コメント:「アルゴリズミック・デザインとは何か?」の感想です。 -[r4]- - 建築系ラジオ
出演者:武智仁志

いつも興味深い話題をありがとうございます。

「アルゴリズミック・デザイン」というカタカナの時点で尻込みしてしまうのですが、何回か聞いているうちになんとなくイメージできだしたかなーという感じです。(正確に把握しきれてないですが。)「何回も聞ける」というのが、建築系ラジオのすばらしいところですね。

 他者性を設計手法に加えて、自分の頭で考えられること以上の成果を期待することですよね。こう書いてしまうと、なんだか手抜きのように聴こえてしまい、手抜きして成果を得ようとする現代らしいやり方(コスト、納期優先。しょうがないですが。)なのかな、なんてしょうもないことを考えたりもします。

身近な例でも、複数のメンバーで、ある建築を考えることは自分の能力を超えた成果を期待するためでもありますから、超能力という意味では、アルゴリズミック・デザインの一つと言えるのかもしれません。

「アルゴリズミック・デザイン」の他者性の他者とは何者か?を考えると、

・他の設計者
・コンピュータプログラム
・建築を利用する人々(建築の使い方の発見)

などが、挙げられますが、これらは、あるルールや条件を必要としています。作為のないデザインを目指しているが、実は、作為を促す必要があるということです。「他の設計者」が主設計者の思惑を無視して勝手に設計するわけにはいかないでしょうし、「コンピューター」は与えられた条件を無視して物事を計算できないでしょうし、「建築を利用する人々」も、暗黙のうちに制御されています・・・。

人智を超えた身近な存在、作為のない偉大な設計者を「自然」と言うとすると、自然を構成する存在はどんなものか?を考えると何か見えてくるかもしれません。

自然は、
・多様な生命体がそれぞれの思考で生活空間をつくっている。
・多様な生命体のそれぞれの思考が相違してくると、自然を形づく
 っているバランスが崩れる。
・現在成り立っている自然に受け入れられない存在は、自然淘汰さ
 れる。

という条件が見えてきます。

実は、作為がないように思われる自然も、多様な生命体それぞれが思考する作為と作為のぶつかり合いで成り立っているように思います。単体の思考ではなく、全体を成り立たせている多様な思考を指して「作為がない設計」と言えるのではないでしょうか。

1人の設計者が作為を消すには、ほったらかしの空間をつくるか、人工知能(条件を発見できる知能)を利用するしかないのかもしれません。

ああ、僕って夢のないやつ・・・。(笑)
やっぱり、正解は、全ての答えを求めるのではなく、徳山知永さんがつくる設計補助ソフト的なもので止めておくのが良いのかもしれません。そういえば、徳山さんもそういう内容を語っておられた気がします。

でも、色々やってみないと、何がいいのか判りませんね。続きの配信を楽しみにしています!

(思ひ出のコメントー初出:2009.6.25)

・関連項目
テーマ討議 アルゴリズミック・デザインをめぐって1
アルゴリズミック・デザインとは何か?
(2010年8月21日公開)

連載紹介

建築系ラジオのリスナーによる感想コーナーです。 気になってるけど、まだ聞いていないコンテンツの概要を知りたい場合に参考でどうぞ。感想文のリクエストがあれば、お答えいたします(笑)。
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