建築系ラジオ: 検索結果

「カードコンペ」と一致するもの

建築系ラジオクロニクル



黎明期

2007年

11 11.22-11.27 五十嵐太郎がキュレーターであった「第1回リスボン建築トリエンナーレ帰国展」の中で,南泰裕+国士舘大学南研究室と北川啓介+名古屋工業大学北川研究室を中心とした「最小限建築/最大限生活」というワークショップのゲストクリティークとして山田幸司と松田達が呼ばれる.初期のコアメンバー4人がはじめて顔をあわせた,建築系ラジオにとって重要な出会いとなる.
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/413.html
http://blog.livedoor.jp/koji_yamada_arc/archives/51115599.html
http://www.kenchiku.co.jp/interview/matuda/index.html

2008年

1 1.5-1.7 新年会を兼ねた静岡建築ツアーを行う.山田幸司さんが、それぞれ皆さんの源氏名をつけ,建築系ラジオのコンセプトである,地方への巡業ツアーの萌芽があった.参加メンバーは,五十嵐太郎,南泰裕,山田幸司,北川啓介,松田達,暮沢剛巳さん,新堀学さん,彦坂尚嘉さん,北川さんが教えられている大学の学生12人.


第1期

2008年

2 2.6 国士舘大学スカイラウンジにて,全体討議「学生時代にやっておくべきこと」を収録.2009.3.2から「r4」で配信開始.http://10plus1.jp/radio/2009/03/gakusei-01.php
5 5.30-6.1 NPOにっぽんmuseum企画,山陰建築ツアー(企画:木下知威さん+天内大樹さん)山田幸司,五十嵐太郎,南泰裕の初期コアメンバーが参加.夜な夜な酒を飲み,二日酔いで三徳山三仏寺投入堂を見学するという危険なことも.帰京時の出雲市から岡山までの特急でも酒盛り,車内販売がなかったので参加者全員が途中駅でダッシュして売店でビールを購入した.
6 6.14 マキイマサル「美術と建築のあいだII」トークセッション@INAX銀座ショールーム打ち上げの席上で,音声配信としてラジオを展開するアイディアが話し合われる.コアメンバーが既存の出版メディア/出版から出発したメディアではない展開の可能性を具体化しようとし始めた.
7 7.26 初の全体討議を大同工業大学(現 大同大学)山田研究室にて収録.パイロット版第2回(2008.8.15)で配信した.
山田幸司の第1回「説教するダイハード・ポストモダン」を収録.2008.8.22にパイロット版として公開.
8 8.8 槻橋修さんが『建築ノート』最新号北京特集を語る番組を収録.平松剛さんの『磯崎新の都庁』レビュー,幻の「カリスマ女子学生」3本を松田達のホームページでパイロット公開.
8.10 新宿サザンタワーのカフェにて第0回「南泰裕のアーキソフィア」を収録,2008.9.5からコーナーの配信を開始.
8.15 ヴェネツィアから一時帰国中の石上純也さんに,ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館展示の状況をインタビュー.
8.22 南洋堂N+ギャラリーにて,全体討議「建築メディアはどうなっているのか? 」を収録.2008.8.26からパイロット版として配信.
9 9.18 広島女学院大学にて全体討議「広島建築論」を収録.2008.9.26にパイロット版として配信.
第1回「研究者紹介コーナー」を収録.2008.10.6から配信開始.
10 10.3 「カリスマ建築ガールズ」コーナーがパイロット版で復活.
10.20 南洋堂N+ギャラリーにて,全体討議「徹底討議、コンペを考える 」を収録.2008.11.4から配信開始.
11 11.26 10+1 web site上にて建築系ラジオr4が始まる.
12 12.3 建築系ラジオが,第1部と第2部の2部構成となる.
・建築系ラジオ r4(第1部)→10+1 web site内
・建築系ラジオ 2部(第2部)→http://radio.tatsumatsuda.com/
12.7 モンスーンカフェ代官山にて,全体討議「建築国際展とは何か」を収録.2008.12から「r4」で配信開始.
http://10plus1.jp/radio/2008/12/kokusai-1.php
北川コンテンツの未公開ファイルについて.配信討議を行う.
12.18 建築家インタヴューシリーズ第1回を収録.山本理顕さんへのインタビューを行う.

2009年

1 1.11 建築系ラジオ新年会で「検閲とクオリティ・コントロールをめぐって」が討論される.初の視聴者プレゼントが出る.
2 2 美術系ラジオ(当時)収録開始(東京国立近代美術館にて).4月から公開.
3 3.5 建築系ラジオ第2部(当時)にて,都市系ラジオの初回を収録する。2009.3.20に配信した.
3.26-30 台湾建築ツアーを開催.
4 4.17 都市系ラジオ企画討議を開催.
5 5.8-5.9 椙山女学園大学星が丘キャンパスにて「建築を語る」のレクチャーが行われる.8日には愛知・岐阜建築ツアーが開催され,9日には建築書をめぐる収録も行われた.2009.6から「r4」で配信開始.
http://10plus1.jp/radio/2009/06/archbook1.php
6 6.1 南洋堂書店にて,緊急討議「レム・コールハースの現在」を収録.(『ユリイカ』レム・コールハース特集)2009.6から「r4」で配信開始.
8 8.9-12 越後妻有トリエンナーレ『大地の芸術祭』の中の名品名作を求めて巡るツアーを開催.
8.13 渋谷のアップリンク内カフェ「タベラ」にて,全体討議「東京論」を収録.2009.8.27から「r4」で配信開始.
http://10plus1.jp/radio/2009/08/1.php
8.15 グレン・マーカット氏へのインタビューを行う.10+1 web site より英語で配信.
9 9.28 第4回カルチベートトークにて,通称「こたつ問題」を決着させるための討議を行う.Twitterによる実況+会場外からのコメント,ustreamやstickamによる映像配信も加わった,複合メディア的実験イベントとなる.ustreamで,862人を記録した.
http://artscape.jp/report/review/1209421_1735.html
10 10.18 セシル・バルモンド氏へのインタビューを行う.10+1 web site より英語で配信.
10.25-29 第1回 沖縄建築ツアーを開催.最新の現代建築から隠れた名品まで,幅広く沖縄建築をめぐる.
10.27 韓国語版カリスマ建築ガールズを収録.後に建築系ラジオ初の韓国語ヴァージョンとして配信.
11 11.19 北川啓介の「無批判的行動主義」を収録.2010.6.2から配信開始.
11.20 山田さん不慮の事故により亡くなる.22日告別式

2010年

1 1.14 「聴けば読んだ気になる建築ブックレビュー」を収録,2010.4.30 ポータルサイトで配信開始.
1.18 南洋堂書店 N+ギャラリーにて,全体討議「第二期始動へ向けて」を収録.2010.1「r4」で配信.現コアメンバーの倉方俊輔も参加した.
2 2.4 「南研究室・建築デザインレビュー」を収録,2010.4.27 ポータルサイトで配信開始.
2.14 「建築系美術ラジオ」を収録,2010.4.29 ポータルサイトで配信開始.
2.15 建築系ラジオ第2部のサイト名称を,「建築系ラジオLab.」に変更.
2.18 「カリスマガールと建築デート」を収録,2010.4.27 ポータルサイトで配信開始.
初の「声のオープンハウス」コーナーを収録.2010.6「r4」で配信開始.
2.24 「「建築」を超えろ!」を収録,2010.5.2 ポータルサイトで配信開始.
3 3.14 建築サロンTENZO(典座)にて,全体討議「テン年代の建築を考える」を収録.2010.4.27からポータルサイトで配信開始.建築系ラジオ新体制として大西麻貴さんコアメンバーとして登場,前田紀貞さん登場.
http://architectural-radio.net/archives/100427-2158.html


第2期

2010年

4 4.18 ヨコハマアパートメントにて,全体討議「twitterの現在をめぐって」を収録.2010.6.15からポータルサイトで配信開始.
http://architectural-radio.net/archives/100615-3315.html
4.18 初の「スタッフコンテンツ」コーナーを収録.2010.6.24 ポータルサイトで配信開始.
4.27 建築系ラジオ ポータルサイトオープン!.
4.28 「武智仁志のラヂオは友」コーナーを配信開始.
6 6.20 するところ にて,全体討議「藤村龍至の批判的工学主義を問う!」を収録.2010.6.23からポータルサイトで配信開始.
http://architectural-radio.net/archives/100623-3327.html
8 8.4-6 建築系ラジオ韓国ツアーを開催.
9 9.3 南洋堂書店にて,全体討議「書物の現在と未来」を収録.2010.9.7からポータルサイトで配信開始.
http://architectural-radio.net/archives/100907-3771.html
9.10 五十嵐淳さんのCAAKレクチャーから「レクチャー」コーナーが始まる.2010.10.1 ポータルサイトで配信開始.
9.22 初の「せんだいスクール・オブ・デザイン」コーナーを収録.2010.9.24 ポータルサイトで配信開始.
10 10.10-10.11 ナチュラル・エリップスにて建築系ラジオ合宿を行う.10日にスタッフ有志による「建築系ラジオカードコンペ」を開催,初の「声に出して読みたい建築論」コーナーを収録した.11日には「土木系ラジオ+建築系ラジオ合同全体討議」を行った.「土木系ラジオ」の最初の収録となる記念すべきコンテンツ.
http://architectural-radio.net/archives/101019-3829.html
10.22-24 建築系ラジオ 瀬戸内国際芸術祭ツアーを開催.
10.31 名古屋市中川区舟戸町 岡谷鋼機・第三倉庫にて,全体討議「中川運河キャナルアートにおける産業遺産活用」を収録.2010.11.16 ポータルサイトで配信.
http://architectural-radio.net/archives/101116-4126.html
全体討議「ダンボール茶室から考える建築とアートの可能性」を収録.2010.11.20 ポータルサイトで配信.
http://architectural-radio.net/archives/101120-4141.html
12 12.2 「花房佑衣の先読み建築系ラジオ」コーナーを配信開始.
12.19 代官山セドナ催事場にて,全体討議「建築家をあきらめろ!」を収録.2010.12.21からポータルサイトで配信開始.
http://architectural-radio.net/archives/101221-4187.html
「建築系ラジオアンケート」コーナーを配信開始.

2011年

1 1.2-1.16 横浜のハウスクエアにて段ボール茶室の展示会があり,最終日には「茶室空間の可能性」と題したシンポジウムを行う.
http://kohoku.keizai.biz/headline/149/
1.19 マキイマサル・ファインアーツにて行われた画像建築展に参加.全体討議「画像建築展シンポジウム」を収録.2011.2.2からポータルサイトで配信開始.コアメンバーとパートナーからの参加は,五十嵐太郎,南泰裕,北川啓介,松田達,大西麻貴,彦坂尚嘉さん.
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110114_420076.html
2 2.5-7 第2弾 沖縄建築ツアーを開催.沖縄の現状と歴史を知るため,平和と文化について学習.
2.19-20 広島市をめぐる建築系ラジオツアーを開催.普段見られない建築を訪れ,公開セミナーも開催.
2.25-26 福岡県北九州市をめぐる建築系ラジオツアーを開催.九州・中国地域の学生たちとも交流.
3 3.6 「SDL2011 卒業設計日本一決定戦を考える」を収録する.
3.7 SDL2011と並行して,建築系ラジオの収録をせんだいメディアテークにて行う.
3.10 南洋堂書店4階N+ギャラリーにて,全体討議「建築系文学フリマ」を収録.2011.6.1からポータルサイトで配信開始.
http://architectural-radio.net/archives/110601-7204.html
3.15 三軒茶屋某所にて,全体討議「東日本大震災を、現在進行形で考える」を収録.2011.3.17からポータルサイトで配信開始.
http://architectural-radio.net/archives/110317-5540.html
3.28 五十嵐研究室メンバーの震災体験を収録する.2011.3.29-30 ポータルサイトで配信開始.
4 4.16-17 原広司さん設計の神奈川県愛甲郡清川村にある国民宿舎《丹沢ホーム》で建築系ラジオ春合宿2011を行う.誰でも参加できるメインイベント「予選落ちなし、必ず講評が受けられる建築系ラジオ〜設計・論文発表会」を開催する.
5 5.9-13 オーストリアのウィーン工科大学の建築設計製図スタジオでのオーストリア/日本の国際建築学生ワークショップを行う.
8 8.6-11.6 横浜市中区新港2-5の新港ピアで開催中の,新・港村の村民として建築系ラジオも参加。様々なイベントを通して,新しいなにかが起こる予感がしています.2011.11.6まで開催中.
http://shinminatomura.com/
新・港村における建築系ラジオブース イベントカレンダー
8.15-8.17 建築系ラジオ 宮城・福島ツアーを開催する.被災地に建築と美術に関わるものに何をすることが可能かを情報交換.


第3期

2011年

  
9 9.1 建築系ラジオ ポータルサイトをほんの少しリニューアル.
9.2 「新・港村 小さな未来都市」コーナーを配信開始.



2010年最後を飾るコンテンツは、建築系ラジオ年末アンケート企画第3弾です。多くの方から回答をいただき、ついにこの企画も三回目となりました。今回は建築系ラジオを盛り上げてくれた建築女子のメンバーと、建築系ラジオのコアメンバー・パートナー・スタッフと、建築系ラジオを陰で支えている人たちをメインに、今年一年の建築系ラジオを振り返ります。(大木翔太)

<質問>
(a):2010年に建築系ラジオのコンテンツとして配信された音声ファイル(ポータルサイト、Labr4)やツアー、イベントなどから、最も印象に残ったものを、ベスト5(もしくはベスト10)として挙げて下さい。
(b):上記に関連する文章を自由に記述して下さい。

<回答者一覧>(その3)

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大西麻貴香野あゆみ上篠美里植松千明島矢愛子近藤洋輔彦坂尚嘉川勝真一榎本真希南後由和平山善雄倉方俊輔(順不同)
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大西麻貴(建築系ラジオコアメンバー)


第1位 テン年代の建築を考える(全体討議・第7回)
前田紀貞さんの愛のある叱咤激励に、建築への気持ちを新たにしました。

第2位 書物の現在と未来(全体討議・第7回)
本や、書店に興味があるので、普段聞くことの出来ない話ばかりでとてもおもしろかったです。

第3位 信州大学 鍋田莉江さんと東京カテドラルでデート
カテドラルに入った瞬間、音と共に空間を感じられたのが素晴らしい。

第4位 南泰裕のアーキソフィア(シリーズ)
丁寧で、わかりやすくて、考えさせられます。南さんの声も好きです。

第5位 声に出して読みたい建築論(シリーズ)
大学での勉強会を思い出しました。参加する学生が、予習をしてからのぞむともっと面白くなると思います。


大西麻貴(おおにし・まき)
1983年愛知県生まれ。2006年京都大学工学部卒業。2008年東京大学大学院建築学専攻修了。同年より同大学院博士課程藤井明研究室所属。大西麻貴+百田有希共同主宰。作品=「夢の中の洞窟」(MOT×Bloomberg PUBLIC 'SPACE'  PROJECT 2009) http://oaharchi.exblog.jp/

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香野あゆみ(建築系ラジオスタッフ)


第1位 書物の現在と未来(全体討議・第7回)
私は直接この収録現場で皆さんのお話を聞くことができました。深いところまで話題は進み、盛り上がりました。皆さんの本に対しての愛情をとても感じることができたと思います。私は単純に何故本を読むのかと考えたときに、知識を増やすためだとか、非現実の世界に飛び込むためだとか、人それぞれ違うと思いますが、私は寝る前に本を読むことですぐに眠れるなどといったリラックス効果も生まれてくるのではないかと思います。そのためにはやっぱり私は電子書籍よりも紙で読みたいな等色々考えさせられました。本を読む時間をもっと大切にしていきたいと思います。

第2位 「失敗」をめぐって (全3回)
人は失敗を繰り返して成長していくもの。そうわかってはいるものの、やっぱり失敗して人に迷惑をかけてしまったら、本当に落ち込みます。これを聞くとそんな悩みをみんなで共有している気がしてきて、ちょっと安心しちゃったりします。

第3位 スタッフ討議──大学間の差異と共通点
隣の大学ではどんなことをやっているのだろうと気になることがよくあります。自分の大学にはない面白そうな課題や授業のことを聞くと、ますます自分も頑張らなくてはと喝が入ります。大学の垣根を越えてお互いが感化される場を作り、また全国の離れた学生たちを繋げてくれる建築系ラジオはとても大きな存在だと思います。

第4位 韓国の建築と日本建築の相対化を考える

第5位 「Japanese Junction 2010」展レヴュー(全5回)
日本を飛び出して建築を見に行くことはなかなかできません。また、留学したい!願望の強い方はついついこのコンテンツを聞いてしまうのではないでしょうか。なかなか触れる機会のない海外の大学で行われている教育方法のことを聞くと、世界は広い...と思わず言ってしまいそうになります。留学して活躍している方のお話を聞き、もっと世界を知りたい、もっと世界を体験してみたいと思いました。


香野あゆみ(こうの・あゆみ)
1989年福岡県生まれ。北九州市立大学建築デザイン学科所属。知らない人としゃべるのが好き。イタリアが好き。

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上篠美里(建築系ラジオスタッフ)


第1位 建築系ラジオカードコンペをめぐる討議(全3回)

第2位 書物の現在と未来[5/7]──幅允孝「空間を本で演出する意味とは?」(全体討議・全7回)

第3位 西村浩×山崎亮「自走力のデザインメソッド」(全4回)

第4位 藤村龍至の批判的工学主義を問う!(藤村龍至vs松田達)(全体討議・全5回)

第5位 ノルウェー人留学生Jostein君へのインタビュー



上條美里(かみじょう・みさと)
1989年福岡生まれ。北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科所属。夕方とフラミンゴが好きです。

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植松千明(建築女子・knot! メンバー)

いつも楽しく建築系ラジオを聞かせていただいています。また、何回か出演させていただき、本当にありがとうございます。建築系ラジオを通して、さまざまな人と出会え、とてもすてきな経験をたくさんさせていただきました。地方で学んでいる私にとって建築系ラジオは、情報源でもあり、モチベーションを保つためのツールです。身近に学生団体を主催している方や建築を学ぶ女の子が少ないので、学生団体や女の子たちのコメントは、とても励みになりました。これからも、さまざまな企画を楽しみにしています。建築以外の多くの方に聞いていただけたらなと思います。今回、気になっている何点かについてコメントをさせていただきました。

第1位 学生時代にやっておくべきこと(全体討議・全5回・r4
非常に参考になる収録でした。就職活動をするか、大学院の進学をするかという問題は一度考える問題です。この収録はとても心に響くものがありました。何度か聞いてしまったくらいです。なかなか、地方にいると進路の情報も少ない中、このような経験談を聞けるという場があることがものすごく助かりました。これからも、このような企画を楽しみにしています!

第2位  土木系ラジオ+建築系ラジオ合同全体討議 (全体討議・全5回)

「土木と建築」
私事になってしまうのですが、私自身、土木と建築とが一緒の学科に所属をしています。ですが、土木のことはほとんどなにもわかりません。しかし、この夏に八潮ワークショップという、5大学で共同設計を行うWSに参加し、公園の基本設計を行いました。参加校のなかの土木学科の茨木大の寺内研究室がいます。設計を行っている際の扱うスケールや視点が建築学科の学生とは違っていて、とても新鮮でした。そのような経験があったので、土木系ラジオにとても興味を持ちました。また、寺内研究室の方から、土木系の学科では意匠論の研究に対して、まだまだ理解が少ないという話を聞いたことがあります。都市において、「ものを創る」といった点で同じものである両者が、改めて互いを理解する事でこのような企画で、少しでも建築、土木両者の穴埋めを期待したいという話も伺いました。両者の接点や差異、またはさまざまな可能性を知る機会ができたのを私自身嬉しく思いました。これからもコラボ企画を期待したいです。

第3位  自由と拘束、自律と他律をめぐって(信州大学設計製図講評会にて)

坂牛先生の収録1「自由と拘束、自律と他律をめぐって」
我がボスの収録を外すわけにはいきません!信州大学は、坂牛先生がいらっしゃってから、先生を筆頭に意匠設計の土壌をつくりあげてきました。意匠設計の勉強する土壌がほとんどないところから、代々の先輩たちが築き上げて来た環境の中で勉強をしています。なので、信州大学は、2年生からM2のみんながとても仲がいいです。その様子と坂牛先生が私たちの個性をのばしてくれる教育が信州大学講評会の収録から伺えると思います。私の自慢の学校の様子をぜひこれからはいる後輩たちをはじめ、意匠研が少ない学校の人たちなど、多くの人に聞いていただけたらと思います!これからも、多くの学校の様子を紹介していただきたいです!また、この収録をきっかけに信州大学の全体のモチベーションはとてもあがったと感じています。建築系ラジオのみなさんには、本当に感謝をしています。ありがとうございました。

第4位  スタッフ討議──大学間の差異と共通点

スタッフ特集「学校間の差異と共通点」
何気ないスタッフの会話が、新鮮でいいなと感じました。学生の活動の収録を聞くたびにとてもモチベーションがあがります。他大学との交流する機会が増え、気軽に他大学のことを知ることができるようになった今、自分の大学の良さやアイデンティティーを改めて考えるいい機会なのではないかと感じました。また、収録でも述べられている共通点がなにかの原動力になればいいなと思いました。

第5位  twitterの現在をめぐって(建築系twitterオフ会)(全体討議・全6回)


第6位  坂牛卓インタヴュー 建築の規則を超えてr4

坂牛先生の収録2「建築の規則を超えて」
坂牛先生の著書、『建築の規則』は、信州大学のデザイン論の教科書でもあり、私の一番好きな建築の本です。建築の規則を読んでからまたこの収録を聞くと、とても新鮮に感じると思います。ぜひ、信州大学の意匠設計を育て上げている先生の話を多くの方に聞いていただきたいです!本の出版を記念しての収録や本にまつわる回の配信は、いつも非常に楽しみにしています。やはり、著者の生の声が聞けるというのは、建築系ラジオの一つの魅力であると感じています。

第7位  建築家をあきらめろ!建築学科卒、だけど仕事は建築以外。(全体討議・全6回)


第8位  声のオープンハウス 1 隈研吾建築都市設計事務所《下関市川棚温泉交流センター》 r4

「想像する楽しさ」 声だけのオープンハウス
一般の方って、どこかで建築家の建てた家って奇抜でどこか住みづらいみたいなイメージを持っているのではないでしょうか。でも、現役の建築家がどのようなことを考えて家を建てているのか。建築系ラジオのよさは、生の声を聞きながら自分で想像できることではないでしょうか。想像してみて、実際に見てみる。そのときに、今まで想像もしなかった建築との新たな出会いがあるのではないかな、と思います。私自身がしたいというのもありますが、多くの方に、そんな出会いをしていただけたらいいなと思いました。

第9位 建築家になる方法(シリーズ・Lab


第10位 カリスマ建築ガールズ(シリーズ・Lab



植松千明(うえまつ・ちあき)
信州大学工学部社会開発工学科建築コース坂牛研究室4年。建築女子、knot!所属。趣味:美術館巡り、映画鑑賞。

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島矢愛子(建築女子メンバー)

まず、選んだ理由として、普段から建築以外にそれを取りまく分野/出来事との繫がりが気になっていてそのような観点から選びました。

第1位 藤村龍至の批判的工学主義を問う!(藤村龍至vs松田達)(全体討議・全5回)
Twitter上で自らをメディア化し、自身の建築論「批判的工学主義」や「超線形プロセス論」用いた建築教育を展開していく藤村龍至氏。この収録を聞くまでは藤村さんがいかなる人であり、いかなる建築論を提示しているのかよく分からず、謎の建築家でした。でも、実際に公開収録へ行き、藤村さんの提唱する建築論を聞いて共感した覚えがあります。

第2位  twitterの現在をめぐって(建築系twitterオフ会)(全体討議・全6回)
身近な「twitter」に関しての公開収録のラジオです。タイトルは一見堅そうですが、twitter著名人による始めるきっかけやtwitterを通してのつながりなど。ほとんど個人の経験から語られているのでへんな理屈っぽさなしに聞く事が出来ました。

第3位  土木系ラジオ+建築系ラジオ合同全体討議 (全体討議・全5回)
美術系、都市系に続き出来た土木系ラジオ。土木も他の系と同様に、建築との関係を切っても切れないと思う中で、実際に土木の実情は全く聞いた事がなくすごく新鮮でした。西村さんが前向きに「土木」を変えようとしている熱い語り口が印象に残ります。

第4位  「Japanese Junction 2010」展レヴュー(全5回)
南洋堂のN+ギャラリーで行われた日本の学生が海外に留学した成果を展示する展覧会。すごく行きたいのに行けなかった展示ですが、海外からスカイプによる作品説明が行われたりと、ラジオを聞くだけでも展示を見るだけでは分からない主催者側や出展者の意図を垣間見る事が出来ました。

第5位  Archi-TV2010総括──26時間を振り返って(全3回)
Archi-TV2010には私自身レビュアーとして参加させて頂きました。私はArchi-TVに元々抱いていた疑問があり、今年のArchi-TVを体験してもこの疑問は払拭されないままでした。この収録で運営側の学生と話してみてArchi-TVに対してどのような事を考えて企画を進めていったのかが明らかになりました。


島矢愛子(しまや・あいこ)
1987年生まれ。日本大学理工学部建築学科4年。Archi-TV2010 RealTimeReview!!!レビュアー。twitterアカウント @aiko0412

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近藤洋輔(建築系ラジオスタッフ)


第1位 都市建築へ(中庭をめぐって)(全3回)
はじめて生で見た討論なので印象がとても強い。コアメンバーも多く参加し、討論もかなり白熱していて、それぞれの性格が表れているような気がする。また、その後も「松田達展」として発展していくことで高いレベルの建築論が語られている。

第2位 西村浩×山崎亮「自走力のデザインメソッド」(全4回)
出演者は、西村浩さん、山崎亮さん、コアメンバーの倉方俊輔さんの3人と比較的少ないのだが、話は次々と発展していく。内容はランドスケープの話題が中心で、地元の人がどう感じるか、何を求めているかなど建築の根源的な目的と、受け入れられた時の喜びを思い起こさせてくれる。

第3位 南研究室・建築デザインレビュー(シリーズ)
学生必見のコンテンツである。私もラジオを聞きながら雑誌を見ている。ついパラパラと見過ごしてしまう記事にもスポットライトが当てられていて新しい発見がある。a+u2月号のアフリカのMMA Architectの回が印象的だ。

第4位 ヴェネツィア・ビエンナーレ─おすすめの展示は?
収録したファイルを現地から送信し、直後に配信した。建築系ラジオのパワーと可能性を再発見する回であった。

第5位 北川啓介のもうひとつの建築設計資料集成!円山町ラブホテルデート編
こんな話は他で聞くことができない。まさにもう一つの建築資料集成で、内容が濃くてレアなコンテンツであった。

私にとっての建築系ラジオ
─建築系ラジオスタッフ以前─
建築系ラジオを聞きはじめたのは2010年6月頃であった。以前から知ってはいたが聞いていなかった。それを聞き始めるようになったのは、建築について知りたいという欲求と、同世代の建築学生はどういう活動をしているのだろうという不安がきっかけである。そうして私はリスナーになった。私にとって建築系ラジオは小説のようなものであった。日々配信されるコンテンツを聞いていくうちに「登場人物」が増えていく。建築系ラジオではツアーが開催されており、そこでの収録も配信されている。私からしたら小説の中の「できごと」であり、物語は重層化されていき、聞いていてわくわくした。そうして建築系ラジオに魅了されて暇さえあれば聞くという状況が続いた。そんな中、衝撃を受けるできごとがおこる。建築系ラジオコアメンバー山田幸司氏の訃報である。配信を聞き進めるにつれて、話し振りなどからその人の性格を推察することができた。会ったり、話したことの無い音声の中の人物であったとしても、とてもさびしい思いをしたことを覚えている。また、不思議な感じがした。自分が聞いたのは配信後かなり時間がたっていたのに、リアルタイムで起こっている事のようにさえ感じられた。中心人物を亡くした後も建築系ラジオは続いていく。

─建築系ラジオスタッフになって─
新しくできた建築系ラジオポータルサイトでスタッフ募集の告知を見かける。私は2日間くらい迷った末メールを送った。これは自分にとってかなり大きな行動であったと振り返ることができる。その直後、松田達さんの展覧会があり、その後の飲み会にも参加した。そこで見る建築系ラジオメンバーの討論はかなり迫力があって感動した。その後、ミーティングや、建築ツアーなどに参加するようになり、私にとって建築系ラジオはライフワークになっている。


近藤洋輔(こんどう・ようすけ)
1990年愛知県生まれ。静岡文化芸術大学空間造形学科所属。趣味は食事、知らない街を散歩すること。

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彦坂尚嘉(建築系ラジオパートナー)


第1位 上村松園展(東京国立近代美術館)建築系美術ラジオ・第3回)
国立近代美術館の上村松園展を見て、藤原えりみさん、糸崎公朗さんらを交えての座談会で、非常にすぐれた美術批評になっていた座談会。評価の高い上村松園を、多角的に論じて、非常に新鮮な収録でした。

第2位  45B:建築系美術ラジオ「新春の集い」建築系美術ラジオ・全4回・Lab
2006年と2008年に開かれた彦坂さんと南さんによる「建築と美術のあいだ」展に併せて開かれたシンポジウム記録を、とりあえずは出版するつもりでゲラまで作成した白濱雅也さん。現在この原稿が(株)彩流社から出版されることになって、編集がはじまっています。その原稿をもちよって、まだ出版社が決まらない段階で開催されて編集会議です。出版の本質をめぐって、本質的な話が展開している良い座談会でした。

第3位 高橋堅さんの「BRASS CLINIC」を訪れる建築系美術ラジオ
『新建築』2010年3月号「リノヴェーション」特集に掲載された「BRASS CLINIC」を設計者の高橋堅さんにご案内いただいて、浦安の病院を見学した放送。真鍮と漆喰塗りの壁、12mm厚のガラス板とモルタルの床で構成された病院です。きれいな建築で、鑑賞構造をもった建築をろんじていて、良い収録になっています。

第4位 バーネット・ニューマン展(川村記念美術館)建築系美術ラジオ・第3回)
バーネットニューマンの美術展を見て直後に論じ合った番組で、批評番組としてすぐれていました。参加してくれた若い人たちの批評眼が新鮮で面白かったです。

第5位 35A:建築系ラジオ緊急謝罪会見「『こたつ問題』欠席裁判」 Lab
こたつ問題そのものが、よくも悪くも今日の建築界のイメージコンペの問題を切り出して、スリリングな展開になった重要な番組シリーズでした。批判もありましたが建築系ラジオの存在と威力をしました良い番組と言えると思います。この放送が伏線になって山田幸司さんの死につながったともいえる、第一期建築系ラジオの頂点だと思います。


彦坂尚嘉(ひこさか・なおよし)
946年東京生まれ。美術家、美術史批評家、ギャラリスト。1970年多摩美術大学絵画科油彩中退。文化庁在外研修員としてペンシルバニア大学大学院に留学。現在、立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。第1回リスボン建築トリエンナーレ出品。著書=『反覆/新興芸術の位相』(田畑書店、1974)、『彦坂尚嘉のエクリチュール』(三和書籍、2008年)、共著=『リノベーションの現場』(彰国社、2005年)、『空想・皇居美術館』(朝日新聞社出版、2010年出版予定)

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川勝真一(建築系ラジオパートナー)


第1位 西村浩×山崎亮「自走力のデザインメソッド」(全4回)

第2位 建築系フォーラム2010「地方建築家のロールモデルを考える」(全2回)

第3位 藤原徹平×西村浩「下関市川棚温泉交流センターのプロセスから」(全5回)

第4位 せんだいスクール・オブ・デザイン06──小野田泰明先生インタビュー「都市のコンベンション機能」



川勝真一(かわかつ・しんいち)
1983年生まれ。建築家、リサーチャー、RAD代表。京都工芸繊維大学大学院建築設計学専攻修了。2007年に建築的領域の可能性をリサーチするプロジェクトRAD(Research for Architectural Domain)設立。また2008年にプロジェクトスペースradlab.を設立。2009年より、レクチャープログラム「QueryCruise」、建築ギャラリー「rep」などを企画、運営。

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榎本真希(建築系ラジオスタッフ)


第1位 カリスマガールと建築デート(シリーズ)

第2位 南研究室・建築デザインレビュー(シリーズ)

第3位 建築系ラジオカードコンペをめぐる討議(全3回)




榎本真希(えのもと・まき)
1989年新潟県柏崎市生まれ。長岡造形大学建築・環境デザイン学科/建築コース所属。常に研究室にこもっています。構造について研究中。

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南後由和(建築系ラジオパートナー)


 * 編集部注記:南後由和さんから、下記は特に順位なしで、配信順に挙げてある旨の連絡頂きましたので、当初第1位から第5位の表記だったものを、箇条書き表示に変更してあります。どうぞご了承下さい。 

「状態としての建築──際の操作性」(『Review House Vol.2』所収)レビュー
『JA』70号(「風景の解像力──30代建築家のオムニバス」)および同誌の連動企画である展覧会(INAX:GINZA、2008年6月28日〜7月5日)についての拙稿レビューを取り上げていただいたので。この場をお借りして、簡単にリプライさせていただきます。『JA』誌上における8名の建築家の選定意図など、メディアの編集の恣意性を看過すべきでないという点、また東京芸大出身の4名のみに焦点を当ててゼロ年代の建築家の傾向を代理表象させてしまっている点への五十嵐太郎さんらからの指摘と批判はごもっともで、それらの前提条件の操作について言及すべきでした。裏話的な言い訳をさせてもらうと、『Review House』はインディペンデントな雑誌で、「編集部と書き手のやり取りに時間をかけ」るところが特色のひとつです(『Review House』HPより)。初稿では8名全員の建築家についてレビューを書いていたのですが、見開き2ページという分量ということで、1名の建築家につき一言紹介する程度の広く浅い内容になっていました。そこで、対象とする建築家や切り口を絞ってほしいという依頼を編集部から受けました。そのため、芸大出身の若手建築家の台頭が近年の特徴のひとつだという点に着目し、乱暴であることは承知のうえで、4名に絞ったという経緯があります。また、以前はあまり書いたり議論したことがない建築家の仕事について言及してみたいという思いもありました。『JA』の編集意図や恣意性について触れるべきだと思いつつも、自分のレビューに同様の問題があることを自覚していたので難しかったというわけです。及ばなかった点は他にもあると思いますが、いずれにせよ、建築専門誌ではない媒体での拙稿に注目していただき、ありがとうございました。レビューがさらにレビューされ、とても勉強になりました。

ウィリアム・ケントリッジ展
東京国立近代美術館の展覧会を見てとてもよかったので、建築系ラジオの方々がどう思われたかの感想が気になりました。ご近所の井戸端会議に遠隔から聞き耳を立てているような感じがして面白いです。

植田実氏も語る。建築メディアは本当に信用できるのか?われわれは何を拠り所に建築を考えるべきなのか?
建築ジャーナリズムを牽引されてきた編集のプロである植田さんが建築系ラジオという新たなメディアにどのような感想を持たれるのかに注目しました。学生など若手の書き手にも開かれた『都市住宅』の編集をされていた植田さんと、多くの学生スタッフが関わっている建築系ラジオには共鳴するところがあるのではないかと感じました。

藤村龍至の批判的工学主義を問う!(藤村龍至vs松田達)(全体討議・全7回)
シンポジウムなどではなかなか見ることができない舌戦が見物、いや聴き物。藤村龍至さんとは批判的工学主義についてともに議論してきたので、同席できなかったのが悔やまれます。

U-30 Under30 Architects exhibition 出展者インタビューr4・シリーズ)[1][2][3]
残念ながら展覧会に行くことができなかったので、様子を垣間見たいなと。30歳以下の関西を中心とする若手建築家の「生の声」を速報する、これも全国各地で展開する建築系ラジオならではの魅力だと思います。


南後由和(なんご・よしかず)
1979年大阪府生まれ。社会学、都市・建築論。東京大学大学院学際情報学府博士課程を経て、同大学院情報学環助教。桑沢デザイン研究所、駒澤大学、法政大学、早稲田大学非常勤講師。共著書=『都市空間の地理学』(ミネルヴァ書房、2006年)『路上のエスノグラフィ』(せりか書房、2007年)Atelier Bow-Wow: Behaviorology(Rizzoli、2010)など。論文=「コンスタントのニューバビロン×建築界(1)(2)」「有名性と『界』の形成──建築家の事例分析に向けて」など。

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平山善雄(建築系ラジオスタッフ)


第1位 伝説のトーク「梅林克 x 山田幸司」Lab

第2位 西村浩×山崎亮「自走力のデザインメソッド」(全4回)

第3位 建築系フォーラム2010「地方建築家のロールモデルを考える」(全2回)

第4位 北川啓介のもうひとつの建築設計資料集成!円山町ラブホテルデート編

第5位 首都大学東京 高橋千尋さんと座・高円寺でデートシリーズ


温度の伝染するラジオ
ふらっと参加した建築系フォーラム2010(広島国際大学Scale主催)にて、松田達さん、北川啓介さんとはじめてお会いし、そのまま朝までご一緒させていただきスタッフになることになったのが約一年前。その場で収録も行われ、オープンで熱気を帯びたラジオの雰囲気にすっかり感化されたのでした。毎日配信されるコンテンツは、抽象的な議論から、具体性を伴った実務的な話題、さらには癒し系コンテンツまで多岐に渡り、欲張りな建築胃袋を満たし、一筋縄ではいかない日々の設計活動へのガソリンを注いでくれます。ランキングでは、1.笑いたいとき、2・3.まじめに建築について考えたいとき、4.建築的未知の領域に踏み込みたいとき、5.建築を案内する男の振る舞いについて学びたいとき(笑)という印象に残った4つのラジオ欲によって選出してみました。


平山善雄(ひらやま・よしお)
1983年広島生まれ。2008年九州大学大学院竹下研究室卒。東京でのアトリエ事務所勤務を経て、現在福岡の設計事務所勤務。趣味、ウェブ上を徘徊して最新MP3を漁り、懐の許す限り本を買い、お酒を飲みたい。

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倉方俊輔(建築系ラジオコアメンバー)

遠巻きに聴いていた建築系ラジオに、ぐっと参加させていただいた2010年でした。同時に4月から、福岡県北九州市の小倉にある西日本工業大学に赴任しました。そんなこともあって東京とか、東京以外のこととか、メディアの可能性とか、あれこれ考えた1年でしたね。コアメンバーとして加わるにあたって、自分なりに「建築系ラジオ」って何だろうと考えました。そして、それは「今まで現れていなかった声を顕在化させる」ことではないかと。その前に、前提としては、建築系ラジオって、「共通認識」や「使命」と遠いところにあるのが面白いところだと思うんですよ。「共通認識」を強要するピラミッド型の組織でもないし、「使命」を持って何かを遂行するマニフェスト型でもない。だからこそ、それぞれが自由に、好きなことで動いて、強度のあるコンテンツも生まれる。全体として、社会に貢献していなくもない。そうした現象を可能にしている最少の共通認識と、結果としての最大の使命が「今まで現れていなかった声を顕在化させる」ことではないかと自分は捉えています。もちろん「今まで現れていなかった」というのは、目指すべき可能性の極であって、「現れにくかった」と言った方が適当かもしれませんが、実はそうしたことはけっこう多いはずです。例えば・・・耳通りの良い建前ではない《本音》、堅苦しい語りではないけど時に真実を突く《冗談》、なんだかんだ言ってメディアが集中している東京ではない《東京以外》、見られる容体ではなく(でありながら)行動する主体としての《女子》、名前を知っている大学の卒業であれば全体から見たら少数派の「エリート」です!ということで《エリート以外》・・・実はマジョリティなのに小さくさせられている声って、周りにたくさんあると思うんですよね。インターネット等の発達で、誰でも発信できるようにはなった。でも、相変わらず、そうした区分のほとんどは続いているように見えます。社会ってそういうものだし、だから良い所もあるんですけど・・ただ言えるのは、新たなメディア装置が生まれたからと言って、そうした状況がオートマティックに変革するわけではないということでしょう。その点、建築系ラジオには志がある。いや、違うな。志なんか無いや(笑)。コアメンバーからして、みんな適当だし、そもそもの始まりからして、酒飲み話を放送したら楽しいんじゃないかと五十嵐さんと山田さんが意気投合したということだし、建築系ラジオの理念とは何だなんて話は、した試しがない。でも、上に述べたような性格というのは共通しているように見受けられるのです。そして、コアメンバーもスタッフも、それぞれが思いを抱いて、勝手に貢献する熱意を持っている。だから、私も新たな声を、このメディアを使って、できるだけ流せたらと。自分とは異なる視点や情報に接すること、息抜きになること、自分が一人ではないと思えること、それは各人が次の建築を生み出す基盤にもなると信じるからです。

第1位 伝説のトーク「梅林克 x 山田幸司」Lab
とにかく面白い。スター建築家事務所の光と影をさらっと笑いで包み込む。この1年間、ここに山田さんがいてくれたらと思うことは、一度や二度ではありませんでした。ほんとは世間に満ちあふれているのに現れない声を引き出せる、山田幸司という人間が希有な才能の持ち主だったことを改めて思わされます。

第2位 カリスマガールと建築デート(シリーズ)
解放すべき声は、まず自分の中にあるのでは?ということで、山田さんの「カリスマガール」の言葉を引き継いで企ててたのが「建築デート」のコーナー。しかし、やってみたら、心理的にたいへん。次に何を言われるか分からない、ということがこれほど緊張するものとは。0.数秒の間やイントネーションのほうが、雄弁に語ったりしますから。でも、そういう活字外の情報(しかも気をとられる視覚情報が無いので余計に)が、建築系ラジオの面白さだったりしますよね。全体討議の会で特に思います。あと、収録の時には気づかなかった周囲の音から、場の雰囲気が感じ取れて一興です。この出たとこ勝負に付き合ってくれている女子に感謝!女の子の方が勇気あると思う。見習わなくては。
 
第3位 DESIGINING2010展公式トークイベント「TRANSMISSION/トランスミッション」(全4回)
井手健一郎さんらが毎年福岡で開催しているデザインイベント「DESIGING」のトークイベントに参加したので、当日に思い立って収録させてもらいました。井手健一郎さん、末光弘和さん、平瀬有人さん、藤村龍至さん、藤原徹平さん、加藤孝司さんというメンバーが福岡・大名に集結。福岡県に赴任して早々の4月末だったので、思い出深いです。観衆の皆さんの雰囲気がとても良くて、こういう場が東京以外で持てること、それに皆が触れられるのが現在だなあと。「せんだいスクール・オブ・デザイン」のシリーズも勉強になるレクチャーで、今後さらに期待されます。

第4位 建築系ラジオ忘年会withスタッフ──2010年の建築系ラジオを振り返る(全2回)
各地のスタッフの協力無しに、今年の建築系ラジオはありえませんでした。さまざまな大学から集まっていること、東京以外が目立つ(というか他のメディアが東京に偏りすぎている)こと、女子の活躍が特徴で、これも時代を映しているのでしょう。建築系ラジオのスタッフの躍進は2010年の大きな出来事です。2011年にはますます大きな役割を果たすに違いない。楽しみ。

第5位 土木系ラジオ+建築系ラジオ合同全体討議 (全体討議・全5回)
シリーズ「建築」を超えろ!で山崎亮さん、藤原徹平さんと対話された西村浩さんらが、新たに「土木系ラジオ」をスタートさせました。発足を記念した建築系ラジオとのディスカッション。今まで現れていなかった声を顕在化させる。そんな静かな変革は土木の分野にも拡がっているようです。


倉方俊輔(くらかた・しゅんすけ)
1971年生まれ。建築史家。西日本工業大学デザイン学部建築学科准教授。著書=『吉阪隆正とル・コルビュジエ』(王国社)、共著=『東京建築ガイドマップ―明治大正昭和』(エクスナレッジ)、『吉阪隆正の迷宮』(TOTO出版)、『伊東忠太を知っていますか』(王国社)など
http://kntkyk.blog24.fc2.com/
http://twitter.com/kurakata

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<回答者一覧>(その3)

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大西麻貴香野あゆみ上篠美里植松千明島矢愛子近藤洋輔彦坂尚嘉川勝真一榎本真希後由和平山善雄倉方俊輔(順不同)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アンケートの第三回目の回答公開、いかがでしたでしょうか。「このコンテンツはこういった見方もあるのか」、「このコンテンツはよく聞いていなかった。もう一度聞いてみよう」などなど、新しい発見があるのが、このアンケートの面白さだと思います。皆さんもお気に入りのコンテンツを探してみてください。では、次回もお楽しみに。そして、よいお年を。来年も建築系ラジオをよろしくお願いします。


収録日時:2010年10月10日
収録場所:ナチュラル・エリップス
収録時間:16分56秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:8.1MB
PLAY 出演者:栃原比比奈+齊藤らいら+片田江由佳+友常由貴子+花房佑衣+田畠あゆみ+彦坂尚嘉+五十嵐太郎+南泰裕+北川啓介+松田達

糀屋箱機構のレンタルルーム「ナチュラル・エリップス」で、建築系ラジオカードコンペが行われました。コンペの興奮冷めやらぬ直後に収録されました。その第3回です(全3回)。最後となるこのパートは、南先生の辛口のコメントからスタートします。プレゼンテーションの方法はさておき、その先のデザイン、そして、そもそもの名刺というものの存在価値について。情報が溢れ、必要とされなくなりつつある名刺で、人を幸せにするにはどうしたらいいのか。たった一枚のカードのデザインを決めるだけであったコンペから、様々な議論が展開し、そこから様々な新しい考えやアイデアも生まれました。この議論の場こそが、今回のコンペの提供したかったものなのではと思わせるような議論です。(大木翔太)

・関連項目
糀屋箱機構
収録日時:2010年10月10日
収録場所:ナチュラル・エリップス
収録時間:23分48秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:11.4MB
PLAY 出演者:栃原比比奈+齊藤らいら+片田江由佳+友常由貴子+花房佑衣+田畠あゆみ+彦坂尚嘉+五十嵐太郎+南泰裕+松田達

糀屋箱機構のレンタルルーム「ナチュラル・エリップス」で、建築系ラジオカードコンペが行われました。コンペの興奮冷めやらぬ直後に収録されました。その第2回です(全3回)。第1回に引き続きカードコンペの感想を語り合います。つくる立場、もらう立場の名刺についての捉え方の違いについて、また話題は名刺の枠を超えて社会のなかでの自己表現についても議論は展開します。コンペの実現性、コンペのゲーム性、コンペの戦略性についての議論にも注目です。(近藤洋輔)

・出演者プロフィール
栃原比比奈(とちはら・ひいな)
1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展。

齊藤らいら(さいとう・らいら)
中東のバーレーン生まれ。帰国後、現在は東京にてウェブ雑誌の編集者、フリーライター、ファッションショーのプロデューサー等、幅広く活動中。美味しいもの、ファッション好き。マガジンハウスwebダカーポで執筆中。

片田江由佳(かたたえ・ゆか)
1986年福岡生まれ。福岡大学卒。東京理科大学大学院 伊藤香織研究室所属。福岡の都市戦略を研究中。地方都市と市民と建築に斬りこむ研究職を目指しています。

友常由貴子(ともつね・ゆきこ)
1986年生まれ。国士舘大学大学院南泰裕研究室所属。趣味、シャボン玉、手打ちうどん。

花房佑衣(はなふさ・ゆい)
1987年大阪府生まれ。早稲田大学国際教養学部所属。趣味、妄想、ぶらりひとり旅。建築ライターを目指してます。

田畠あゆみ(たばたけ・あゆみ)
1988年生まれ。国士舘大学南泰裕研究室所属。趣味、バイク。ちびっ子ライダー。

・関連項目
糀屋箱機構
収録日時:2010年10月10日
収録場所:ナチュラル・エリップス
収録時間:25分30秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:11.7MB
PLAY 出演者:尾崎龍一+佐藤仁哉+吉田民瞳+長門亮+近藤洋輔+加藤拓郎+齊藤らいら+彦坂尚嘉+五十嵐太郎+南泰裕+松田達

糀屋箱機構のレンタルルーム「ナチュラル・エリップス」で、建築系ラジオカードコンペが行われました。コンペの興奮冷めやらぬ直後に収録されました。その第1回です(全3回)。今回のコンペはトーナメント方式で行われました。トーナメント方式のコンペを勝ち抜くためには、ひとつの案のプレゼンテーションを何度もする必要があります。また、トーナメントに参加しない学生は審査する側にまわり全員参加のコンペになりました。トーナメント方式にする意義とは何か、そこから学べたものは何かについて議論は展開していきます。(近藤洋輔)

・出演者プロフィール
尾崎龍一(おざき・りゅういち)
1988年愛知生まれ、埼玉育ち。多摩美術大学環境デザイン学科所属。性格、肯定しがち

佐藤仁哉(さとう・じんや)
1986年生まれ。国士舘大学大学院南泰裕研究室所属。趣味、仮面ライダー。

吉田民瞳(よしだ・みんと)
1991年石川県金沢市生まれ。現在、東京工業大学第6類にて建築学科所属のために勉強中の学部1年生。同学類より所属できる社会工学科にも魅力を感じている。言語好き。メディアアートに興味あり。

長門亮(ながと・りょう)
1989年生まれ。国士舘大学南泰裕研究室所属。趣味、ガラクタ集め。

近藤洋輔(こんどう・ようすけ)
1990年愛知県生まれ。静岡文化芸術大学空間造形学科所属。趣味は食事、知らない街を散歩すること。

加藤拓郎(かとう・たくろう)
1986年青森県生まれ。東北大学大学院 五十嵐太郎研究室所属

齊藤らいら(さいとう・らいら)
中東のバーレーン生まれ。帰国後、現在は東京にてウェブ雑誌の編集者、フリーライター、ファッションショーのプロデューサー等、幅広く活動中。美味しいもの、ファッション好き。マガジンハウスwebダカーポで執筆中。

・関連項目
糀屋箱機構
本日10月10日20:00頃より、渋谷の渋谷のナチュラル・エリップス(糀屋箱機構)にて行われる、建築系ラジオスタッフ合宿の模様をこちらのページから断続的にUstream配信いたします。

スタッフ合宿では、会場となるナチュラル・エリップスの見学、建築系ラジオ名刺コンペの審査、コアメンバーの収録やスタッフコンテンツなど、様々なコンテンツを準備しております。11日の15:00からは、先日告知された「土木系ラジオ+建築系ラジオ合同全体討議」の公開収録も企画されていますので是非ご覧ください。

建築系ラジオスタッフ合宿
スタッフ合宿・23時間建築系ラジオのタイムテーブルはこちらです。

10月10日(日)〜11日(月)
18:00 外部参加者カードコンペ提出締め切り
19:00 開始、建築見学
20:00 五十嵐さんの建築解説、慰労会乾杯(Ustream配信開始)
21:00 (Skype中継開始予定)
22:00 カードコンペ審査(〜24:00授賞式込み)
23:00 
24:00 新番組試験収録(コアメンバー)(〜01:00)
01:00 佐藤くん&長門くんMC企画(〜02:00)
02:00 斎藤らいらさんMC(〜02:30)/尾崎くんMC(〜03:00)
03:00 北川啓介さんもう一つの建築設計資料集成(〜04:00)
04:00 スタッフMC企画コンテンツ収録(〜05:00)
05:00 スタッフMC企画コンテンツ収録(〜06:00)
06:00 
07:00 
08:00 
09:00 起床、朝食
10:00 音声クレジット製作(2本)
11:00 加藤くんMC(〜11:30)/吉田くんMC(〜12:00)
12:00 スタッフMC企画コンテンツ収録開始
13:00 昼食会(〜14時)
14:00 コーヒータイム
15:00 土木系ラジオ+建築系ラジオ合同全体討議(〜17:00)
16:00 ↓
17:00 全体討議終了、片付け開始
18:00 完全撤収
19:00 土木系ラジオとの合同懇親会が企画されています。

カードコンペ投票ページ

建築系ラジオカードコンペの投票は、こちらからお願いします。

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