南洋堂さん。
そう、そこは建築に携わる者にとって、心のオアシス。
行った事ないけど(笑)。
いつもネット通販でお世話になっています!和書、洋書ともにすごい品揃えですよね。
もちろん、建築系ラジオを聞いて、南洋堂さんの存在を知ったのですが、参ります。建築系ラジオと結託して、欲しくなる本を宣伝するんです。
ネットで本を買う理由があります。
僕の地元の中心街にあった、大型の書店が閉店してしまったという嘆きを建築系ラジオの皆さんにしたことがあるのですが、その後、別の本屋さんが専門書のみの扱いで同じ場所に来てくれました。
専門書ということで、マニアックな本がズラリ。本屋さんの醍醐味は、やっぱり本を手に取って中をパラパラと見れることですね。ただ、中心街って近くの駐車場も有料ですし、なかなか時間をとって行く事ができません。
まあ、頑張れば歩いてでも行ける距離ではあるのですが、買う時はドッサリと買いたいので、歩きで行くと重いし、また今度と思っているうちに、南洋堂さんで買ってしまいます。ネットですぐに手続きが済んでしまいます。2日もあれば手元に届きます。地元にも貢献したいのですが便利なので、つい・・・。
他のことに時間を費やしている間に本が届くので、ラジオと一緒で、「ながら買い」ができるんです。こんな風に、ネットで本を買う理由は、実は小さなことなんです。
ネットで本を購入するにしても、どのお店で買うかを選択しなければなりません。この選択基準は歩いていける書店へ行くかどうかで重視された小さな事ではなく、「本を買う=コレクション」の収集魂に火を付けられるかどうかの戦略が関係してくると思います。
なんせ、ネットでの本購入は、中をパラパラとめくる事ができません。収集魂をくすぐらなきゃならんのです。お店の品揃えは当然のこと。
南洋堂さんを利用させていただく前は、Amazonさんを利用していました。
建築系以外の本等は、今でもAmazonさんを利用させていただくのですが、南洋堂さんの本の魅力というものがありまして。
そうです、サイン本です!
だめなんですよー、サイン本残りわずかっ!って言われると。
サイン本のうえに残りがわずかですよー。数量限定とか。そりゃー欲しくなりますって。アイドルのサインは別に欲しくないですけど(ブロマイドは欲しい・・・)、建築家のサインはウキウキします。
僕が直接、建築家の方からサインを頂いたことがあるのは、安藤忠雄さん。
ナマ安藤さん、その時の僕はまだ建築の勉強を始めて間がなかったし、性格上、喜怒哀楽を押し殺してストイックに生きて来ましたから、うれしさが安藤さんに伝わりきらなかったのではないかと思います。(ストイックなのが男らしいと思ってました。そしたら赤面症になっちゃったっ。)
僕の前に安藤さんからサインを頂いていた女性の方は、「わあ〜っ!大っファンなんですぅ〜」って。「握手してください!」って「喜」と「楽」を体全体で表現していました。安藤さんはもちろん、気さくに握手をなさっていました。
建築家がちょっとしたことで相手の心をつかめるかどうかは、やっぱり人格とかユーモアですね。もちろん、講演会前後の即売会の本にサインをしてくださいます。
安藤さん:「名前なんていうの?」
僕:「武智仁志です。」
安藤さん:「んじゃ、名前2回書いちゃおう。」
スラスララ〜。(安藤さん、僕の名前を2段で書く。しかも英文字で。)
僕:ありがとうございます!
もう、この時点で安藤さんの大ファンに(笑)。「Hitoshi Hitoshi」って書かれると、はは〜安藤様〜って気持ちになります(笑)。
実を言いますと、コンクリートの建築は、冷たくて圧迫感があるので(両手でギュ〜って押し広げたくなります。)、あまり好きではなかったのですが、
コンクリートもいいかも。と思いました(笑)。
誤解を恐れずに言いますと、安藤さんがいいのは、やっぱり人間性ですね。だから人気があるんでしょう。建築家として売れるか売れないかは、ここが大きいような気がします。
テレビに出ていたのを見ていても、人間的に好感が持てました。言ってることがすばらしい!
でも、やっぱり身内にはキビシいんでしょうね・・・。
後付けですが、大物建築家から1回のサインの機会に名前を2回書いてもらえるコツがあります(笑)。
サービス心旺盛な安藤さんだからかもしれませんが、講演会前に、即売会用の本の山に埋もれてせっせとドローイングを描いておられました。
そのタイミングで行くと、書いてもらえます。少し早めの時間ですね。安藤さんにも心のゆとりがあるはず。講演会が終わった後では、聴衆がどっと押し寄せていて、田舎暮らしに慣れている僕なんかは、とても並ぶ気になれませんでした。すさまじい・・・。
大物建築家のイメージは、いつもご機嫌ナナメな人であると勝手に思っていたのですが、とても気さくな方でした。
そうそう、南洋堂さんの本についてでしたね。
南洋堂さんのサイン本を買いあさっていると、ふと建築家の人格が表れていることに気づきます。
安藤忠雄さん:
丁寧です。まず、右上にご自分の建築作品名、ど真ん中にドローイング。ドローイングは、青系の色鉛筆を2色。濃い色と淡い色。今見ているやつは、桜を表現したピンク色が画面下にあります。そのピンク色が建築作品に反射しているような重ね塗り。左下にサインの日付、そして真ん中から右側にかけて名字を英字で書いています。西洋的というか視覚に訴える表現です。手間を惜しまず描いておられる雰囲気です。
竹原義二さん:
おやっ?サインがないっ!南洋堂さんともあろうお方がサインなし本を送ってしまったか・・・?っと思いきや、最後のページに豪快にサインされていました(笑)。 「本の最初の方にサインがあるはず」という経験からの常識が覆されました(笑)。こういったちょっとしたサプライズが建築設計する人にはきっと必要なのでしょう。 サインは、また独特でして、墨のようなゴツいマジックで右上にサイン日を3段に分けて書いています。そして名前は紙面の左下から右方向へパースが効いているような文字で書かれています。竹の文字が縦に長く、「二」に向かって小さくなっています。シンプルなんですけど。味のあるサインです。
貝島桃代さん:
まるで、最初から印刷されていたかのような、かわいらしい犬?のような動物が中央より少し下側に描かれていて、その下に、味のある文字でご自身のお名前を書かれています。絵と周りの空白の比率が程よく、これから絵本が始まりそうな雰囲気です。女性らしい丸みを感じるサインです。
内藤廣さん:
本のカバー色とマジックの色彩を合わせていて、左下から右上へと円弧が断続的に流れて行くようなサイン。名字を英字で書いています。Naitoの「t」の線が本をはみ出していて、用紙の領域を飛び出しています。シンプルでカッコいいですね。文字に動きがあります。紙面サイズなんかにコントロールされていません。 「t」のはみ出した線が、紙の境界線をものともしない感じです。絵のようにも見える線のみの構成が、シンプルなだけに深い意味を探りたくさせます。
原広司さん:
本のタイトルの下に控えめに書いています。日付がまず書かれていて、次の段に英字でフルネーム。そして、本の価値をとても高めていると思われる「はんこ」付き!「廣」と読めるハンコです。あれ?本名ですか?契約書のようなサインです。南さんがラジオでおっしゃっていたように、謙虚さがにじみ出ています。大物なのにっ!確実さと安定感があります。
隈研吾さん:
隈さんの建築は、僕のツボで好きなんですが、サインはミミズが這ったような文字です・・・。ちょっとガッカリです。あーでも、負ける文字?・・・そういえば、主張していない形をしています・・・。(なんてこった。大好きな建築家に対してこんな失礼なことを・・・。)
五十嵐太郎さん:
建築系ラジオのリスナープレゼント。シャッフルトランプに堂々とサインされているのかと思いきや、サインが無かったので、トランプを送る為に入れていた封筒にサインされていたものを後生大事に取っています(笑)。トランプにサインされない控えめなお方です。ただ、残念なことに、当時は雨模様の時に配達されたので、太郎の「郎」の文字がにじんでいます。
キー、くやしいー(白いハンカチを噛みながら)。
伊東豊雄さん:
買いそびれました。速攻で売り切れです・・・。キー、くやしいー!近々、愛媛県今治市の大三島に伊東さんの建築が2つもできます!見に行こうっと!
サインって面白いですね。「サイン」というだけあって、その人の性格が表現されていますね。
南洋堂さん、次はどんな大物建築家のサイン本ですか?
そう、そこは建築に携わる者にとって、心のオアシス。
行った事ないけど(笑)。
いつもネット通販でお世話になっています!和書、洋書ともにすごい品揃えですよね。
もちろん、建築系ラジオを聞いて、南洋堂さんの存在を知ったのですが、参ります。建築系ラジオと結託して、欲しくなる本を宣伝するんです。
ネットで本を買う理由があります。
僕の地元の中心街にあった、大型の書店が閉店してしまったという嘆きを建築系ラジオの皆さんにしたことがあるのですが、その後、別の本屋さんが専門書のみの扱いで同じ場所に来てくれました。
専門書ということで、マニアックな本がズラリ。本屋さんの醍醐味は、やっぱり本を手に取って中をパラパラと見れることですね。ただ、中心街って近くの駐車場も有料ですし、なかなか時間をとって行く事ができません。
まあ、頑張れば歩いてでも行ける距離ではあるのですが、買う時はドッサリと買いたいので、歩きで行くと重いし、また今度と思っているうちに、南洋堂さんで買ってしまいます。ネットですぐに手続きが済んでしまいます。2日もあれば手元に届きます。地元にも貢献したいのですが便利なので、つい・・・。
他のことに時間を費やしている間に本が届くので、ラジオと一緒で、「ながら買い」ができるんです。こんな風に、ネットで本を買う理由は、実は小さなことなんです。
ネットで本を購入するにしても、どのお店で買うかを選択しなければなりません。この選択基準は歩いていける書店へ行くかどうかで重視された小さな事ではなく、「本を買う=コレクション」の収集魂に火を付けられるかどうかの戦略が関係してくると思います。
なんせ、ネットでの本購入は、中をパラパラとめくる事ができません。収集魂をくすぐらなきゃならんのです。お店の品揃えは当然のこと。
南洋堂さんを利用させていただく前は、Amazonさんを利用していました。
建築系以外の本等は、今でもAmazonさんを利用させていただくのですが、南洋堂さんの本の魅力というものがありまして。
そうです、サイン本です!
だめなんですよー、サイン本残りわずかっ!って言われると。
サイン本のうえに残りがわずかですよー。数量限定とか。そりゃー欲しくなりますって。アイドルのサインは別に欲しくないですけど(ブロマイドは欲しい・・・)、建築家のサインはウキウキします。
僕が直接、建築家の方からサインを頂いたことがあるのは、安藤忠雄さん。
ナマ安藤さん、その時の僕はまだ建築の勉強を始めて間がなかったし、性格上、喜怒哀楽を押し殺してストイックに生きて来ましたから、うれしさが安藤さんに伝わりきらなかったのではないかと思います。(ストイックなのが男らしいと思ってました。そしたら赤面症になっちゃったっ。)
僕の前に安藤さんからサインを頂いていた女性の方は、「わあ〜っ!大っファンなんですぅ〜」って。「握手してください!」って「喜」と「楽」を体全体で表現していました。安藤さんはもちろん、気さくに握手をなさっていました。
建築家がちょっとしたことで相手の心をつかめるかどうかは、やっぱり人格とかユーモアですね。もちろん、講演会前後の即売会の本にサインをしてくださいます。
安藤さん:「名前なんていうの?」
僕:「武智仁志です。」
安藤さん:「んじゃ、名前2回書いちゃおう。」
スラスララ〜。(安藤さん、僕の名前を2段で書く。しかも英文字で。)
僕:ありがとうございます!
もう、この時点で安藤さんの大ファンに(笑)。「Hitoshi Hitoshi」って書かれると、はは〜安藤様〜って気持ちになります(笑)。
実を言いますと、コンクリートの建築は、冷たくて圧迫感があるので(両手でギュ〜って押し広げたくなります。)、あまり好きではなかったのですが、
コンクリートもいいかも。と思いました(笑)。
誤解を恐れずに言いますと、安藤さんがいいのは、やっぱり人間性ですね。だから人気があるんでしょう。建築家として売れるか売れないかは、ここが大きいような気がします。
テレビに出ていたのを見ていても、人間的に好感が持てました。言ってることがすばらしい!
でも、やっぱり身内にはキビシいんでしょうね・・・。
後付けですが、大物建築家から1回のサインの機会に名前を2回書いてもらえるコツがあります(笑)。
サービス心旺盛な安藤さんだからかもしれませんが、講演会前に、即売会用の本の山に埋もれてせっせとドローイングを描いておられました。
そのタイミングで行くと、書いてもらえます。少し早めの時間ですね。安藤さんにも心のゆとりがあるはず。講演会が終わった後では、聴衆がどっと押し寄せていて、田舎暮らしに慣れている僕なんかは、とても並ぶ気になれませんでした。すさまじい・・・。
大物建築家のイメージは、いつもご機嫌ナナメな人であると勝手に思っていたのですが、とても気さくな方でした。
そうそう、南洋堂さんの本についてでしたね。
南洋堂さんのサイン本を買いあさっていると、ふと建築家の人格が表れていることに気づきます。
安藤忠雄さん:
丁寧です。まず、右上にご自分の建築作品名、ど真ん中にドローイング。ドローイングは、青系の色鉛筆を2色。濃い色と淡い色。今見ているやつは、桜を表現したピンク色が画面下にあります。そのピンク色が建築作品に反射しているような重ね塗り。左下にサインの日付、そして真ん中から右側にかけて名字を英字で書いています。西洋的というか視覚に訴える表現です。手間を惜しまず描いておられる雰囲気です。
竹原義二さん:
おやっ?サインがないっ!南洋堂さんともあろうお方がサインなし本を送ってしまったか・・・?っと思いきや、最後のページに豪快にサインされていました(笑)。 「本の最初の方にサインがあるはず」という経験からの常識が覆されました(笑)。こういったちょっとしたサプライズが建築設計する人にはきっと必要なのでしょう。 サインは、また独特でして、墨のようなゴツいマジックで右上にサイン日を3段に分けて書いています。そして名前は紙面の左下から右方向へパースが効いているような文字で書かれています。竹の文字が縦に長く、「二」に向かって小さくなっています。シンプルなんですけど。味のあるサインです。
貝島桃代さん:
まるで、最初から印刷されていたかのような、かわいらしい犬?のような動物が中央より少し下側に描かれていて、その下に、味のある文字でご自身のお名前を書かれています。絵と周りの空白の比率が程よく、これから絵本が始まりそうな雰囲気です。女性らしい丸みを感じるサインです。
内藤廣さん:
本のカバー色とマジックの色彩を合わせていて、左下から右上へと円弧が断続的に流れて行くようなサイン。名字を英字で書いています。Naitoの「t」の線が本をはみ出していて、用紙の領域を飛び出しています。シンプルでカッコいいですね。文字に動きがあります。紙面サイズなんかにコントロールされていません。 「t」のはみ出した線が、紙の境界線をものともしない感じです。絵のようにも見える線のみの構成が、シンプルなだけに深い意味を探りたくさせます。
原広司さん:
本のタイトルの下に控えめに書いています。日付がまず書かれていて、次の段に英字でフルネーム。そして、本の価値をとても高めていると思われる「はんこ」付き!「廣」と読めるハンコです。あれ?本名ですか?契約書のようなサインです。南さんがラジオでおっしゃっていたように、謙虚さがにじみ出ています。大物なのにっ!確実さと安定感があります。
隈研吾さん:
隈さんの建築は、僕のツボで好きなんですが、サインはミミズが這ったような文字です・・・。ちょっとガッカリです。あーでも、負ける文字?・・・そういえば、主張していない形をしています・・・。(なんてこった。大好きな建築家に対してこんな失礼なことを・・・。)
五十嵐太郎さん:
建築系ラジオのリスナープレゼント。シャッフルトランプに堂々とサインされているのかと思いきや、サインが無かったので、トランプを送る為に入れていた封筒にサインされていたものを後生大事に取っています(笑)。トランプにサインされない控えめなお方です。ただ、残念なことに、当時は雨模様の時に配達されたので、太郎の「郎」の文字がにじんでいます。
キー、くやしいー(白いハンカチを噛みながら)。
伊東豊雄さん:
買いそびれました。速攻で売り切れです・・・。キー、くやしいー!近々、愛媛県今治市の大三島に伊東さんの建築が2つもできます!見に行こうっと!
サインって面白いですね。「サイン」というだけあって、その人の性格が表現されていますね。
南洋堂さん、次はどんな大物建築家のサイン本ですか?