学科の有志学生による有志団体TUSAが企画するワークショップでの収録です。今年は理科大の文化祭「理大祭」で実寸の空間を作りました。今年で15周年を迎えたTUSA。その活動に迫ります。また、東京理科大学理工学部建築学科の学生の特徴とは?理科大とはどのような大学なのか。模型の作り方の原点。その実態を明らかにします。(木崎美帆)

・出演者プロフィール
星洸祐(ほし・こうすけ)
1988年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010代表

新井快(あらい・かい)
1989年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010副代表

宇山達彦(うやま・たつひこ)
1989年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010 unit A管理、illumination制作、TUS Digital Studio所属

岡村宗磨(おかむら・そうま)
1989年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010 staff、TUS Digital Studio staff

野上晴香(のがみ・はるか)
1990年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010 unit担当、外部交渉

中川裕美乃(なかがわ・ゆみの)
1988年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第3学年。建築学生団体TUSA2010 イベント責任者

佐脇礼二郎(さわき・れいじろう)
1990年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第2学年。建築学生団体TUSA2010所属

ジェレフ・アタナス・ジフコフ
1990年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第2学年。建築学生団体TUSA2010所属

西村明洋(にしむら・あきひろ)
1987年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第2学年。建築学生団体TUSA2010所属

遠藤優斗(えんどう・まさと)
1991年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科第1学年。建築学生団体TUSA2010所属
収録日時:2010年10月24日
収録場所:香川県小豆島
収録時間:10分45秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:4.9MB
PLAY 出演者:彦坂尚嘉+五十嵐太郎

瀬戸内国際芸術祭2010で展示された、スゥ・ドーホー氏の「Net−Work」 について語ります。「Net-Work」は膨大な数の小さな人型の手足をつなげ漁の網のような物を作り、この網を砂浜の波打ち際に設置した作品です。ここでは彦坂尚嘉さんによる芸術論が展開されます。また、iMacの登場による工業デザインの変容や、若手現代美術作家の作品について述べられます。そして、アートとデザインの違いについては注目です。アンディ・ウォーホールを例にアーティストと職人の違いから、アートとデザインの違いについて言及しています。この収録は、小豆島を移動中のチャーターバス内でされたため、前半と後半に区切られていますが、内容がギュっと詰まった彦坂尚嘉さんの話は「一聴」の価値ありです。(近藤洋輔)
建築系ラジオ全体討議
「建築家をあきらめろ!──建築学科卒、だけど仕事は建築以外。」 公開収録!

cleanedup
ダウンロード「建築家をあきらめろ!」A4版フライヤー(PDFファイル、1.3MB)
※クリックするとダウンロードが始まります。

<趣旨>
進路に悩むゲスト学生を交えた、リアルタイム進路決断トークイベント
建築家を目指して建築学科に入る人は多いですが、もちろん全員がなれるわけではありません。実際に建築家になる人はごく少数派です。どこかで自分の進路を決めなければいけないのです。そこで今回は、東京仕事百貨と建築系ラジオが共同し「建築家をあきらめろ!」というトークイベントを行います。建築学科を卒業して建築とは違う仕事をはじめた方々をお招きし、討議を行います。そして、実際に進路に悩んでいる学生に聴いてもらい、討議終了後、その場で進路を決断してもらう予定です。果たして彼らは、建築家を目指すのか?あきらめるのか? このイベントを通し、現在の建築学科の教育や就職の状況を、あらためて問い直したいと思います。

<概要>
日時:2010年12月19日(日)14:00開場、14:30開演
住所:東京都渋谷区猿楽町11−1 ラ・フェンテ代官山1F
入場料:1,000円(ワンドリンク付き)
問い合わせ先:info@architectural-radio.net

<スケジュール>
14:00- 開場
14:30- 全体討議(17:00までに終了)
17:00- 懇親会

<出演者>
ゲスト学生:数名(若干名のみ、参加希望受け付けます。上記、問い合わせ先まで)
パネリスト:田中陽明(co-Lab)、西村佳哲(Living World)、林厚見(東京R不動産)
コメンテーター:南泰裕
ダブル司会:松田達、中村健太(東京仕事百貨)

<プログラム>
・はじめに「趣旨説明/進路に悩む学生紹介/パネリストプレゼンテーション」
・討議A「なぜ、建築以外の道に進むことになったのか?」
・討議B「建築を学んで、良かったことは何でしょうか?」
・学生の決断「建築家を目指すのか?あきらめるのか?」

<その他>
・会場は14 時から開いていますので、ご都合のよい時間にお越し下さい。収録している可能性があるので、お静かにお入り下さいますよう、お願い申し上げます。
・全体討議終了次第、隣接するセドナ食堂にて懇親会予定です。
・下記にて、イベント予告の内容を配信しておりますので、あわせてお聴きください。

<出演者プロフィール>
田中陽明(たなか・はるあき)
co-Lab 企画運営代表 春蒔プロジェクト株式会社 代表 クリエイティブ・ファシリテーター&ディレクター、ソフトアーバニスト 1970年生まれ。武蔵野美術大学建築学科卒業後、株式会社大林組設計本部に勤務。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科でメディアアートを専攻。同院にて建築、音楽、メディア表現を専門とするメンバーによりメディアアートユニットflowを結成する。2003年、クリエイター専用の集合型シェアードスタジオ&クリエイションシンクタンク『co-lab』を森ビルと共同でプロデュース、その後自社で事業化し、企画運営代表を務める。クリエイターと社会起業家や企業等とのコラボレーションをコンセプトに拠点を増設/ネットワーク化し、クリエイター主導によるアーバニズムを画策している。

西村佳哲(にしむら・よしあき)
プランニング・ディレクター。 1964年生まれ。武蔵野美術大学卒。つくる・書く・教える、三種類の仕事。建築分野を経て、ウェブサイトやミュージアム展示物、公共空間のメディアづくりなど、各種デザインプロジェクトの企画・制作ディレクションを重ねる。働き方研究家としての著書に『自分の仕事をつくる』(ちくま文庫)、『自分をいかして生きる』(バジリコ)、『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』(弘文堂)など。多摩美術大学、京都工芸繊維大学 非常勤講師。

林厚見(はやし・あつみ)
SPEAC inc.パートナー / 東京R不動産共同主宰 1971年生まれ。東京大学建築学科、コロンビア大学不動産開発科修了。McKinsey & Company にて経営戦略コンサルティング、(株)スペースデザインにて不動産開発事業に財務担当取締役として従事。2004年にSPEAC inc.を吉里裕也と共同設立。ファイナンスからデザインまでを統合し、不動産の開発・再生を中心に空間に関わる事業企画・プロデュースを行う。

中村健太(なかむら・けんた)
東京仕事百貨代表 株式会社シゴトヒト代表取締役 1979年生まれ。明治大学建築学科卒業後、株式会社ザイマックスを経て、2008年より東京仕事百貨を企画、運営。
収録日時:2010年10月15日
収録場所:千代田区某喫茶店
収録時間:14分35秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:6.6MB
PLAY 出演者:藤原えりみ+糸崎公朗+山口俊郎+栃原比比奈+彦坂尚嘉+天内大樹

国立近代美術館での「上村松園展」の批評の最終回です。冒頭で糸崎さんから蛍の描写の不正確さが指摘され、栃原さんからは腕の位置の不自然さが指摘されます。そのことから松園が社会的通念で描いているために少女漫画的であることに話がおよび、松園の作品の持つ女性的な面について語られます。そこで宝塚歌劇団の様式的、装飾的な部分との類縁性などが話題となりました。最後に、藤原さんが松園をはじめとした当時の女性作家は大変な時代を生きてきた、現代の女性作家は自分たちの課題を見つけなければならないとまとめられました。(江藤靖子)

・出演者プロフィール
藤原えりみ(ふじはら・えりみ)
美術ジャーナリスト。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(専攻/美学)。著書『西洋絵画のひみつ』(朝日出版社)、共著:『西洋美術館』『週刊美術館』『週刊 日本の美をめぐる』(小学館)、『現代アート事典』(美術出版社)など。訳書:H・リード『近代彫刻史』(言叢社)、C・グルー『都市空間の芸術』(鹿島出版会)、R・アスコット『アート&テレマティークス』(NTT出版)、M・ケンプ『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(大月書店)、C・フリーランド『でも、これがアートなの?』(ブリュッケ)ほか。武蔵野美術大学・女子美術大学・東京藝術大学非常勤講師。

糸崎公朗(いとざき・きみお)
美術家。1965年長野県生まれ。東京造形大学卒業。写真家・美術家。「非人称芸術」のコンセプトのもと、「フォトモ」「ツギラマ」などの独自の写真技法による作品を制作。展覧会やワークショップのほか、出版や雑誌執筆など幅広い活動を行なう。主な個展に「"FOTOMO x CITY"Multi-Perspective Sx Editions」(香港藝術中心)、「金沢をブリコラージュする。」(金沢21世紀美術館)。主な受賞にコニカフォト・プレミオ2000年度大賞、19回東川賞新人作家賞など。主な著書に『フォトモの物件』『東京昆虫デジワイド』(共にアートン新社)など。

山口俊郎(やまぐち・としお) 
美術家。1977年兵庫県生まれ。2001年倉敷芸術科学大学卒業、2003年広島市立大学大学院修了後、2004年~2010年倉敷芸術科学大学非常勤講師を務める。2009年  立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻 彦坂尚嘉ゼミ 科目等履修生として単位取得。2008年 アートガーデン(岡山)にて個展。

栃原比比奈(とちはら・ひいな) 
美術家。1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展

・関連項目
東京国立近代美術館上村松園展
収録日時:2010年10月15日
収録場所:千代田区某喫茶店
収録時間:13分52秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:6.5MB
PLAY 出演者:藤原えりみ+糸崎公朗+山口俊郎+栃原比比奈+彦坂尚嘉+天内大樹

国立近代美術館での「上村松園展」の批評のつづきです。作品の保存状態の良さに注目し、人々に愛され、丁寧に保存される作品の共通点に話題は移ります。松園の作品は絹本という高価な支持体に高価な岩絵の具で工芸的ともいえる精緻な描きかたがされているために所有者も保存に力を注ぐのではないかとの指摘がありました。その他に大衆に愛される理由として、代表作である「序の舞」も女性が立っているように描かれていないことを例に、芸術的価値とは別のキッチュ絵画としての価値があり、彦坂さんはそれを挿絵的なものの極限と表現します。前回に引き続き、大衆に愛される松園の作品の本質に迫ります。(江藤靖子)

・出演者プロフィール
藤原えりみ(ふじはら・えりみ)
美術ジャーナリスト。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(専攻/美学)。著書『西洋絵画のひみつ』(朝日出版社)、共著:『西洋美術館』『週刊美術館』『週刊 日本の美をめぐる』(小学館)、『現代アート事典』(美術出版社)など。訳書:H・リード『近代彫刻史』(言叢社)、C・グルー『都市空間の芸術』(鹿島出版会)、R・アスコット『アート&テレマティークス』(NTT出版)、M・ケンプ『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(大月書店)、C・フリーランド『でも、これがアートなの?』(ブリュッケ)ほか。武蔵野美術大学・女子美術大学・東京藝術大学非常勤講師。

糸崎公朗(いとざき・きみお)
美術家。1965年長野県生まれ。東京造形大学卒業。写真家・美術家。「非人称芸術」のコンセプトのもと、「フォトモ」「ツギラマ」などの独自の写真技法による作品を制作。展覧会やワークショップのほか、出版や雑誌執筆など幅広い活動を行なう。主な個展に「"FOTOMO x CITY"Multi-Perspective Sx Editions」(香港藝術中心)、「金沢をブリコラージュする。」(金沢21世紀美術館)。主な受賞にコニカフォト・プレミオ2000年度大賞、19回東川賞新人作家賞など。主な著書に『フォトモの物件』『東京昆虫デジワイド』(共にアートン新社)など。

山口俊郎(やまぐち・としお) 
美術家。1977年兵庫県生まれ。2001年倉敷芸術科学大学卒業、2003年広島市立大学大学院修了後、2004年~2010年倉敷芸術科学大学非常勤講師を務める。2009年  立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻 彦坂尚嘉ゼミ 科目等履修生として単位取得。2008年 アートガーデン(岡山)にて個展。

栃原比比奈(とちはら・ひいな) 
美術家。1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展

・関連項目
東京国立近代美術館上村松園展
出演者:武智仁志

いやいやいや。
すごいドキドキしました(笑)。

まず、僕のような凡人はいかに常識に縛られて生きているかということにあらためて気付かされました。「ラブホテル」という言葉に抱いているイメージから、勝手に危ないコンテンツだと思い込んでしまいます。なぜか触れてはならない話題のような気がしてしまって。いや、確かに状況的には安心できないですね(笑)。

ところが、聞いてみてまたビックリ!教科書には決して載っていないラブホテルのノウハウが満載でした。深いですね。何事も。経営戦略から色彩の事、土地の歴史まで、あらためて建築の面白さを教えていただいた気がします。

そして、今回初めて気が付いたのですが、デートということもあるのでしょうか、ストーリー性を感じました。話の流れが物語のように感じました。例えば、子供と一緒に絵本を読んでいると、僕が読んでいる物語の前に、ページを開いた瞬間から子供達は、もうすでにそのページのポイントを押さえた絵を見ていることになります。先が分かってしまうというのが子供の理解を深めるのかもしれませんが、それと比べて音声だけですと順番に与えられた情報を、その順番通りに処理していくことになるので、「この先どうなるのだろう」という期待というか、同時に気持ちが進行していく感覚がありました。音声だけで聞いていると、北川さんのレクチャーの影に、男女の駆け引きがあるようでないような(笑)。それがドキドキの元ですね。北川さんがよほど信頼されているのか、それとも片田江さんのキモが座っているのか。(面白そうという発言は無防備すぎるような・・おじさんは心配。)

さて、円山町のイメージは行った事の無い僕には想像できませんが、地方のラブホテルは郊外にひっそりと建っていることが多いです。車でそのまま入って、だれにも会わずに、そして車で出ていく・・。人目を忍んで、こっそり入っていく感じですね。悪い事していないのに。パトカー見て息を殺してしまうのと同じでしょうか(笑)。かつては、人気の少ない場所だったのが、いつのまにか周辺が普通の建物でにぎやかになっているパターンもありますね。都会版のセオリーに従っていないので、今でも存続しているということは、競合相手がある一定の間隔を保っているからなのでしょうか。「なぜこんな場所に?」と思わせる土地の歴史を調べると、様々な人の想いが絡み合っていてその場所をつくっているのですね。常識的な目だけで見てしまうと、表層しか見えないので見逃してしまうことって多いんだなあと思いました。

お話の中にありました、ラブホテルで多いという事件。やっぱり地方でも同じ事件が起こっているようです。閉鎖的な空間に入ると、人は多小なりとも錯乱してしまうのでしょうか。ネットの匿名も同じようなものだと思います。欲望をさらけ出しやすいのでしょうかね。

カップルに幸福感を満喫してもらいたい(=高級感)のなら、もしかすると松田達さんの中庭のような概念を使えば閉鎖性がコントロールできるかもしれませんね。閉じていながら開けるという。屋外と通じる部分があれば閉鎖性をある程度保ちながら開放的な場所にできるかもしれません。ビルだから、ずらして中庭を積んで、そのズレで外からは見えないとか・・。音の問題をどうするかですね。経営者としては、やっぱりお客さんを詰め込みたいのかなあ。でも、事件が起こるのは嫌ですね。

次はインテリアですか? 
ということは、・・・
え"〜!!


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ラヂオは友の
「でしゃばり目次」
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北川啓介の無批判的行動主義
北川啓介のもうひとつの建築設計資料集成!円山町ラブホテルデート編

00:00〜「ラブホ街の歴史をひも解くことから見えてくること」
01:56〜「あるものの需要によって」
02:30〜「国策と村人」
03:42〜「人々の町起こしの歴史」
05:35〜「ホテル名と土地名の関係」
06:31〜「怨念?」
07:27〜「経済的なお話」
08:40〜「いよいよ!?」
10:17〜「材質について」
11:42〜「リフォーム手法について」
13:06〜「料金と至福の関係」
14:58〜「ラブホ業界の効果的な構成手法」
16:13〜「料金の動向について」
16:45〜「そんなものがあるんすか!?」
17:30〜「外観からその建物の歴史を読む」
18:03〜「色についての基本」
19:56〜「基準法との関係」
20:55〜「ラブホテルで起きやすい事件とは」
21:42〜「事件の調べ方」
23:25〜「ラブホテルのリノベーション」
24:32〜「雑多な建物や街をみること」
25:49〜「片田江さんの感想」
26:39〜「次回は・・・」

(全 27:18)
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収録日時:2010年10月15日
収録場所:千代田区某喫茶店
収録時間:21分6秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:9.9MB
PLAY 出演者:藤原えりみ+糸崎公朗+山口俊郎+栃原比比奈+彦坂尚嘉+天内大樹

東京国立近代美術館での「上村松園展」の批評です。上村松園(1875~1949)は女性として初めて文化勲章を受章した日本画家です。展覧会を見たあと、彦坂尚嘉さんから美人画は、横山大観の「屈原」のような近代日本画の反動で江戸への追憶で生まれたものであり、近代国家としての日本が終わろうとしている現代に、骨董としての価値が生まれ、鑑賞しやすくなっていると説明がありました。そして同時代の鏑木清方などの他の美人画家は身体の構造が描けているのに対して松園は描けていないために芸術絵画ではなくイラストレーションであると指摘し、イラストレーションだからこそ多くの人を魅了する、と上村松園の人気の理由に迫ります。(江藤靖子)

・出演者プロフィール
藤原えりみ(ふじはら・えりみ)
美術ジャーナリスト。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(専攻/美学)。著書『西洋絵画のひみつ』(朝日出版社)、共著:『西洋美術館』『週刊美術館』『週刊 日本の美をめぐる』(小学館)、『現代アート事典』(美術出版社)など。訳書:H・リード『近代彫刻史』(言叢社)、C・グルー『都市空間の芸術』(鹿島出版会)、R・アスコット『アート&テレマティークス』(NTT出版)、M・ケンプ『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(大月書店)、C・フリーランド『でも、これがアートなの?』(ブリュッケ)ほか。武蔵野美術大学・女子美術大学・東京藝術大学非常勤講師。

糸崎公朗(いとざき・きみお)
美術家。1965年長野県生まれ。東京造形大学卒業。写真家・美術家。「非人称芸術」のコンセプトのもと、「フォトモ」「ツギラマ」などの独自の写真技法による作品を制作。展覧会やワークショップのほか、出版や雑誌執筆など幅広い活動を行なう。主な個展に「"FOTOMO x CITY"Multi-Perspective Sx Editions」(香港藝術中心)、「金沢をブリコラージュする。」(金沢21世紀美術館)。主な受賞にコニカフォト・プレミオ2000年度大賞、19回東川賞新人作家賞など。主な著書に『フォトモの物件』『東京昆虫デジワイド』(共にアートン新社)など。

山口俊郎(やまぐち・としお) 
美術家。1977年兵庫県生まれ。2001年倉敷芸術科学大学卒業、2003年広島市立大学大学院修了後、2004年~2010年倉敷芸術科学大学非常勤講師を務める。2009年  立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻 彦坂尚嘉ゼミ 科目等履修生として単位取得。2008年 アートガーデン(岡山)にて個展。

栃原比比奈(とちはら・ひいな) 
美術家。1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展

・関連項目
東京国立近代美術館上村松園展
収録日時:2010年11月3日
収録場所:せんだいメディアテーク
収録時間:14分11秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:6.8 MB
PLAY 出演者:小野田泰明+松田達

開講式直後に収録された東北大学・小野田泰明先生へのインタビュー。SSDにおける活動の3つの軸。そのひとつであるPBLスタジオについて、小野田先生が講義をされる社会軸スタジオの話を中心に伺いました。「デザインの状況をデザインする」プレデザインの手法。都市資源を活かしたコンベンション機能とは。仙台という都市をプラットホームに地域社会とデザインをつなぐ実践的な取り組みを通し、貴重な課題が投げかけられています。(松岡成美)

・出演者プロフィール
小野田泰明(おのだ・やすあき)
1963年金沢市生まれ。1986年東北大学工学部・建築学科卒業。東北大学大学院工学研究科教授。建築計画者。
 

2010年8月 大宰府ワークショップ

収録日時:2010年8月25日
収録場所:国士舘大学大宰府キャンパス
収録時間:15分34秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:7.12MB
PLAY 出演者:末廣香織+南泰裕+倉方俊輔+田畠あゆみ+門前龍司+上條美里+谷口朋子+後藤裕美

大宰府ワークショップ収録
今年、2010年の夏に国士舘大学の分校が建つ大宰府で行われたワークショップでのレヴューです。現在はあまり利用されなくなってしまった既存の校舎、大きなグラウンドもある広大な敷地において四年前から続けられているプロジェクトです。木々が生い茂る豊かな自然の中で、 地元の小学生や学生と共に協力し作り上げた作品を舞台にワークショップを通してのそれぞれの思いが語られていきます。風やセミの鳴き声など日本の夏を感じさせる長閑なBGMも楽しみながら聞いて下さい。(友常由貴子)

・出演者プロフィール
末廣香織(すえひろ・かおる)
1961年大分県生まれ。建築家。有限会社エヌ・ケイ・エス・アーキテクツ主宰。1986年九州大学大学院建築学専攻修士課程修了。1986-90年SKM設計計画事務所勤務。1990-91年EAT一級建築士事務所代表。1991-94年ベルラーヘ・インスティテュート建築学大学院在学。1993年ヘルマン・ヘルツベルハー建築設計事務所勤務。1994-98 九州大学工学部建築学科助手。1998年NKSアーキテクツ共同主宰。2005年より九州大学大学院人間環境学研究科准教授

田畠あゆみ(たばたけ・あゆみ)
1988年生まれ。国士舘大学理工学部理工学科建築学専攻             
趣味...ばいく、ちびっ子ライダー

門前龍司(もんぜん・りゅうじ)
1988年生まれ。国士舘大学理工学部理工学科建築学専攻

上條美里(かみじょう・みさと)
1989年福岡生まれ。北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科所属 夕方とフラミンゴが好きです。

谷口朋子(たにぐち・ともこ)
1989年生まれ。北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科所属。 趣味...旅行

後藤裕美(ごとう・ゆみ)
1990年生まれ。国士舘大学理工学部理工学科建築学専攻

・関連項目
建築ワークショップ2010 in 国士舘大学・大宰府キャンパス
収録日時:2010年11月3日
収録場所:せんだいメディアテーク
収録時間:16分56秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:7.8MB
PLAY 出演者:石田壽一+松田達

今回はせんだいスクール・オブ・デザイン(SSD)開講式直前に東北大学の石田壽一先生をお招きしました。SSDにおける自身のスタジオの名前から話を展開して、中国、オランダにおける環境問題への対応を例に挙げながら「グリーンインフラ」と「ブルースープラ」の意味を説明していただき、授業内容を詳しくお話しいただきました。(伊東一馬)

・出演者プロフィール
石田壽一(いしだ・としかず)
東北大学大学院工学研究科 都市・建築学専攻 教授。1995年 東京大学工学系研究科建築学専攻 博士課程単位取得満期退学、博士(工学)
 
出演者:武智仁志

山田さんが、いかに皆さんに好かれていたかが伝わってきました。カリスマ学生さんと松田さんの涙声が、また、僕の心にグッときます・・・。本当に悲しいです。

でも、恒川さんのエピソードは、笑いました。
4人姉妹の真ん中に山田さんが写っている写真の、山田さんの表情が見てみたいです(笑)。お通夜の夜に、本人がいないのに笑いが取れるのは、山田さんだけでしょう。

考えてみると、男の数え年で42歳というのは、厄年なんですね。そういうのと関連付けるのは、安易すぎて嫌なんですけど、亡くなってしまうと・・・。こたつ問題でいろんな人の念を一身に背負ってしまったのでしょうか。

天内さんがおっしゃっていた冥界ラジオ。科学の進歩で、本当に、あの世の存在を確認できて、しかも通信可能になったら、聞きたいですね。あの世から発信されるものは、お金は無関係でしょうから価値感の違う配信が聞けるかもしれません。

もし、山田さんが亡くなったことを隠して配信を続けていたら、僕たちリスナーは亡くなったことに気づかずに聞いていたかもしれません。まるで、冥界ラジオのように。そのくらいラジオの声は、身近に感じられます。

話が少し変りますが、「龍馬伝」を見始めました。妻が、福山雅治の大ファンなので(おぬしもかっ!)、一緒に見る事に。龍馬の写真を見ると、もてなさそうな顔なのに、モテモテだったとか。男女問わず好かれていたという点が山田さんとダブって見えました。(山田さんは男前ですよっ!)

共通点は、多分、話の面白さです。男女問わず好かれるためには、実力があって、しかも笑いがとれるユーモアを兼ね備えていないと無理だと思うのです。山田さんは、ロンドンでも話の輪の中心になっていたという話がありましたね。笑いは国境を超えるのですねっ!時代背景を見ても、世の中が変りそうな雰囲気もあって、山田さんは龍馬のような存在だと思いました。建築の話は難しくて、しかも深刻になりがちです。山田さんの語りは、建築界が良い意味で変っていくキッカケを作ったのではないかと思います。

第2期の新メンバーが気になります。
山田さんとは違った雰囲気を出して差異性をアピールしたいところですが、コアメンバーの、松田さん、南さん、五十嵐さんの雰囲気を思うと、もう少し笑いがほしいところです(すみませんっ)。

今までの出演者から予想していくと、次の方達が候補にあがります。

・堀井義博さん
 分析力とまとめ方、プレゼンは説得力があって話に引き込まれます。簡潔なまとめが心地よい!山田さんについてのまとめも簡潔でした。映画の話も面白いです。

・北川啓介さん
 ポスト山田さんの原石のような雰囲気は持っていますが、もう少しツッコミができる方が、他のメンバーと上手くいくと思います(笑)。松田さんがより輝いて見える(聴こえる)のは、山田さんのスキのないツッコミがあってこそ(笑)。

・村上心さん
 頼れる兄貴な感じはとても良いのですが、ちょっとシブすぎな雰囲気です。おじさま好きの女性にモテモテな感じがします。

・宇野亨さん
 やっぱり、シブすぎ系です。クールすぎるような。

・杉浦久子さん
 女性メンバーとして最適でしょう。ゴレンジャーシリーズも女性が、今は二人いるようです。女性の存在が、価値感を普遍的なものにしそうですが、現在のような思い切った、クセのある配信がしにくくなるかもしれませんね。でも、南さんの突然のフリにも動揺なく、完璧に仕切れるのはすばらしかったです。
 (41Bの配信より。)

・彦坂尚嘉さん
 豊富な知識と、熱い行動力、自信に満ちた侍のようです。建築系と美術系という垣根を超えた新しい建築系ラジオに生まれ変らせていただけるような感じを受けます。ただ、侍だけに、話が堅くなりすぎてしまうような気が。

・五十嵐淳さん
 実力派なのに、ラジオから受け取る雰囲気は、冷めてもなく、熱すぎず、女性にモテるのはもちろんの事、男性からも好かれそうな雰囲気を感じました。なんだか好印象です。力みすぎていない(ように聴こえる)ところは、山田さんに通じるものを感じます。ただ単に、飲み会の席だったからでしょうか(笑)。

・タモリさん
 「ブラタモリ」、面白いです。坂道好きですよね。『建築雑誌2009.10号』を買いました(笑)。でも、ラジオに出演して頂けるかどうか・・・。

僕のツボで考えると、上記のメンバーが好みですが、もう第2期のメンバーは決まったのですよね?個人でみれば、どの方も魅力的なのですが、第1期メンバーとのからみを考えると、五十嵐淳さんはどうでしょうか?北海道ですが、収録は東京に限っていないようですし、スカイプもありますし。

もしかして、ゴレンジャーと数を合わせて、二人追加とか。妄想が膨らみますねっ!ユーモアは必要だと思います。1/18日が楽しみです。配信はいつ頃でしょうか。

山田さんの肉体はなくなりましたが、精神は引き継いでいけたらなと思います。(ラジオから読み取ることしかできませんが。)次期ラジオのさらなる発展と、皆さんのますますの御健勝をお祈りしています!

(思ひ出のコメントー初出:2010.1.11)

・関連項目
42C: 追悼 山田幸司「僕たちは、あの人の語りを決して忘れないだろう」
収録日時:2010年10月31日
収録場所:名古屋市中川区舟戸町 岡谷鋼機・第三倉庫
収録時間:1時間11分07秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:32.6MB
PLAY 出演者:村上心+五十嵐太郎+南泰裕+北川啓介+松田達+入江徹

建築系ラジオを語る上で絶対に欠かすことのできない人物、山田幸司。彼は一体どんな人物だったのでしょうか。コアメンバーの皆さんに山田幸司さんについて語っていただきました。ダンボール茶室が生まれるまでの経由。なぜダンボールなのか。山田幸司さんの建築論。そして、自分にとっての山田幸司とは。実際に茶室についてレクチャーをする山田幸司さんの独特の語り口も聴くことができます。一時間超えの長編ですが、建築系ラジオの原点を知るためにも、是非聞いていただきたい一本です。(大木翔太)

中川運河キャナルアートでは、会場の倉庫の中に、山田幸司さんの遺作となったダンボールによる茶室、国宝如庵写しが展示されて、大茶会が催されました。茶室を好んだ山田幸司さんが、茶会を通じて何か出来事を発生させること、人と人を結びつけること、中川運河の未来に向けての息吹を吹き込むことを、そこで意図していたかのようでした。この機会に山田幸司さんへのそれぞれの思いが語られたこのシンポジウムの内容を、彼の一周忌である本日、建築系ラジオから配信します。(松田達)

・出演者プロフィール
村上心(むらかみ・しん)
1960年生まれ。椙山女学園大学生活科学部生活環境デザイン学科教授。博士(工学)。写真家・建築家。1985年東京大学工学部建築学科卒業。1992年同大学工学系研究科博士課程満了。1997年蘭・デルフト工科大学OBOM研究所客員研究員。著書に「The Grand Tourー世界の建築風景」「建築再生の進め方」(都市住宅学会著作賞受賞)、訳書に「サステイナブル集合住宅」など。

入江徹(いりえ・とおる)
1974年生まれ。建築家。琉球大学工学部環境建設工学科建築コース准教授。横浜国立大学大学院修了。専門は、建築設計・現代建築理論。

・関連情報
山田幸司「建築系ラジオ全出演回」
山田幸司さんとその関連の建築系ラジオ配信回は、下記からご試聴できます。
1. 追悼 山田幸司「建築系ラジオ全出演回」(Yahoo! Pipes)
(各種RSSリーダーへのリンクがあります)
2. 追悼 山田幸司「建築系ラジオ全出演回」(RSS)
(ブラウザによっては、うまく表示されない場合があります)
3. 追悼 山田幸司「建築系ラジオ全出演回」(Podcast)
(クリックするとiTunesが開き、podcast番組として開きます)
収録日時:2010年10月3日
収録場所:せんだいメディアテーク1Fカフェ
収録時間:15分34秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:7.1MB
PLAY 出演者:加藤敦史+平野晴香+遠藤貴弘+乙坂譜美+村越怜+山日康平+加賀敏征+伊藤寿幸+唐鎌裕貴+松田達

開講式が終わったばかりの祝祭ムードが覚め遣らぬ懇親会にて収録した今回のインタビュー。54名の受講生の中から8名の学生に、せんだいスクール・オブ・デザイン(SSD)へ寄せる期待を大いに語っていただいた。東北大学の教授陣からなるPBLスタジオの中から国際軸/メディア軸/コミュニケーション軸、今期は石上純也氏と平田晃久氏によって構成されたFUTUREラボ、それぞれへと所属した学生たちの受講のねらいと大学の授業との両立についてどのようい考えているのか。領域横断する実験的な場となるSSDの記念すべき第一期生たちへ迫る。(平野晴香)

・関連項目
せんだいスクール・オブ・デザイン
収録日時:2010年11月3日
収録場所:せんだいメディアテーク
収録時間:26分53秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:12.3MB
PLAY 出演者:平田晃久+松田達

せんだいスクール・オブ・デザインの開講式の日、これからFUTUREラボ2「建築とはからまりしろをつくることである」というスタジオを担当されることになる平田晃久さんに、その内容についてお伺いしました。「からまりしろ」という概念のもつ意味は? そしてその可能性は? SSDのラボとの内容の関連性も含めて、多様な視点からお話いただきました。平田さんの建築的思考の重層性をじっくり聴くことができる、貴重な内容となっています。(編集部)

・出演者プロフィール
平田晃久(ひらた・あきひさ)
1971年大阪府生まれ。1994年京都大学工学部建築学科卒業、1997年京都大学大学院工学研究科修了。1997年より伊東豊雄建築設計事務所、2005年に平田晃久建築設計事務所設立。2010年4月現在、日本大学、東京理科大学、京都造形芸術大学、東北大学、京都大学非常勤講師を勤める。

・関連項目
せんだいスクール・オブ・デザイン
出演者:武智仁志

新しいコンテンツですね!本がまたまた欲しくなるようなコーナーです。

さて、建築が消費されているということはどういうことを言うのでしょう。

単純に考えれば、使い捨ての建築ということでしょうけれども、使用サイクルの長短だけでは語れないものがありますね。なぜそうなったのかを考える必要がありそうです。

大方の動物は、巣が必要で自ら巣作りをしますよね。かつての日本でも、近所の人達が手伝って茅葺き屋根を葺き替えたり、米ぬかで柱を磨いたり、専門業者に頼まなくても自らの手によってメンテナンスしていた時代もありました。うちのばあちゃんだって、じいちゃんが動いてくれないから(苦笑)自分で平屋の屋根瓦を葺き替えていたそうです。

建築が消費されるという状態に陥ったのは、どうも、お金と引き換えに建物のメンテナンスなりをやってもらおうという発想が出て来てからのように思います。

やっぱり、愛着があるかないかは大きいですよ。住居に対して車に抱く程の愛着って皆さん持っているのでしょうか?僕らの若い時代(今も若いですけど・・)は、土足厳禁やってる奴がいましたからね。今の時代は、車にさえも興味がなくなっているようですけど・・。愛車といわれる存在の車なら、自らの手で洗車します。自らの手でメンテナンスすることにより、丁寧な仕事になり、車に愛着を持つようになりますよね。

例えば自らの住居を軽く扱ってしまうというのは、こだわりや愛着がない状態ということですよね。極端に言えば雨風をしのいで寝る場所があればいいという機能重視の考え方です。ついでにメンテナンスフリーへの憧れ。面倒な事はやりたくないですからね。メンテナンスをしたくなる車とメンテナンスを他人の手に委ねたくなる住居の違いは、個人の独占率とスケールでしょうか。例え愛着があるとしても、どこかのテレビで見た家を理想の家としてしまう。

住居は一般的には、買うものになってしまっていて、不具合が見つかったらクレームは言うがメンテナンスはしませんよね。メンテナンスができなくなっています。それが当たり前になっていますよね。気が付いたらお金を出すだけの人になっています。そうか、お金出してんだから、やってよという考え方になってしまいますもんね。感謝の気持ちも薄れてしまうのは仕方がないのかもしれません。

話題に出ていた、ショッピングモールを歩いている時の自分を思い返しても、自分の存在でさえ、まわりにいる人達に消費させるための雰囲気作りに気が付かないまま参加しています。

こんな事を考えながら、五十嵐さんの翻訳を聞くと、気になりますね。昔にすがりつかず、踊るだけではなくて、自分は消費されない。そして、消費の海の対岸まで泳ぎきった、さらにその先に行く。消費者として過ごして来た人間としては、すごく困難な事に思えて来ます。いや、実際に困難な事を伊東さんは成し遂げていますね。
(南さんが伊東さんから得たその方法をおっしゃっています。簡単な答えなんですが、簡単にできないです。気になる方は聞いてね。)

消費の海の向こう側って、建築のありかただけではたどり着けない気がするんです。人のつながり方も新しく提案し、実現できないとなにも変わらない気がします。それって、果たして建築の力、プログラムや間取りのようなものだけで実現可能なのでしょうか。限定された敷地内の閉じられた建物一つで完結するだけでは、なかなか難しそうです。建築の力かあ。建築の力ってどんなものがあるのでしょう。
未完成の建築ってパワーがありそうだと思いませんか?未完成の部分に他者が入り込める余地がある気がします。サグラダ・ファミリアではないですけど。

河川敷によくコンビニのゴミが落ちています。河川敷にゴミを捨てられるという感覚は、そこは自分の領域ではないという気持ちがあるからだと思うんです。きっと、外でゴミを散らかせる人でも、自分の家ではゴミ箱にきちんと捨てているのでしょう。自分の独占的な領域でない場所はどうでもいいという感覚ですね。

戸建てで売ったり買ってきた住居への感覚が、そうさせてしまうという可能性も否定できません。個人が愛着を持てる領域を増やさない限り、建築は消費される存在のままかもしれません。専門家が思っている程、建築によって違う存在感を感じ取れる人はそんなにいないでしょう。だからこそ、軽い建築でも平気で一生をかける程の高いお金をつぎ込めるのだと思います。僕も建築に興味を持つ前は、建築の存在は気にした事がありませんでした。安藤忠雄さんの存在さえも知りませんでした。今では美術館に行っても建築にばかり気が向かうので困りますけど・・。

それにしても、伊東さんの海に例える言い回しがいいですね。はっきりとは言わないことが、逆に何だろう?と読者は考えるようになります。俳句とか短歌とか川柳とか、日本の知的で繊細な文化と通じるところがあって、一流の人は何をやっても一流なんですね。

余談ですが、消費の海を泳ぎきろうという心意気は、泳ぎ方は違いますが藤村龍至さんと似ているような気もしました。目的地は似ているのかもしれませんね。

・関連項目
声に出して読みたい建築論
伊東豊雄「消費の海に浸らずして新しい建築はない」(1989)を読む [1/2]
伊東豊雄「消費の海に浸らずして新しい建築はない」(1989)を読む [2/2]
収録日時:2010年10月11日
収録場所:東京都渋谷区円山町
収録時間:27分18秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:12.8MB
PLAY 出演者:北川啓介+片田江由佳

北川啓介さんが、夜も更けた2時過ぎ、突如、建築系ラジオスタッフの片田江由佳さんを引き連れて、東京は渋谷区の円山町ラブホテル街を彷徨います。昼夜を問わず恋人たちが愛を育む街には意外な歴史がありました。円山町のラブホテルの名前の由縁とは?素材は何を使う?ラブホテルの事業性とは?などなど、円山町の歴史やラブホテルというビルディングタイプを研究者としての目で解説しつつも、男心に正直にラブホテルに入っちゃったりする、ハラハラドキドキのふたりっきりの夜間教室です。(正木哲)

・出演者プロフィール
北川啓介(きたがわ・けいすけ)
建築系ラジオコアメンバー。

片田江由佳(かたたえ・ゆか)
建築系ラジオスタッフメンバー。

収録日時:2010年10月31日
収録場所:名古屋市中川区舟戸町 岡谷鋼機・第三倉庫
収録時間:26分20秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:12.3MB
PLAY 出演者:服部充代+村上心+田中大介+五十嵐太郎+南泰裕+北川啓介+松田達

「名古屋の水辺空間をもっと気持ちよくしたい」そんな声で始まった中川運河での産業遺産活用。もともと名古屋市や名古屋港管理組合、関係ある企業しか許可されなかった運河の水辺に中川運河キャナルアート実行委員長の服部充代さんが関係者に足を運び、運河の脇の倉庫で今回の中川運河キャナルアートNo.0を行うこととなった。大きな運河や交通、地下街など都市基盤を主としていた名古屋の思いがけない視点である。例えばアートのためにつくられた美術館ではなく、そのためではないものの中でアートを鑑賞するということはどんなものだろうか。 実は名古屋駅からとても近いというポテンシャルをもつこの水辺で、今までにないような活用によって新たな名古屋の発信源と一変するかもしれない。(南谷江美)

・出演者プロフィール
服部充代(はっとり・みつよ)
中川運河キャナルアート実行委員長 like air + water 代表 愛知県名古屋市出身
武蔵野美術大学を卒業後、伊藤忠ファッションシステムR&D室に勤務するが、自らデザインの仕事に携る夢を捨てきれず、ニューヨークへ。Parsons School of DesignにてInterior Design/Bachelor's Degreeを修得。その後、Clodagh Design Internationalにて、数々のプロジェクトに参加し、スペース・プランニング、カラーとマテリアルのコーディネート、特注家具デザイン、プロダクト・デザイン、パッケージ・デザイン、CIデザイン等に携わる。 2000年より2001年までは IA, NYにてインテリア・デザイナー/家具デザイナーとして主としてオフィス・プロジェクトのコーディネートに従事。2002年、NY同時多発テロを機に帰国。

田中大介(たなか・だいすけ)
1967年生まれ。京都大学卒。都市計画・建築家。 1999-2002 Kohn Pedersen Fox 勤務後 現在鹿島建設中部支店在籍。中川運河キャナルアート 実行委員(事務局)。
収録日時:2010年10月27日
収録場所:国士舘大学南研究室
収録時間:22分59秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:10.5MB
PLAY 出演者:南泰裕+鈴木大輔+長門亮

レビュー作品:《トルヒタースハイムの音楽学校 メディアテーク・モンテギュ中学校》エマニュエル・ボードゥワン ロラン・ボードゥワン オレリー・ユッソン
a+u10月号の特集はフランスのスロー・アーキテクチュアです。古きを知り、新しきを知る という孔子の言葉がありますが、いつの時代でも昔を顧みることは大事なことです。常に何かしらの情報を求め忙しく流れていく現代と過去とを比較することで見えてくるもの、気づくことは色々あります。長い時間をかけてつくられていくスローな建築に現代の学生が見るものとは何でしょうか。(友常由貴子)

・出演者プロフィール
鈴木大輔(すずき・だいすけ)
1988年生まれ。国士舘大学理工学部理工学科建築学専攻
趣味...自転車

長門亮(ながと・りょう)
1989年生まれ。国士舘大学理工学部理工学科建築学専攻
趣味...人間観察・ガラクタ集め

・関連項目
新建築社
収録日時:2010年10月22日
収録場所:香川県香川郡直島町向島
収録時間:19分15秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:8.8MB
PLAY 出演者:五十嵐太郎+糸崎公朗+片田江由佳+近藤洋輔+斎藤らいら+佐野智哉+中川晋介+松田佳奈+南谷江美+山本知慧+吉田民瞳+松田達

建築系ラジオによる瀬戸内国際芸術祭2010ツアー第1日目の夜、向島のお洒落なログハウスの宿での収録です。今回の収録では、スタッフコンテンツとして、建築系ラジオスタッフがMCを行っています。今日のツアーで特に印象に残ったものの感想を、参加者のみなさんにインタビューしていきます。インタビュアーは実は私なのですが、インタビューを受けることしか今まで経験がなく、MCはこんなに大変なのだったのかと、今回の収録を通して気付くことができました。その場の雰囲気も感じ取りながら聴くと、収録をより一層楽しめるのではないかと思います。(松田佳奈)
収録日時:2010年10月22日
収録場所:香川県香川郡直島町向島
収録時間:17分47秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:8.5 MB
PLAY 出演者:南谷江美+江藤靖子+片田江由佳+近藤洋輔+斎藤らいら+吉田民瞳

建築系ラジオが主催する瀬戸内国際芸術祭2010ツアー第1日目の夜、瀬戸内海を臨む宿の前で行われたバーベキューの席での収録です。初日の行程を終えての感想を参加したスタッフに聞いてみました。瀬戸内は今回が初めてだという人から、以前にも訪れたことがあるという人まで、各々が感じた芸術祭のファーストインプレッションを語ります。(吉田民瞳)

・出演者プロフィール
南谷江美(みなみたに・えみ)
1988年愛知県尾張旭市生まれ。椙山女学園大学生活科学部生活環境デザイン学科4年。もともとインテリアに興味を持っていましたが、最近は建築のかっこよさに惹かれてます。現在就職活動は住宅の会社に決まり、卒研とアルバイトと遊びの毎日です。

江藤靖子(えとう・やすこ)
1987年静岡県生まれ。東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース4年。趣味:美術館めぐり

片田江由佳(かたたえ・ゆか)
1986年福岡生まれ。福岡大学卒。東京理科大学大学院 伊藤香織研究室所属。福岡の都市戦略を研究中。地方都市と市民と建築に斬りこむ研究職を目指しています。

近藤洋輔(こんどう・ようすけ)
1990年愛知県生まれ。静岡文化芸術大学空間造形学科所属。趣味は食事、知らない街を散歩すること。

齊藤らいら(さいとう・らいら)
中東のバーレーン生まれ。帰国後、現在は東京にてウェブ雑誌の編集者、フリーライター、ファッションショーのプロデューサー等、幅広く活動中。美味しいもの、ファッション好き。マガジンハウスwebダカーポで執筆中。 

吉田民瞳(よしだ・みんと)
1991年石川県金沢市生まれ。現在、東京工業大学第6類にて建築学科所属のために勉強中の学部1年生。同学類より所属できる社会工学科にも魅力を感じている。言語好き。メディアアートに興味あり。
収録日時:2010年10月30日
収録場所:豊田高専造形デザイン室
収録時間:31分12秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:15.0MB
PLAY 出演者:岩瀬優+遠藤郁+松岡舞+井上瑞基+山本結葵+忽那和輝+戸田勇登+森友宏+横井登磨+米山諒太+酒井一+伴真里依+都築和義+五十嵐太郎+南泰裕+松田達

建築系ラジオ初の高専で行われたイベント後の収録。10月30日に豊田高専で開催された講演会を主催した豊田高専SpaceDesign研究部へのインタビューです。高専1年生から4年生の部員たちが、「高専」とはいったいどんな教育機関なのかそれぞれの視点からインタビューに答えています。高校でもない、大学でもない「高専」を知る事が出来るコンテンツです。これを機会に高専を訪れてみてはいかがでしょうか?(松岡舞)

・出演者プロフィール
岩瀬優(いわせ・ゆう)
1992年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科4年。SD研究部部長。

遠藤郁(えんどう・かおる)
1991年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科4年。

松岡舞(まつおか・まい)
1990年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科4年。建築系ラジオスタッフ。

井上瑞基(いのうえ・みずき)
1992年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科3年。

山本結葵(やまもと・ゆき)
1992年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科3年。

忽那和輝(くつな・かずき)
1993年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科2年。

戸田勇登(とだ・ゆうと)
1993年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科2年。

森友宏(もり・ともひろ)
1993年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科2年。

横井登磨(よこい・とうま)
1993年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科2年。

米山諒太(よねやま・りょうた)
1993年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科2年。

酒井一(さかい・はじめ)
1994年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科1年。

伴真里依(ばん・まりい)
1994年生まれ。豊田工業高等専門学校建築学科1年。

都築和義(つずき・かずよし)
豊橋科学技術大学4年。
収録日時:2010年10月10日
収録場所:ナチュラル・エリップス
収録時間:11分42秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:5.6MB
PLAY 出演者:栃原比比奈+齊藤らいら+五十嵐太郎+南泰裕

試験コンテンツ「声に出して読みたい建築論」の後半です。伊東豊雄さんが1989年に発表した「消費の海に浸らずして新しい建築はない」というテキストから議論が展開していきます。年齢と関係なくアヴァンギャルドであり続けることに、資本主義の彼方に建築の可能性を見据えること、情報化社会を引き受けつつも建築に引き込むことなど、伊東さんの様々な重要な側面が、この論文と無関係ではないことが明らかになってくるでしょう。(編集部)

・出演者プロフィール
栃原比比奈(とちはら・ひいな)
1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展。

齊藤らいら(さいとう・らいら)
中東のバーレーン生まれ。帰国後、現在は東京にてウェブ雑誌の編集者、フリーライター、ファッションショーのプロデューサー等、幅広く活動中。美味しいもの、ファッション好き。マガジンハウスwebダカーポで執筆中。

五十嵐太郎(いがらし・たろう)
建築系ラジオコアメンバー。

南泰裕(みなみ・やすひろ)
建築系ラジオコアメンバー。
収録日時:2010年10月10日
収録場所:ナチュラル・エリップス
収録時間:29分44秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:13.9MB
PLAY 出演者:田畠あゆみ+栃原比比奈+友常由貴子+齊藤らいら+五十嵐太郎+南泰裕

試験コンテンツ「声に出して読みたい建築論」の前半です。今回はバブルの絶頂期とされる1989年に伊東豊雄さんが発表された「消費の海に浸らずして新しい建築はない」という言葉について、今私たちが思う建築に照らし合わせて討議が進んでいきます。20年以上昔の言葉が、今の状況に何を訴えているのか。消費を超えた向こう側に何があるのかを考えていきます。(香野あゆみ)

・出演者プロフィール
田畠あゆみ(たばたけ・あゆみ)
1988年生まれ。国士舘大学南泰裕研究室所属。趣味、バイク。ちびっ子ライダー。

栃原比比奈(とちはら・ひいな)
1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展。

友常由貴子(ともつね・ゆきこ)
1986年生まれ。国士舘大学大学院南泰裕研究室所属。趣味、シャボン玉、手打ちうどん。

齊藤らいら(さいとう・らいら)
中東のバーレーン生まれ。帰国後、現在は東京にてウェブ雑誌の編集者、フリーライター、ファッションショーのプロデューサー等、幅広く活動中。美味しいもの、ファッション好き。マガジンハウスwebダカーポで執筆中。

五十嵐太郎(いがらし・たろう)
建築系ラジオコアメンバー。

南泰裕(みなみ・やすひろ)
建築系ラジオコアメンバー。

建築新人戦教員部インタビュー

収録日時:2010年10月2日
収録場所:大阪府某所
収録時間:18分39秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:9MB
PLAY 出演者:遠藤秀平+槻橋修+萬田隆+李暎一+五十嵐太郎+松田達

2010年10月1日から3日にかけて大阪梅田スカイビルで行われた建築新人戦。実行委員会教員部の先生方へのインタビューです。今年で2回目となった建築新人戦を運営・実行する学生達のノウハウをはじめ、今後は建築新人戦がアジアに拡張し2012年には韓国・中国を含めてアジアNo1を決める大会へ発展することへの熱い思いを語っていただきました。(宮内美紀)


・出演者プロフィール
遠藤秀平(えんどう・しゅうへい)
1960年 滋賀県生まれ。建築家、神戸大学大学院・教授。1988年 遠藤秀平建築研究所を設立。04年 ザルツブルクサマーアカデミー教授。07年より現職。

槻橋修(つきはし・おさむ)
1968年生まれ。建築家、神戸大学大学院・准教授。02年ティーハウス建築設計事務所を設立。03年東北工業大学工学部建築学科講師を経て、09年より現職。

萬田隆(まんだ・たかし)
1971年生まれ。構造家、武庫川女子大学・准教授。株式会社オーク構造設計を経て、tmsd萬田隆構造設計事務所主宰。

李暎一(り・よんいる)
1959年韓国ソウル生まれ。建築家、宝塚大学大学院・教授。atelier Be・cause・Lee 代表。都市ブランドデザイン研究所所長

・関連項目
建築新人戦2010
出演者:武智仁志

■南研究室の建築デザインレビュー
いつも聞いてはいたのですが、レビュー対象の本を購入して、ラジオを聞きながら本を見るということをしたのは、今回が初めてでした。個人で「新建築」や「a+u」を買うと、高いですし本棚がすぐに埋まってしまうので、本屋で立ち読みして気に入った時に買う程度なんです。学校に行けば、毎月新しい本をそろえているのでお金をかけずに楽しめますね。学校が近い人がうらやましいですね。

本を見ながらラジオを聞くと、学生の皆さんと一緒に南さんのレクチャーを聞いているような、贅沢な時間にひたることができます。参加した学生さんの感想や、南さんのヒントを聞いていると、自分一人だけで発見したこと以外の内容に、「なるほど」とうなずいたり、それらが関連して、新しい発見ができたりと刺激されるコンテンツです。

南研究室では、収録の後に皆で聞き直して議論もするのだとか。配信された内容からさらに発展した議論が和気あいあいと繰り広げられている光景が目に浮かびます。
青春だな〜。

身近なリスナーどうしが議論して、批評が生まれて、それらが蓄積して、いつの日か建築系ラジオの全体討議なんかで生かされたりするのでしょう。そして、それぞれが社会に還元していく。つながってますね。

このコンテンツの面白さは、建築のレビューだけにとどまりません。南さんの「脱線」にも注目ですよね。「人間ってね・・」なんていう言葉も出てくるのですが、堅苦しく感じないトークで自然に聞き入ってしまいます。


■藤森さんの建築
藤森さんの建築はメルヘンチックというか、子供にも受けそうですよね。見るだけでも楽しい気分になってきます。藤森さんの著書も読みやすいですし、専門家でない方にも伝わりそうですよね。

入川亭は、目玉のおやじが出てきそうですね(笑)。
入川亭の入り口が面白く、梯子をわざわざかけないと上れなくなっています。カゴ状になっているので、にじり口のように低い姿勢で上らざるを得ません。茶室からは他の場所から見た景色と同じような景色が見えるのでしょうけれども、どうやってこの場所を決めたのかが気になります。敷地があってないような感じさえしますからね。

入川亭から降りる時は、誰かに「降ろして〜」と声をかけるのでしょうか。カゴを抜けて降りるとき、出生する姿を想像させます。簡単に行き来できないという条件が、茶室のかわいらしさと相反していて、余計に浮かんでいる感を強めていますね。

茶事は一人ではできないので、忘茶舟を含めた一連の流れが想定されているのですね。「忘茶」ですからね。
・・茶事のことを知らないまま感想を書くのは無謀です・・。こんなことなら山田さんと南さんの茶室レクチャーを聞いとけば良かった・・。この作品は台湾なので、台湾のお茶も知っていないとつくれないですね。

忘茶舟が入川亭に近づくことで、2つの茶室に関係性が生まれますね。茶事の余韻として、入川亭の存在が強調されます。竹やぶの中で浮かんでいるとはいえ、目立たない色や形をしていても、その茶室での体験が茶室の存在を引き立てそうですね。そうか、茶室が先に出来たのではなくて、茶事の余韻がカタチになっているのかもしれませんね。

一つの敷地内で計画されたそれぞれの空間は考え抜かれた結果、固定された関係になるのですが、自然の川の流れを空間の「間」に入れると、「偶然」を装った関係が生まれるんですね。湖の水量、手漕ぎの速さ、忘茶舟と入川亭との距離感。二つの茶室が複数の条件によって互いに見える角度がリアルタイムで変化するということ。同じ建築家がつくった空間が、一期一会の関係になりうるということに面白さを感じました。

そういえば、藤森さんの建築は、擬人的だなといつも感じます。
建築が生命を得て、動き出しそうなんです。友人に抱くような気軽さのようなものを持って建築を見れます。なんでしょう、藤森さんの手によってつくられているからでしょうか。一般的なコンクリートのようにきっちり「型取る」のではなく、「塗る」、「貼る」という行為でつくられているからでしょうか。「型取る」行為は両側から押さえますが、「塗る」、「貼る」行為は、片側が自由ですもんね。

僕も、お父さんの日曜大工程度に、子供と漆喰壁(漆喰もどきです)を塗ったり、台所に安物のフローリングをはったりしてますが、楽しいんですよね。木を切ったり削ったりするのが気持ちいいんですよ。やっぱり、からだ全体を動かすものづくりは楽しいですよね。その楽しさが、藤森さんの建築には宿っていて自然とにじみ出てしまうのでしょう。

・関連項目
2010年9月号デザインレビュー(新建築)
収録日時:2010年10月27日
収録場所:国士舘大学南研究室
収録時間:23分15秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:10.6MB
PLAY 出演者:南泰裕+大沢康介+石川知弘

レビュー作品:《東府中の家》 手嶋保
住宅特集10月号では焼杉板のしっとりとした外壁と多様な植物が植えられた庭が印象的な「東府中の家」を取り上げています。小さな空間の積み重ねで雁行配置をした平面により、奥行きと広がりを持たせ、内装は和風とも洋風ともいえないような独特な色合いと素材感を醸し出す作品です。後半部分では住宅における暑さと寒さについて、快適性とは何か、学生達とともに議論しています。(佐藤仁哉)

・出演者プロフィール
大沢康介(おおさわ・こうすけ)
1985年生まれ。国士舘大学大学院工学研究科建設工学研究科専攻
趣味...おしゃれカフェ巡り

石川知弘(いしかわ・ともひろ)
1986年生まれ。国士舘大学大学院工学研究科建設工学研究科専攻
趣味...自転車、youtube

・関連項目
新建築社
収録日時:2010年10月10日
収録場所:ナチュラル・エリップス
収録時間:16分56秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:8.1MB
PLAY 出演者:栃原比比奈+齊藤らいら+片田江由佳+友常由貴子+花房佑衣+田畠あゆみ+彦坂尚嘉+五十嵐太郎+南泰裕+北川啓介+松田達

糀屋箱機構のレンタルルーム「ナチュラル・エリップス」で、建築系ラジオカードコンペが行われました。コンペの興奮冷めやらぬ直後に収録されました。その第3回です(全3回)。最後となるこのパートは、南先生の辛口のコメントからスタートします。プレゼンテーションの方法はさておき、その先のデザイン、そして、そもそもの名刺というものの存在価値について。情報が溢れ、必要とされなくなりつつある名刺で、人を幸せにするにはどうしたらいいのか。たった一枚のカードのデザインを決めるだけであったコンペから、様々な議論が展開し、そこから様々な新しい考えやアイデアも生まれました。この議論の場こそが、今回のコンペの提供したかったものなのではと思わせるような議論です。(大木翔太)

・関連項目
糀屋箱機構
収録日時:2010年10月10日
収録場所:ナチュラル・エリップス
収録時間:23分48秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:11.4MB
PLAY 出演者:栃原比比奈+齊藤らいら+片田江由佳+友常由貴子+花房佑衣+田畠あゆみ+彦坂尚嘉+五十嵐太郎+南泰裕+松田達

糀屋箱機構のレンタルルーム「ナチュラル・エリップス」で、建築系ラジオカードコンペが行われました。コンペの興奮冷めやらぬ直後に収録されました。その第2回です(全3回)。第1回に引き続きカードコンペの感想を語り合います。つくる立場、もらう立場の名刺についての捉え方の違いについて、また話題は名刺の枠を超えて社会のなかでの自己表現についても議論は展開します。コンペの実現性、コンペのゲーム性、コンペの戦略性についての議論にも注目です。(近藤洋輔)

・出演者プロフィール
栃原比比奈(とちはら・ひいな)
1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展。

齊藤らいら(さいとう・らいら)
中東のバーレーン生まれ。帰国後、現在は東京にてウェブ雑誌の編集者、フリーライター、ファッションショーのプロデューサー等、幅広く活動中。美味しいもの、ファッション好き。マガジンハウスwebダカーポで執筆中。

片田江由佳(かたたえ・ゆか)
1986年福岡生まれ。福岡大学卒。東京理科大学大学院 伊藤香織研究室所属。福岡の都市戦略を研究中。地方都市と市民と建築に斬りこむ研究職を目指しています。

友常由貴子(ともつね・ゆきこ)
1986年生まれ。国士舘大学大学院南泰裕研究室所属。趣味、シャボン玉、手打ちうどん。

花房佑衣(はなふさ・ゆい)
1987年大阪府生まれ。早稲田大学国際教養学部所属。趣味、妄想、ぶらりひとり旅。建築ライターを目指してます。

田畠あゆみ(たばたけ・あゆみ)
1988年生まれ。国士舘大学南泰裕研究室所属。趣味、バイク。ちびっ子ライダー。

・関連項目
糀屋箱機構
収録日時:2010年10月10日
収録場所:ナチュラル・エリップス
収録時間:25分30秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:11.7MB
PLAY 出演者:尾崎龍一+佐藤仁哉+吉田民瞳+長門亮+近藤洋輔+加藤拓郎+齊藤らいら+彦坂尚嘉+五十嵐太郎+南泰裕+松田達

糀屋箱機構のレンタルルーム「ナチュラル・エリップス」で、建築系ラジオカードコンペが行われました。コンペの興奮冷めやらぬ直後に収録されました。その第1回です(全3回)。今回のコンペはトーナメント方式で行われました。トーナメント方式のコンペを勝ち抜くためには、ひとつの案のプレゼンテーションを何度もする必要があります。また、トーナメントに参加しない学生は審査する側にまわり全員参加のコンペになりました。トーナメント方式にする意義とは何か、そこから学べたものは何かについて議論は展開していきます。(近藤洋輔)

・出演者プロフィール
尾崎龍一(おざき・りゅういち)
1988年愛知生まれ、埼玉育ち。多摩美術大学環境デザイン学科所属。性格、肯定しがち

佐藤仁哉(さとう・じんや)
1986年生まれ。国士舘大学大学院南泰裕研究室所属。趣味、仮面ライダー。

吉田民瞳(よしだ・みんと)
1991年石川県金沢市生まれ。現在、東京工業大学第6類にて建築学科所属のために勉強中の学部1年生。同学類より所属できる社会工学科にも魅力を感じている。言語好き。メディアアートに興味あり。

長門亮(ながと・りょう)
1989年生まれ。国士舘大学南泰裕研究室所属。趣味、ガラクタ集め。

近藤洋輔(こんどう・ようすけ)
1990年愛知県生まれ。静岡文化芸術大学空間造形学科所属。趣味は食事、知らない街を散歩すること。

加藤拓郎(かとう・たくろう)
1986年青森県生まれ。東北大学大学院 五十嵐太郎研究室所属

齊藤らいら(さいとう・らいら)
中東のバーレーン生まれ。帰国後、現在は東京にてウェブ雑誌の編集者、フリーライター、ファッションショーのプロデューサー等、幅広く活動中。美味しいもの、ファッション好き。マガジンハウスwebダカーポで執筆中。

・関連項目
糀屋箱機構
収録日時:2010年10月23日
収録場所:香川県小豆島
収録時間:31分24秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:14.7MB
PLAY 出演者:五十嵐太郎+谷村仰仕+吉岡佑樹+北川啓介+彦坂尚嘉+糸崎公朗+中川晋介

五十嵐──こういうアートイベントは祭りの機能を持っているけど、従来のお祭りは完全に地域共同体に根づいていて行われていたので、そこまでアートイベントが地域につながるかどうかわからない。そういう未来があるかもしれないけど、今は明らかにベネッセとかサポートして成立しているけどそこまではなかなか繋がらないですよね。一方で別の未来の選択としてシステムとしてのアートイベントもまた人がいっぱいくるというのはかつての万博みたいに日本各地で地方博を70・80・90年代でも形骸化しても続けていって、それを広告代理店がしきって、はっきりいってクオリティーはどんどん低くなっていて、こういうアートイベントのシステムのコピーは簡単ですけど、そのクオリティーだとか志のコピーは一番大変なところですね。

多くの人が訪れている瀬戸内国際芸術祭。このようなお祭りは今後も継続していくのならその継続性として地域に根づいた芸術になるのか、それともその土地でなく別の組織が指揮し形骸化したシステムになるのか、どちらだろうか。波紋が広がるような大衆みんながわかる芸術に疑問を感じながら、この芸術祭をもとに芸術・建築の面から芸術祭の前衛性を考える。(南谷江美)

・出演者プロフィール
谷村仰仕(たにむら・たかし)
1975年生まれ。広島国際大学建築学科講師。博士(学術)。2000年 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科造形工学博士前期課程終了。2003年 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科機能科学専攻博士課程後期課程修了。2003年より、広島国際大学社会環境科学部建築創造学科助手。2007年から現職。建築数人会、社宅研(社宅街研究会)メンバー。

糸崎公朗(いとざき・きみお)
美術家。1965年長野県生まれ。東京造形大学卒業。写真家・美術家。「非人称芸術」のコンセプトのもと、「フォトモ」「ツギラマ」などの独自の写真技法による作品を制作。展覧会やワークショップのほか、出版や雑誌執筆など幅広い活動を行なう。主な個展に「"FOTOMO x CITY" Multi-Perspective Sx Editions」(香港藝術中心)、「金沢をブリコラージュする。」(金沢21世紀美術館)。主な受賞にコニカフォト・プレミオ2000年度大賞、19回東川賞新人作家賞など。主な著書に『フォトモの物件』『東京昆虫デジワイド』(共にアートン新社)など。
収録日時:2010年10月23日
収録場所:香川県小豆島
収録時間:32分11秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:15.1MB
PLAY 出演者:入江徹+山川紋+大村玲加+片田江由佳+佐野智哉+栃原比比奈+中川晋介+糸崎公朗+小島順一+近藤洋輔+杉山達哉+関口卓哉+福島朋樹+山本知慧+吉田民瞳

建築系ラジオによる瀬戸内国際芸術祭ツアー2日目の夜に収録されたコンテンツです。瀬戸内芸術祭総括の前半。ツアー参加者はチャーターした船に乗り、犬島・直島・女木島・男木島・豊島とめぐって作品を鑑賞してきました。ツアー2日間を振り返り参加者達は何を思い感じたのか? 旅の感想を通し、島の生活と観光の対比・越後妻有アートトリエンナーレやあいちトリエンナーレと比較など、それぞれの目線から、瀬戸内国際芸術祭というイベントについて考えます。(白木理紗)
収録日時:2010年10月26日
収録場所:DeLCCS南青山
収録時間:27分23秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:13.1MB
PLAY 出演者:中村健太+南泰裕+松田達

建築学科を卒業した人は、どういう仕事に就くの? 多くの人は、建築家を思い浮かべるかもしれませんが、実際、建築家になる人はごく僅かといっていいでしょう。そのことをテーマに、求人サイト「東京仕事百貨」で知られる中村健太さんが、近く、大胆にも「建築家をあきらめろ!(仮)」というイベントを企画しているそうです。「建築学科卒、だけど仕事は建築以外」をキーワードに、建築学科の学生にその進路と可能性を問いかけることになるでしょう。いったい中村さんが何を考えているのか? 東京仕事百貨のこと、中村さん自身のこと、イベントのことなど、お話を伺いました。(編集部) 

・出演者プロフィール
中村健太(なかむら・けんた)
1979年、東京生まれ。株式会社シゴトヒト代表取締役。明治大学建築学科を卒業後、不動産会社ザイマックスに入社。多くのプロジェクトの経験を通じ、「プロジェクトに最も大切なのは『器』ではなく『人』」という思いを強め、2008年8月、「意義ある仕事を意思ある人に届ける」事業として、求人サイト「東京仕事百貨」をスタートし、翌年10月、シゴトヒトとして法人化。2010年2月より、高校生以上の会員を対象に職場を訪問して働く人の声を聞く会員制ワークショップ「東京仕事参観」を開始した。シブヤ大学しごと課のディレクターも務める。

・関連項目
東京仕事百貨
収録日時:2010年10月7日
収録場所:国士舘大学南研究室
収録時間:26分26秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:12.4MB
PLAY 出演者:南泰裕+大日方幸治+田畠あゆみ


レビュー作品:《入川亭・忘茶舟、空飛ぶ泥舟》藤森照信
新建築2010年9月号は、創刊1,000号です。南研究室でも茶室を作ったことから、藤森照信さんによる3作品の茶室についてやらせていただきました。入川亭は、太い竹によって空に浮かべられたような茶室。忘茶舟は、水に浮かんだ船の茶室。空飛ぶ泥舟は、巨大な卵形のような宙に浮かんでいる茶室。実際に長野県で「空飛ぶ泥舟」を見学した学生と、GAギャラリーに行った学生と南先生とのレビューです。藤森照信さんの魅力を語ります。現在、GAギャラリーで藤森さんが空飛ぶ泥舟や様々な作品を展示していらっしゃいます。(田畠あゆみ)



・出演者プロフィール
大日方幸治(おびなた・こうじ)
1982年生まれ。国士舘大学理工学部理工学科建築学専攻 
 趣味...音楽,広く浅く時々深く


田畠あゆみ(たばたけ・あゆみ)
1988年生まれ。国士舘大学理工学部理工学科建築学専攻 
趣味...ばいく、ちびっ子ライダー


・関連項目
藤森照信展

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