「佐藤敏宏インタビューを聞いて」 -[Lab(思ひ出のコメント:2009.1.30)]- - 建築系ラジオ
出演者:武智仁志

 個人的には、文字よりも声の方がやっぱり魅力を感じます。文字だと、佐藤さんがおっしゃっていましたが抽象化できちゃうんですよね。文章を読んでいる人のスピードとテンポ、声質で読んでしまうので文章を書いた人の感情移入の仕方やタメなどの特徴を再現できません。人格が伝わるというか、より生きている人間らしいコミュニケーションの方法が、声を出して伝えることだと思います。僕自身の文章から想像する人物像と実際のしゃべり方とは、人格が違うように思います。文字だと、別の人格になりすませるスキがあります。
 2009/1/28の愛媛新聞にFBI声紋分析官についての記事がありました。仲宗根寛隆さんという方で、世界でもトップレベルの声紋分析官らしいです。凶悪犯の声を分析して性別や年齢、出身地まで割り出して人物像を絞り込んでいったり、銃声音から銃のタイプも割り出せると書かれていました。
 おっ。
なんだか新企画の匂いがして来ました?
山田さんがどこの建築内にいるのか、声紋分析官のタマゴに追跡してもらう企画・・・。または、山田さんの声のかすかな高揚を聞き取って、数人の女性の中から興味がある女性をズバリ言い当ててもらうコーナー・・・。すみません、企画にもならないことを言って。

 さて、感想の本題ですが、佐藤さんのしゃべり方も魅力がありました。人間くさい感じ、本当にお酒がスキそうな感じが伝わってきます。敷地の境界を皆で共有して過ごすという提案は、プライベートを主張して閉じこもりがちになった日本人を開放する一つの方法ですね。敷地を開放するときに相手の感情もコントロールする方が、上手く行きそうです。一番効くのがお祭りムード。やはり酒の力ですか。なるほど納得と思ったのが、個人の経験のデータベース化と継承と共有です。特許のしくみが世の中にありますが、独占することで、結局は金に換えるということです。金は個人的な物欲に使われるだけですが、技術や情報や、その場を他人と共有することで金で買えない、幸せを感じられるものを手に入れられるような気がします。幸せの本質ですか。

 他者と関わることで建築のあり方を変えるという発想では、もう1人、気になる人物がいます。坂口恭平さんです。またまた愛媛新聞の書評コーナーで石山修武さんが坂口恭平さん執筆の『TOKYO0円ハウス0円生活』という本を紹介されていました。読んでみると以外と面白く、こんな生き方でも幸せそうだなあと考えさせられました。サラリーマンとして会社勤めをしている自分と対照的だからです。建築を学んで建築家にならずにホームレスといわれる人の建てた家を調査するという発想。凡人にはない発想です。南さんが以前の配信で、「なにかべつのものを参照しない建築の本質を掴みたい」というようなことをおっしゃっていたと思いますが、なにもない状態の生活で建築を考えた時に、なにかキッカケが掴めたりするのかな?と思いました。坂口恭平さんのその後が気になります。この本は、丁度一年前に出版されていますから、今はどうなっているのでしょうか。

またまた長くなってしまいました。新企画、頭が固いのでなかなか妙案が浮かびません・・・。寝ながら考えてみます。
それでは、また感想を送らせていただきますので、宜しくお願いいたします。

・関連項目
21A: 元建築家?佐藤敏宏インタビュー「建築あそびとその後の展開」
(2010年6月 9日公開)

連載紹介

建築系ラジオのリスナーによる感想コーナーです。 気になってるけど、まだ聞いていないコンテンツの概要を知りたい場合に参考でどうぞ。感想文のリクエストがあれば、お答えいたします(笑)。
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