『建築思想図鑑』出版記念公開レクチャー@喫茶ランドリー(5/6) - 建築系ラジオ

『建築思想図鑑』出版記念公開レクチャー@喫茶ランドリー(5/6)
第3部後半:執筆者による公開レクチャー(砂⼭太⼀+⾼橋堅+中村航+クマタイチ)

収録日時:2023年11月24日
収録場所:喫茶ランドリー本店(東京・森下)
収録時間:23分48秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:40.9MB
PLAY 出演者:砂⼭太⼀+⾼橋堅+中村航+クマタイチ+松田達

『建築思想図鑑』(学芸出版社)の出版記念イベントが、東京・森下の喫茶ランドリー本店で行われた。この本はイラストと分かりやすいテキストで、建築思想を読み解く書籍であり、古代から現代までの63の項目で構成されている。建築系ラジオのコアメンバーも編者や執筆者として関わった。イベントは多面的な視点で本書の成立や特色を明らかにしていくと同時に、公開レクチャーというかたちで、学生や一般の方にも向けて、あらためて著者らが分かりやすく各項目に触れていく。

第3部後半では、砂⼭太⼀さん、⾼橋堅さん、中村航さん、クマタイチさんから、それぞれミニレクチャーをして頂く。砂山さんからは「複製技術時代の芸術作品」(本書35)について、ベンヤミンにおける「アウラ」に対する「気散じ」という概念を中心に、チュミや青木淳さんの接続可能性も示唆しながら説明いただいた。高橋さんからは「テクトニック」(58)について、コロンビア大学でフランプトンに直接教わった経験をもとに、ゼムパーの「建築芸術の四要素」、ステレオトミックとテクトニックの組み合わせ、批判的地域主義との関係などについて言及いただいた。中村さんからは「負ける建築」(61)について、隈さんが著書ではケインズに遡り概念が生まれる背景を説明していたことをはじめ、隈さんの新国立競技場や東京国立近代美術館の展覧会(東京計画2020 ネコちゃん建築の5656原則展)など現在の仕事につながる流れでお話いただいた。クマさんからは「デジタルファブリケーション」(63)について、東大在籍時のデジタルティーハウスのこと、シュトゥットガルト大学の研究所(ICD)での生物のスキャンから建築をつくろうとしていた経験、その源流である自然の構造から建築をつくろうとしていたフライ・オット―の考え方などお話いただいた。


・出演者プロフィール

砂山太一(すなやま・たいち) 
1980年京都府生まれ。アーティスト/デザイナー。SUNAKI Inc. 共同代表。京都市立芸術大学美術学部総合芸術学科芸術学研究室准教授。 

⾼橋堅(たかはし・けん) 
1969年東京都生まれ。建築家。1997年青木淳建築計画事務所入所。2000年高橋堅建築設計事務所設立。東京理科大学、日本大学、関東学院大学非常勤講師。専門:建築設計、建築論。

中村航(なかむら・こう) 
1978年東京都生まれ。建築家、博士(建築学)、MOSAIC DESIGN Inc.代表。2002年日本大学理工学部建築学科卒業、2005年早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻修了、同大学博士課程・助手等を経て2010〜16年東京大学建築学科隈研究室助教。著書に『POP URBANISM / 屋台・マーケットのつくる都市』(学芸出版社、2023)など。

クマタイチ
建築家。TAILAND主宰。1985年東京都生まれ。東京大学博士課程修了。建築におけるソフトとハードの融合をコンセプトに、自らが設計から運営を行うシェアハウスや素材のやわらかさを利用した実験的な建築をつくっている。

松田達(まつだ・たつ)
1975年石川県生まれ。建築系ラジオコアメンバー。静岡文化芸術大学准教授。

(2023年12月 4日公開)

連載紹介

建築にまつわる、様々なテーマに関する討議です。コアメンバーが集まる全体討議とは別に、個々のメンバーで収録した討議を集めたコーナーです。
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