建築系ラジオ: 検索結果

「東日本大震災」と一致するもの

山下保博さんからの審査講評インタビュー
キルコス国際建築設計コンペティション2015

収録日時:2015年12月18日
収録場所:電話収録
収録時間:18分13秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:8.54MB PLAY 出演者:山下保博

キルコス国際建築設計コンペティションでは、20組の審査員一人ひとりが、金賞・銀賞・ 銅賞・佳作を選定する国際建築設計コンペティションです。多くの作品を選定するのは、そのアイディアを見逃さないことで、建築の可能性を広げられるのではないか。そう強く信じるからです。またコンペティションが終わっても、一人ひとりの審査員が、どの作品を、どう評価したのかを見られる仕組みをつくることで、すべてのひとが建築について深く考えられます。私たちが目指すのは、多くの表現を通して建築の未来を考えられる空前絶後のアイディアコンペティションです。 後援している建築系ラジオでは、20組の審査員からの講評の収録を配信します。審査結果だけからではなく、一人ひとりの審査員の価値観がわかる、キルコス国際建築設計コンペティションならではの、見る見られるの感覚をお楽しみください。(北川啓介) 

・出演者プロフィール
山下保博(やました・やすひろ)
建築家 ◎1960年鹿児島県奄美大島生まれ。芝浦工業大学大学院修了後、1991年に独立。阪神淡路大震災、東日本大震災の復興をNPO法人理事長として支援。2011年には伊東豊雄氏と共に「釜石漁師のみんなの家」を創り、その後もNPO法人「HOME-FOR-ALL」理事としてサポートを続けている。2013年より九州大学客員教授を勤める。 ◎受賞:ar+d世界新人賞グランプリ(2004年)、釜石市災害復興公営住宅プロポーザル最優秀賞(2013年)、英国LEAF Awards3部門最優秀賞(2013年)、「バウンダリー・ハウス」日本建築家協会賞、日事連建築賞を受賞(2014年)他多数。

小川砂織(おがわ・さおり)
キルコス国際建築設計コンペティション実行委員会

・関連項目
キルコス国際建築設計コンペティション

「3.11以後の建築」展 第一回
ギャラリーレクチャー

収録日時:2014年10月31日
収録場所:金沢
収録時間:33分31秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:15.7MB PLAY 出演者:五十嵐太郎

この秋開館10周年を迎えた金沢21世紀美術館で来年の5月10日まで開催されている「3.11以後の建築」についてのギャラリーレクチャーです。展示は7つのセクションに分けられ、みんなの家、アーキエイド、坂茂といった東日本大震災を受けての建築家の活動や、市民が関わっているもの、震災以前から続いているような建築家の取り組みや展示テーマについて紹介していきます。これをダウンロードして会場で聞きながら鑑賞すると、 セルフガイドツアーとして楽しめます。(田中良平)


・出演者プロフィール
五十嵐太郎(いがらし・たろう)
1967年生まれ。建築系ラジオコアメンバー。


・関連項目
ジャパン・アーキテクツ「3.11以後の建築」展
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1721
収録日時:2012年1月18日
収録場所:国士舘大学南研究室
収録時間:24分54秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:11.7MB
PLAY 出演者:菊地翔悟+西川良輔+南泰裕

レビュー作品:竹の会所 -復興の方船-《滋賀県立大学陶器浩一研究室+高橋工業》
南研デザインレビュー、今回は新建築12月号から「竹の会所 -復興の方船-」を取り上げました。宮城県の気仙沼市にある竹でできたドームで、東日本大震災にあたって被災地の復興を願って、研究室の学生の方や地元の方々が共同でつくった仮設的な集会所です。竹をひとつの構造体として用いており、接合部は紐で結んだテントのような建築です。 (千明弘典)

・出演者プロフィール
菊地翔悟(きくち・しょうご)
1990年生まれ。国士舘大学大学院南研究室4年。
趣味...靴磨き

西川良輔(にしかわ・りょうすけ)

1989年生まれ。国士舘大学南研究室学部4年。
趣味...無趣味

・関連項目
新建築社

「3.11―東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか」
国内開催は仙台のみ、最大規模となる震災関連の建築展」

収録日時:2012年3月2日
収録場所:東北大学
収録時間:28分26秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:13.6MB PLAY 出演者:五十嵐太郎

本展は、震災「直後」に建築家はどう対応したかに焦点をあて、約 50 組の事例を、パネル、建築や地形の模型、ドローイング、実物展示などで紹介した、震災後の建築家の活動をとりあげた最大規模の展覧会である。全国の建築家、大学の研究室、各種団体による活動を"緊急対応"、"仮設住宅"、"復興計画"という3つの段階に分類して展示している他、海外の建築家による支援活動も紹介している。日本国内では仙台のみで開催され、仙台会場限定での東北地方の建築家や学生による追加展示(パネルだけに限らず模型や彫刻作品、家具など)やトークイベントも予定している。(北本直裕)



・出演者プロフィール
五十嵐太郎(いがらし・たろう)
1967年生まれ。建築系ラジオコアメンバー。

収録日時:2012年2月18日
収録場所:トヨタホーム株式会社本社コンフェレンスルーム
収録時間:30分38秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:14.4MB PLAY 出演者:家成俊勝+赤代武志+五十嵐淳+近藤哲雄+増田信吾+満田衛資+米澤隆+倉方俊輔+北川啓介

キルコス国際建築設計コンペティションでは、20組の審査員一人ひとりが、金賞・銀賞・ 銅賞・佳作を選定する国際建築設計コンペティションです。2011年12月25日に審査結果の発表の後、2012年2月18日には、メインスポンサーのトヨタホーム株式会社本社コンフェレンスルームにて、キルコス国際建築設計コンペティション2011記念シンポジウムが開催され、20組の審査員の中から約半数の方々にお集まりいただきました。 キルコス国際建築設計コンペティションの仕組みについての再考、それぞれの審査員賞の作品についての講評、後半は、より長期視点、より広く深く、審査員一人ひとりが今、考えている建築の将来像について、討議を行いました。その2では、2011年を語る上で欠かせない東日本大震災を経て審査員自身の中で変わることと変わらないことについて再考していきます。 審査結果だけからではなく、一人ひとりの審査員の価値観がわかる、キルコス国際建築設計コンペティションならではの、見る見られるの感覚を、記念シンポジウムの討議からもお楽しみください。(北川啓介)

・出演者プロフィール
家成俊勝(いえなり・としかつ)
建築家 ◎1974年兵庫県生まれ ◎2000年大阪工業技術専門学校卒業 ◎現在、ドットアーキテクツ共同主宰、 京都造形芸術大学非常勤講師など

赤代武志(しゃくしろ・たけし)
建築家 ◎1974年兵庫県生まれ ◎1997年神戸芸術工科大学芸術工学部環境デザイン学科卒業 ◎現在:ドットアー キテクツ共同主宰。大阪市立大学非常勤講師など

五十嵐淳(いがらし・じゅん)
建築家 ◎1970年北海道生まれ ◎1990年北海道中央工学院専門学校建築工学科卒業、五十嵐淳建築設計事務所設立 ◎現在、名古屋工業大学・北海道工業大学非常勤講師 ◎著書:『状態の表示』など ◎受賞:吉岡賞、大阪現代演劇祭仮設劇場コンペ最優秀、BARBARA CAPPOCHINビエンナーレ国際建築賞グランプリ、グットデザイン賞など

近藤哲雄(こんどう・てつお)
建築家 ◎1975年愛媛県生まれ ◎1999年名古屋工業大学工学部卒業 ◎2006年近藤哲雄建築設計事務所主宰 ◎現在、多摩美術大学、日本女子大学、 名古屋工業大学非常勤講師 ◎作品:『にわのある家』『姿見』など ◎受賞:東京建築士会住宅建築賞、椅子のある風景 北の創作椅子展 最優秀賞、AR House Awards, Runners Up Prizeなど

増田信吾(ますだ・しんご)
建築家 ◎1982年東京都生まれ ◎2007年武蔵野美術大学卒業 ◎現在、増田信吾+大坪克亘共同主宰、武蔵野美術大学非常勤講師 ◎受賞:JCDデザインアワード金賞など

満田衛資(みつだ・えいすけ)
構造家 ◎1972年京都市生まれ ◎1999年京都大学大学院工学研究科建築学専攻修了、2006年満田衛資構造計画研究所設立 ◎現在、京都精華大学非常勤講師 ◎著作:『ヴィヴィッド・テクノロジー』『構造デザインの歩み』 ◎作品:『House Folded』『須波の家』『Roof on the Hill』『tomarigi』『ツイノスミカ』『中川政七商店新社屋』 ◎受賞:JSCA賞新人賞など

米澤隆(よねざわ・たかし)
建築家 ◎1982年京都府生まれ ◎2007年名古屋工業大学工学部卒業 ◎現在、同大学大学院工学研究科博士課程/ HAP+associates主宰 ◎作品:『S邸 生きている建築』など ◎受賞:中部インテリアプランナー協会学生賞、Sustainable Architecture and Design 2007入選、SUSアルミ建築 30歳以下の建築家による指名設計競技優秀賞、SD Review2008入選など

倉方俊輔(くらかた・しゅんすけ)
建築系ラジオコアメンバー

北川啓介(きたがわ・けいすけ)
建築系ラジオコアメンバー

・関連項目
キルコス国際建築設計コンペティション

藤村和成インタビュー
気仙沼でボランティア活動を行う大学院生の活動

収録日時:2011年8月17日
収録場所:宮城県気仙沼市内の工房
収録時間:15分22秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:7.2MB PLAY 出演者:藤村和成+天内大樹

建築系ラジオツアー 宮城・東北ツアーにて、宮城県気仙沼市を訪れました。そして、震災をきっかけに気仙沼でボランティアをなさっている藤村和成さんにインタビューをさせていただきました。避難所での生活をより良くする為に、ボランティアとしてどのような事を行ってきたか語っていただきました。普段とは違う環境にはどのような提案が必要だったのでしょうか。そのヒントを探る、興味深い内容になっています。(近藤洋輔)

・出演者プロフィール
藤村和成(ふじむら・かずなり)
1985年宮城県気仙沼市生まれ。東北大学建築学科卒業後、同大学大学院に進学。2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに、ダンボール等の紙素材を用いた"house"を書籍のように"publising"するボランティア団体「house publishing」を設立。避難所の住環境づくりの活動を行っている。

天内大樹(あまない・だいき)
建築系ラジオパートナー。 

・関連項目
藤村和成さんの活動を公開するブログ「house publishing」

建築系ラジオ 宮城・福島ツアーの感想
震災後のまちを見て参加者が感じた事とは

収録日時:2011年8月16日
収録場所:女川町総合運動公園
収録時間:35分36秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:16.7MB PLAY 出演者:高木伸彦+武田友孝+栃原比比奈+中川晋介+糸崎公朗+石田幸恵+梶原久美絵+近藤洋輔+長島隼人+福田晃司+佐野智哉+米澤隆+彦坂尚嘉+天内大樹+五十嵐太郎+南泰裕+北川啓介

この度の東日本大震災により被災された方々と、そのご家族のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。建築系ラジオでは、8月15日から8月17日の3日間に渡って宮城、福島、岩手県の被災地を巡りました。震災から5ヶ月が経過した現地を訪れてツアーの参加者はどのような事を感じたのでしょうか。3.11から半年が経過したいま、もう一度今回の震災について考えたくなる内容になっています。(近藤洋輔)

・出演者プロフィール
高木伸彦(たかぎ・のぶひこ)
愛知県職員。愛知芸術文化センター勤務。

武田友孝(たけだ・ともたか)
美術出版社、西武美術館、東京スタデオなどを経て編集・展示・学芸の仕事を行う。現在は独立して美術展の企画・展示、美術作品の取付等の業務を行う。ラカン読書会を彦坂尚嘉氏と共催して開催。有限会社エフティ取締役。趣味:音楽鑑賞(クラシック)、美術作品収集。

栃原比比奈(とちはら・ひいな)
美術家。1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展。

中川晋介(なかがわ・しんすけ)
アニメション作家、美術家。

糸崎公朗(いとざき・きみお)
美術家。1965年長野県生まれ。東京造形大学卒業。写真家・美術家。「非人称芸術」のコンセプトのもと、「フォトモ」「ツギラマ」などの独自の写真技法による作品を制作。展覧会やワークショップのほか、出版や雑誌執筆など幅広い活動を行なう。主な個展に「"FOTOMO x CITY" Multi-Perspective Sx Editions」(香港藝術中心)、「金沢をブリコラージュする。」(金沢21世紀美術館)。主な受賞にコニカフォト・プレミオ2000年度大賞、19回東川賞新人作家賞など。主な著書に『フォトモの物件』『東京昆虫デジワイド』(共にアートン新社)など。

石田幸恵(いしだ・ゆきえ)
企業のPR誌の編集者 趣味/ヨガ・音楽鑑賞(クラシック)。

梶原久美絵(かじはら・くみえ)
女子美術大学芸術学部デザイン学科 4年。

近藤洋輔(こんどう・ようすけ)
静岡文化芸術大学空間造形学科 3年。建築系ラジオスタッフ。

長島隼人(ながしま・はやと)
名古屋工業大学工学部建築・デザイン工学科 3年。 

福田晃司(ふくだ・こうじ)
名古屋工業大学工学部建築・デザイン工学科 3年。 twitterアカウント hukukozy。 

佐野智哉(さの・ともや)
名古屋工業大学工学部建築・デザイン工学科 2年。

米澤隆(よねざわ・たかし)
1982年京都府生まれ。2007年名古屋工業大学工学部卒業。現在、同大学大学院工学研究科博士課程/HAP+associates主宰。作品に『公文式という建築』など。受賞に中部インテリアプランナー協会学生賞/Sustainable Architecture and Design 2007入選/SUSアルミ建築 30歳以下の建築家による指名設計競技優秀賞/SD Review2008入選など。 

彦坂尚嘉(ひこさか・なおよし)
建築系ラジオパートナー。 

天内大樹(あまない・だいき)
建築系ラジオパートナー。 

五十嵐太郎(いがらし・たろう)
建築系ラジオコアメンバー。

南泰裕(みなみ・やすひろ)
建築系ラジオコアメンバー。

北川啓介(きたがわ・けいすけ)
建築系ラジオコアメンバー。

・関連項目
「建築系ラジオ 宮城・福島ツアー」

せんだいスクール・オブ・デザイン2011 [03]
アジャイル・リサーチ・プロジェクト(ARP)01:災害のデータスケープ

収録日時:2011年7月21日
収録場所:仙台駅近辺某所
収録時間:17分54秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:12.9MB
PLAY 出演者:阿部篤+松田達

せんだいスクール・オブ・デザインの2011年度春学期では、東日本大震災に対応して、変則的にアジャイル・リサーチ・プロジェクト(ARP)というリサーチを行っています。今回はせんだいスクール・オブ・デザインの研究員である阿部篤さんに、テーマの一つである「災害のデータスケープ」について解説していただきました。さまざまな現象にまつわる「量」を分析し、それらを視覚化するという試みに注目です。(近藤洋輔)

・出演者プロフィール
阿部篤(あべ・あつし)
せんだいスクール・オブ・デザイン研究員。科学技術振興研究員。東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 博士後期課程単位取得退学、修士(工学)

松田達(まつだ・たつ)
建築系ラジオコアメンバー

せんだいスクール・オブ・デザイン2011 [02]
ARP02:S-meme02 文化被災特集

収録日時:2011年6月24日
収録場所:仙台駅近辺某所
収録時間:11分38秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:8.4MB
PLAY 出演者:斧澤未知子+阿部篤+松田達

せんだいスクール・オブ・デザインの2011年度春学期では、東日本大震災に対応して、変則的にアジャイル・リサーチ・プロジェクト(ARP)というリサーチを行っています。その3つのうちの一つが、S-memeという雑誌制作の第2弾。斧澤未知子さんらが担当となり、「文化被災」をテーマに、第1号のアヴァンギャルドな装丁以上のものを目指して、制作に励んでいる様子を紹介して頂きました。(編集部)

・出演者プロフィール
斧澤未知子(おのさわ・みちこ)
せんだいスクール・オブ・デザイン研究員。科学技術振興研究員。大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻建築工学コース修了、修士(工学)

阿部篤(あべ・あつし)
せんだいスクール・オブ・デザイン研究員。科学技術振興研究員。東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 博士後期課程単位取得退学、修士(工学)

松田達(まつだ・たつ)
建築系ラジオコアメンバー

せんだいスクール・オブ・デザイン2011 [01]
2011年度春学期と特別講座「復興へのリデザイン」

収録日時:2011年6月24日
収録場所:仙台駅近辺某所
収録時間:15分18秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:11.0MB
PLAY 出演者:阿部篤+遠藤和紀+松田達

2011年3月11日の大地震がもたらした東日本大震災は、せんだいスクール・オブ・デザイン(SSD)の活動拠点にも大きなダメージを残した。「地域の切実な課題」が眼の前で生まれてしまったわけである。幸いにして受講生やスタッフへの人的被害はなく、2011年度のSSDは再起動できた。しかし、この震災についてすぐに総括はできない。そこで特別講座「復興へのリデザイン」という形の連続講座により、まずはレクチャー聴講とディスカッションの場を提供する。そしてアジャイル・リサーチ・プロジェクト(ARP)という迅速性を武器としたリサーチを行う。こうしたSSD2011年度春学期の概要について、研究員の阿部篤さんにお話を伺いました。(編集部) 

註 ラジオ内、7回目のワークショップ「仮設都市を建設する」は森田俊作先生に加え、東北大学の中野和典先生にもご講演頂くことになりました。


・出演者プロフィール
阿部篤(あべ・あつし)
せんだいスクール・オブ・デザイン研究員。科学技術振興研究員。東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 博士後期課程単位取得退学、修士(工学)。

遠藤和紀(えんどうかずき)
せんだいスクール・オブ・デザイン社会人受講生。グラフィックデザイナー。福島大学卒業。白鳥ASSOCIATES一級建築士事務所、藤崎快適生活研究所を経て独立。福島学院大学非常勤講師。

松田達(まつだ・たつ)
建築系ラジオコアメンバー
収録日時:2011年3月10日
収録場所:南洋堂書店4階N+ギャラリー
収録時間:17分23秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:12.5MB PLAY 出演者:磯達雄+菅原麻衣子+佐藤絢香+吉田菜未+吉田彩花+上園宗也+石川里美+飯田将平+市川紘司+加藤拓郎+平野晴香+南泰裕+松田達

「建築系文学フリマ」をテーマとした討議の第2回目。東日本大震災の前日に行われたこの収録では、実は偶然にも仙台発のメディアが多く紹介された。宮城大学から積極的に情報発信している『DECADE』、東北大学建築学報であるタブロイド版の『トンチク』、若手の書き手を集めた『ねもは』など。それらに加え、東京芸術大学の石川里見さんが編集する一風変わった雑誌『アーキテキタ』などが紹介される。あらためて、東北発の情報に耳を傾けてほしい。(編集部)

・出演者プロフィール
磯達雄(いそ・たつお)
建築ジャーナリスト。1963年埼玉県生まれ。1988年名古屋大学工学部建築学科卒業。1988〜1999年『日経アーキテクチュア』編集部勤務。2000年に独立。2002年から編集事務所フリックスタジオを共同主宰。桑沢デザイン研究所および武蔵野美術大学非常勤講師。

菅原麻衣子(すがわら・まいこ)
1979年仙台市生まれ。東海大学工学部建築学科卒業。宮城大学事業構想学研究科空間デザイン領域修了。宮城大学デザイン情報学科演習助手を経て、現在、東北大学工学部工学研究科都市・建築デザイン学技術職員。

佐藤絢香(さとう・あやか)
宮城大学事業構想学部デザイン情報学科空間デザインコース4年中田千彦研究室。機関誌DECADE+4編集。

吉田菜未(よしだ・なみ)
1989年生まれ。宮城大学デザイン情報学科空間デザインコース佐久間研究室4年。

吉田彩花(よしだ・あやか)
1989年生まれ。宮城大学事業構想学部デザイン情報学科空間コース佐久間研究室4年。DECADE+3、4編集。

上園宗也(うえぞの・かずや)
2011年京都大学工学部建築学科卒業。2008年度京都建築学生之会 代表。super nova編集。現在、高松伸建築設計事務所勤務。

石川里美(いしかわ・さとみ)
デザイナー(乃村工藝社所属)。2011年東京藝術大学卒業。フリーペーパーArchitekita編集。

飯田将平(いいだ・しょうへい)
デザイナー。1988生。雑誌NEWTRALのディレクションを中心に、グラフィックから企画まで、場所に関わるデザインを行う。

市川紘司(いちかわ・こうじ)
1985年生まれ。東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻。2011年6月12日に開催される第十二回文学フリマ(@蒲田)にて『ねもは02特集*建築プレゼンテーションの素晴らしい世界』を頒布します。当日ご来場ご購入いただいた方には、おまけがつきます。

加藤拓郎(かとう・たくろう)
1986年青森県生まれ。東北大学大学院工学研究科 都市・建築学専攻 五十嵐太郎研究室所属。

平野晴香(ひらの・はるか)
1987年静岡県生まれ。芝浦工業大学卒。東北大学五十嵐太郎研究室所属。卒業設計「残柱のアリア」第19回JIA出展予定。企画、編集関係の仕事を目指しています。

収録日時:2011年3月29日
収録場所:ダメハウス
収録時間:31分12秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:14.2MB
PLAY 出演者:星裕之+伊藤幹+加藤拓郎+五十嵐太郎

東日本大震災により被害をうけた場所である名取、亘理、仙台港、多賀城を実際に巡ることで感じた、様々なズレを指摘しています。メディアを通して受け取る被災状況の印象と自分の目で見て感じた印象。また、いまの社会が求めるデザイン性の高い建築と被害を通して感じる建築のあるべき姿。災害を受けるのは仕方がないこと、それで本当にいいのかという言葉が、今後建築に向き合っていく上で私たちに重要な課題が与えられていることに気づかせてくれます。(香野あゆみ)

・出演者プロフィール
伊藤幹(いとう・もとき)
1988年東北大学建築・社会環境工学科3年

加藤拓郎(かとう・たくろう)
1986年青森県生まれ。東北大学大学院五十嵐太郎研究室所属。

星裕之(ほし・ひろゆき)
1969年生まれ。93年宇都宮大学卒業後、近藤春司建築事務所や構造設計事務所を経て98年STUDIO POH設立。コンシューマー誌への作品発表の他、専門誌への技術的寄稿多数。著書に『建築学生の「就活」完全マニュアル』他。東北大学大学博士課程後期在籍。

五十嵐太郎(いがらし・たろう)
建築系ラジオコアメンバー。

「建築系ラジオ 春合宿2011」のご案内
2011年4月16日(土)から17日(日)にかけて、建築系ラジオでは、3月から延期していた合宿を行います。合宿先は、原広司さん設計の神奈川県愛甲郡清川村にある国民宿舎《丹沢ホーム》です。建築系ラジオ関係者だけではなく、誰でもご参加頂けます。メインイベントとして「予選落ちなし、必ず講評が受けられる建築系ラジオ〜設計・論文発表会」「神奈川県西部建築ツアー」「東日本大震災への支援に関する情報交換会/五十嵐太郎ショートレクチャー──被災地の現状」などがありますので、ぜひご注目下さい。また、建築系ラジオのスタッフが地域ごとにチームを組み、製作したラジオコンテンツ予告編の面白さを競う「建築系ラジオ地域ブロック対抗ラジオコンテンツ選手権」もあります。自然の中でリフレッシュをしながら、様々な形で建築に触れることのできる、欲張りな企画となっています。皆様のご参加、心よりお待ちしております。(渡辺秀哉+関口達也+松岡舞+木崎美帆)

kkr-spring-camp.jpg
建築系ラジオ春合宿2011概要PDFダウンロード(516KB)


<合宿日程>
2011年4月16日(土)〜4月17日(日)

<メインイベント>
A. 建築系ラジオ地域ブロック対抗ラジオコンテンツ選手権(16日夕方、ご観戦下さい)
B. 予選落ちなし、必ず講評が受けられる建築系ラジオ~設計・論文発表会 (16日夜)
C. 神奈川県西部建築ツアー (16日昼、17日)
D. 東日本大震災への支援に関する情報交換会/五十嵐太郎ショートレクチャー──被災地の現状(16日夜)

<行程>
・2011年4月16日(土)
8:45 トヨタレンタカー新宿南口店集合(東京都渋谷区代々木2-7-8)
9:00 新宿発
11:00-12:00 東海大学湘南キャンパス/山田守
12:30 秦野駅にて後続者ピックアップ
12:45-13:30 昼食
14:30 丹沢ホーム着
14:30-15:00 見学、建築の解説(南泰裕より)
15:30-18:30 建築系ラジオ地域ブロック対抗ラジオコンテンツ選手権
   15:30 趣旨説明(松田達より)
   15:35 1チーム目コンテンツ企画プレゼン+コメント
   16:00 2チーム目コンテンツ企画プレゼン+コメント
   16:25 3チーム目コンテンツ企画プレゼン+コメント
   16:50 4チーム目コンテンツ企画プレゼン+コメント
   17:15 5チーム目コンテンツ企画プレゼン+コメント
   17:40 審査ディスカッション
   18:10 優勝コンテンツ試聴会(自由参加)
18:30-20:30 宴会/東日本大震災への支援に関する情報交換会
20:30-21:00 五十嵐太郎ショートレクチャー──被災地の現状
21:00〜深夜 予選落ちなし、必ず講評が受けられる建築系ラジオ〜設計・論文発表会
   ・趣旨説明(五十嵐太郎、倉方俊輔、北川啓介より)
   ・発表・講評(設計→論文→その他の順。原則下の学年から上の学年へ)
   ・総評・表彰(コアメンバー、アドバイザーより)

・2011年4月17日(日)
8:00 起床、朝食
10:00 チェックアウト、神奈川県西部建築ツアー出発
11:30-11:50 54の窓/石井和紘+難波和彦 
12:50-13:10 松田山ハーブガーデン/高松伸
13:30-14:20 昼食
14:40-15:00 アサヒビール神奈川工場/安藤忠雄(敷地内から外観見学)
16:40-17:30 ほうとう不動/保坂猛*
19:30 新宿着解散
20:00〜 希望者のみ打ち上げ
*距離が多少離れているので、回れるかどうかは当日の時間を見て決定します。
難しい場合は箱根の建築見学を予定しています。

<参加費用>
丹沢ホーム宿泊費1泊2日6500円(大人1人、2食付)。新宿に集合される方は、レンタカー代が別途必要になります(高速代、ガソリン代、保険料あわせて1人8000円前後の予定)。宴会の飲み物代は含んでおりません 。

<建築系ラジオからの参加者>
コアメンバー、スタッフ、アドバイザー/全国から参加します

<参加申込み>
誰でも参加できます。2011年4月13日(水)までに、建築系ラジオ事務局 info@architectural-radio.net まで、氏名、所属、電話番号、メールアドレス、16日の参加合流場所(9時新宿/12時半秦野駅/14時半丹沢ホーム)を明記の上、お申し込み下さい。

<参加者数>
約20名程度(予定)

<交通について>
新宿に集合せずに、直接来られる方は、お車でのご参加をおすすめします。東名高速「秦野・中井I.C」より約1時間です。駐車台数の関係などもございますので、あらかじめお知らせ頂けると幸いです。電車で来られる方は、小田急線「秦野駅」で新宿からのレンタカーと合流することも可能です。その場合も、人数把握のため事前にご連絡ください。また、秦野駅からのバスもありますが、冬季運休の場合があるのでご注意下さい。

<主催>
建築系ラジオ
http://www.architectural-radio.net/

<問い合わせ先>
建築系ラジオ事務局
info@architectural-radio.net

*

<イベントの詳細>

A. 建築系ラジオ地域ブロック対抗ラジオコンテンツ選手権
<企画概要>
全国に散らばる建築系ラジオスタッフが、5 チーム(東北・関東ブロック、中部ブロック、西日本ブロック、脱地域ブロック、研究生チーム)に分かれ、ラジオコンテンツ対抗戦を行います。各ブロックがそれぞれ事前に収録した内容について合宿当日にプレゼンを行い、一番聴いてみたいと思わせた収録を選ぶものになります。プレゼン+コメント自体の収録も行われ、建築系ラジオでそのプレゼンやコメントの様子を配信する予定です。

<審査員>
五十嵐太郎、南泰裕、倉方俊輔、北川啓介、松田達、入江徹、下倉玲子

<表彰>
最優秀賞 1 点。副賞については後日発表。その他、審査員から各賞を予定しています。

<その他>
・1チームの企画プレゼン・講評の流れは、「プレゼン(約10分)→審査員より コメント・質疑応答(約15分)」という流れになります。
・審査方法・審査基準は、コンテンツ内容、参加者の人数により検討します。

B. 予選落ちなし、必ず講評が受けられる建築系ラジオ~設計・論文発表会
<企画概要>
自分の設計・論文などを誰かに講評してもらいたい。そんな人が沢山いるのではないでしょうか?今回のイベントでは建築系ラジオコアメンバー、アドバイザーが皆さんの設計・論文など、成果物をなんでも講評してくれます。自分が作ったもの考えたものを何でも、誰でも出品可。他の講評イベントとは違い、出品すれば必ず講評を受けることができます。

<スケジュール>
2011年4月16日(土)20:30〜深夜
それぞれの発表時間、講評時間などスケジュールの詳細に関しては、、参加者の人数が確定したのちに時間配分を考えお知らせいたします。現時点では、以下の様な流れで発表会を進めることを予定しております。

・趣旨説明(五十嵐太郎、倉方俊輔、北川啓介より)
・発表・講評
  1. 設計 1年→2年→3年→4年(卒業設計)→院生以上 
  2. 論文やテキスト (原則として下の学年から) 
  3. その他(原則として下の学年から) 
・総評(コアメンバー、アドバイザーより)

<講評者>
五十嵐太郎、南泰裕、倉方俊輔、北川啓介、松田達、入江徹、下倉玲子

<表彰>
審査員から各賞を予定しています。

<その他>
・スタッフ、研究生もしくはその希望者に限り、当日現地にて参加できない方は、SkypeやU-streamを利用した形で参加することも可能です。お気軽にお問い合わせください。

C. 神奈川県西部建築ツアー
<概要>
1日目は、東海大学湘南キャンパス(山田守)を見学し、2日目は、54の窓(石井和紘+難波和彦)→松田山ハーブガーデン(高松伸)→アサヒビール神奈川工場(安藤忠雄)→ほうとう不動(保坂猛)の順に回る予定です。コースは、下記GoogleMapをご参考に下さい。http://goo.gl/zYrcy


D. 東日本大震災への支援に関する情報交換会/五十嵐太郎ショートレクチャー──被災地の現状
2011年3月11日に、東日本大地震が起きました。この合宿が行われる頃には1ヶ月以上の時が経っていることになりますが、落ち着くまでにはまだまだ時間がかかるでしょう。今回の地震では、よくも悪くもたくさんの情報が飛び交いました。真実もデマも混在しています。一度みんなで話し合い、しっかりとした情報をお互いに提供し合い、これから私たちが被災地と被災者の方々のために何ができるのか、そして何をすべきなのか、この機会に話し合いましょう。また、多くの被災地を、特にテレビではあまり取り扱われていないエリアを、その足で五十嵐太郎さんはまわってきました。被災地の現状を、スライドを通してレクチャーして頂きます。
収録日時:2011年3月28日
収録場所:仙台市内某居酒屋
収録時間:20分06秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:9.4MB
PLAY 出演者:五十嵐太郎+佐久間雄基+千葉光+菅原麻衣子

2011年3月11日の震災後、五十嵐研のメンバーは離散状態となりました。仙台に残ったメンバーは震災後18日目にしてようやく顔を合わせ、各々が地震体験を語るオーラルヒストリーとして記録を残しました。今回は昨日の配信の続き、後半部分になります。今回は、仙台での被災体験に加え、東京や海外で震災の大きな被害をしり、自分たちの街に戻ったメンバーの体験も語られていきます。交通システムのパニックの中で家に戻るまでの移動もままならなかったり、電話がつながらず家族と連絡が取れなかったりもどかしい思いをされたようです。地震から3週間近く経った現在でも、物資の不足やインフラ復旧は完全には改善されておらず、震災によりもたらされた非日常が続いています。被災された方々が一日も早く元の生活に戻られることを心からお祈りいたします。(加藤拓郎+関口達也)

・出演者プロフィール
五十嵐太郎(いがらし・たろう)
建築系ラジオコアメンバー。

佐久間雄基(さくま・ゆうき)
東北大学大学院五十嵐太郎研究室博士課程在籍。

千葉光(ちば・ひかる)
1986年生まれ。東北大学大学院五十嵐太郎研究室所属。

菅原麻衣子(すがわら・まいこ)
東北大学工学部工学研究科 都市・建築デザイン学 技術職員。

・関連項目
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)

収録日時:2011年3月28日
収録場所:仙台市内某居酒屋
収録時間:28分17秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:13.3MB
PLAY 出演者:五十嵐太郎+加藤拓郎+石井勇貴+川崎亮+佐藤知佳+村越怜

2011年3月11日の震災後、五十嵐研のメンバーは離散状態となりました。仙台に残ったメンバーは震災後18日目にしてようやく顔を合わせ、各々が地震体験を語るオーラルヒストリーとして記録を残しました。前半となる今回は、研究室の中でも震源地周辺の地域に居合わせたメンバーにより、各人がいかなる状況下で震災を体験したのかを語り、震災時の様子が鮮明に浮かんできます。地震と停電によって街のインフラやサービスが止まる中、それぞれが自身の目と耳を頼りに生の情報によって状況把握や情報収集を行った様子、そしてその後どう生活を送ってきたのかが述べられていきます。実際に自分が同じ状況に立った時、どう行動するべきなのか、それぞれのエピソードから新しい気づきを得ることができたと思います。(加藤拓郎+関口達也)

・出演者プロフィール
五十嵐太郎(いがらし・たろう)
建築系ラジオコアメンバー。

加藤拓郎(かとう・たくろう)
1986年青森県生まれ。東北大学大学院五十嵐太郎研究室所属。

石井勇貴(いしい・ゆうき)
1987年生まれ。東北大学大学院五十嵐太郎研究室所属。

川崎亮(かわさき・たすく)
1988年生まれ。東北大学五十嵐太郎研究室所属。

佐藤知佳(さとう・ちか)
東北大学五十嵐太郎研究室秘書。

村越怜(むらこし・れい)
1987年生まれ。東北大学大学院五十嵐太郎研究室所属。

・関連項目
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
出演者:武智仁志

東日本大震災により被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。そして、現場で救助や復興に尽力されている方々に感謝いたします。

本当に驚くべき事実にただ呆然としています。僕が経験した地震で最大のものは、2001年の芸予地震です。松山市で震度5強、M6.7。発生は15時27分で、夜の飲み会に備えて、自分の部屋にいました。当時90cmの水槽を部屋に置いていましたが、水が大量にあふれました。とっさに部屋の真ん中でバランスを取れました・・。

今回は芸予地震並みの規模のものが連続でおき、津波の被害も大で、あってはならない原発の事故までも。3/11から、2週間が経ちました。今だに余震もあり、原発もあまりよくない状況が続いている中で、今の僕にできることは、募金をすることくらいしか出来ません。

愛媛にも原発があり、MOX燃料を、やはり3号機で使用しています。事故が起こってからしか本当に危機感を持てない自分に呆れます。

僕が住んでいる松山でも、一部のスタンドでガソリン給油の規制が始まり、なんと、インスタント食品やミネラルウォータ、乾電池なども品薄の状態となっているようです。(中国にも、買い占めは飛び火しているそうです。)先週はそういう雰囲気はなかったのですが、原発事故の対応が長引いているのと、ついついテレビを長く見てしまっているからでしょう。愛媛でも、「共感疲労」に陥っている人がいるそうです。被災していない人間が疲弊している場合じゃないです。品薄の原因は、被災地優先で供給されているためで、一時的らしいのですが、もし買いだめしている結果ならば残念です。日本人は同じ民族で集まっているせいか、集団心理が強いのですね。

水は水道水が使えるし、インスタント食品は無理に食べなくても済むし、僕の場合は自転車で通勤しているのでガソリンも殆ど不要です。身の回りのできることからやっていこうと思います。当たり前の日常って、実は貴重ですね。ついつい明日があると思って過ごしてしまっています。

ラジオでは、地震の影響よりも津波と原発の話題が多くでました。昼間の災害ということで、多くの映像が撮られ、津波の無情なパワーを見せつけられました。愛媛新聞によると、大津波警報発表の3分前に小規模な津波第1波を宮城県・牡鹿半島周辺で観測していたようです。3メートル以上の最大波がきたのはその30〜40分後でした。ハードウェアは駄目でも、人間の命は助かる時間だったかもしれませんね。ただ、警告を受けて、パニックを避けられるかどうかは分かりません。

驚愕したのが、岩手県の宮古市田老地区の防潮堤。住民の皆さんから絶大な信頼を得ていた「万里の長城」の異名をもつ高さ10m、総延長2400mの防潮堤を、大津波は粉々に破壊したそうです。約50年前に完成していたので、塩害による老朽化も多少は原因としてあったかもしれません。防潮堤の中身は土壌でしょうし。本当に恐ろしいパワーです・・。

こういった事実を見ていくと、常識的な対処で新たに建て直しても、また何十年後かに津波が起こるかもしれません。事実、常識や想定を越えた災害が発生してしまいました。役所の建物は、海抜何m以上に建設するという規則ができるかもしれません。

僕は建築を学んでいるので、つい建築の力のみで解決できると信じたくなりますが、彦坂さんがおっしゃるように事実を事実と認識して、対応するほうがより確実だと思いました。携帯やラジオ、テレビよりも、ツイッターが役に立ったように、複合的な手段を確保しておかないと、突然の事態に対処できないですね・・。

ラジオでの皆さんの会話を聞いていて、頭に浮かんだのがテトラポット。田老地区の防潮堤は堅牢な「面」で波を遮る発想でしたが、テトラポットのように「ある程度」遮る発想のほうが良いのかなと思います。波を砕く手法ですね。そして、海岸で砕くばかりではなく、数km先の海上にも配置するのです。水深があると大変ですね。専門知識でもって語っていないので、知識のある方に笑われるかもしれませんが。

陸地に侵入してきた水は、住戸を取り巻く道路の下が水路になっていて、ある程度、水路に水が流れ込んで力を弱める作戦。そして、建築はあえて、木造。逆に浮力を利用して、基礎との関係は、切り離しやすいものにします。電柱などの危険因子は地中化。車は住宅街には置かず、歩行と路面電車で移動するようにすると、流されてもぶつかるものが少なくできるかもしれません。複合的に建築と土木を組み合わせないと難しい気が今はしています。都市規模でのデザインです。基礎部分はテトラポットのようなものを敷き詰めておくと引き潮を砕いてくれるかも・・。躯体は結局、船みたいな建築になるのでしょうか。

いやいやいや、なかなか解決策を見つけるのは至難の技です。構造形式、形態の話以外のところでもデザインの方法はないかという松田さんのお話。建築的な内容のみで考えず、様々な可能性を拾い上げて解決していくしかなさそうですね。

それにしても、ツイッターの活躍ぶりはすごいですね。
早く問題が解決できるように、行動していければなと思います。
僕はこれからの日本に希望をもって生きます。

・関連項目
東日本大震災を、現在進行形で考える [1/3]──地震と建築をめぐって
東日本大震災を、現在進行形で考える [2/3]──原発とアートをめぐって
東日本大震災を、現在進行形で考える [3/3]──津波とデザインをめぐって
収録日時:2011年3月20日
収録場所:大名某居酒屋
収録時間:34分06秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:15.6MB
PLAY 出演者:大島芳彦+小西泰孝+西村浩+藤原徹平+倉方俊輔+浦山侑美子+野口明子+上條美里

2011年3月20日・21日、九州福岡で全国の建築学生を主体とする「学生デザインレビュー2011」が行われました。3月11日に起きた東日本大震災により、急遽当初予定していたプログラムを変更し、震災や復興に対して私たち建築・都市を学ぶ学生や建築家にできることを考えるシンポジウムを取り入れました。そして、出展者の方をはじめ、協力していただいたすべての方のおかげで、とても有意義な時間を過ごすことができました。今回の内容は当日一日目が終わり、懇親会後の2次会でスタッフ・クリティークの方々と収録されたものです。(香野あゆみ)

・出演者プロフィール
大島芳彦(おおしま・よしひこ)
学生デザインレビュー2011 クリティーク。1970年東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。The Bartlett, University Collage London(英国)。Southern California Institute of Architecture. SCI-Arc(米国)。1997年〜2000年株式会社石本建築事務所勤務を経て、2000年から株式会社ブルースタジオ専務取締役。

小西泰孝(こにし・やすたか)
学生デザインレビュー2011 クリティーク。1970年千葉県生まれ。東北工業大学工学部建築学科卒業。日本大学大学院理工学研究科修士課程修了 1997年佐々木睦朗構造計画研究所入社。2002年小西泰孝建築構造設計設立。現在、多摩美術大学、京都工芸繊維大学、芝浦工業大学大学院、東京大学大学院にて非常勤講師。

西村浩(にしむら ・ひろし)
学生デザインレビュー2011 クリティーク。1967年佐賀県生まれ。東京大学工学部土木工学科卒業。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。1993-98年株式会社GIA設計勤務。その後、1999年 ワークヴィジョンズ・アーキテクツ・オフィス設立。現在、株式会社ワークヴィジョンズ代表北海道教育大学芸術課程特任教授、日本大学理工学部社会交通工学科・東北大学工学部建築・社会環境工学科・お茶の水女子大学生活科学部非常勤講師。

藤原徹平(ふじわら・てっぺい)
学生デザインレビュー2011 クリティーク。1975年横浜生まれ。横浜国立大学大学院修了。 2001年より隈研吾建築都市設計事務所勤務、現在同事務所設計室長。 2008年より横浜国立大学非常勤講師。 2009年よりフジワラテッペイアーキテクツラボ代表。 2010年よりNPO法人ドリフターズインターナショナル理事、東京理科大学非常勤講師

倉方俊輔(くらかた・しゅんすけ)
学生デザインレビュー2011 クリティーク。建築系ラジオコアメンバー

浦山侑美子(うらやま・ゆみこ)
九州大学工学部建築学科2年。学生デザインレビュー2011実行委員。

野口明子(のぐち・あきこ)
慶応義塾大学環境情報学部4年生。学生デザインレビュー2011出展者。

上條美里(かみじょう・みさと)
1989年福岡生まれ。北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科所属。建築系ラジオスタッフ/学生デザインレビュー2011実行委員。

・関連項目
学生デザインレビュー2011 inFukuoka
収録日時:2011年3月15日
収録場所:三軒茶屋某所
収録時間:27分36秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:12.6MB
PLAY 出演者:五十嵐太郎+南泰裕+入江徹+松田達+天内大樹

東日本大震災をめぐる討議の第3回。今回の震災では、三陸海岸地方を中心に津波による被害が甚大で、建築は、巨大な津波により軽々と流されてしまいました。被害が広域で、復興しようにも機能がシャットダウンされてしまった、こうした想定外の事態の中、建築は何ができるのか、ということについてメンバーで語り合いました。地震や風に対するデザインは今まで議論されてきましたが、津波に関しては、例えば船の形のように水圧をうまく交わすような建築自体の形態上での工夫の提案、もしくは、構造形式や形態のデザイン以外の面でのデザインの可能性があるのではないかということが触れられました。また、人類は危険と隣合わせにも関わらず水のそばに都市を作り続けたという歴史的な文脈を踏まえ、危険性を受け止めた上での都市のデザインについても考えていきます。
最後に、いずれは今回被災地になった地域をめぐる建築系ラジオツアーを企画し、今後の東日本を考えていく番組を発信していきたいという意志を固めました。(近藤佑子)


・出演者プロフィール
五十嵐太郎(いがらし・たろう)
建築系ラジオコアメンバー。

南泰裕(みなみ・やすひろ)
建築系ラジオコアメンバー

入江徹(いりえ・とおる)
1974年生まれ。建築家。琉球大学工学部環境建設工学科建築コース准教授。横浜国立大学大学院修了。専門は、建築設計・現代建築理論。

松田達(まつだ・たつ)
建築系ラジオコアメンバー。

天内大樹(あまない・だいき)
建築系ラジオパートナー。

・関連項目
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
収録日時:2011年3月15日
収録場所:三軒茶屋某所
収録時間:23分43秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:10.9MB
PLAY 出演者:彦坂尚嘉+五十嵐太郎+南泰裕+松田達+天内大樹

彦坂──(この震災を受けて、作品は)変わりますよね。(中略)僕は早い人だから。だって前衛だからね。早くなかったら前衛って言わないんだよね。

東日本大震災をめぐる討議の第2回。遠隔地からスカイプで討議に加わった彦坂尚嘉さんから、地震予知はいままでの科学が扱ってきた以上の数のパラメーターが絡むため、もはや不可能であること、そして地震、津波、原発と複雑な要因で被害が拡大した今回の震災が、科学・工学観を覆すのではないかということが指摘されます。前衛美術家として、震災を語り行動している彦坂さんの言葉は、確率の数字の上に成り立つわれわれの行動を揺さぶります。 (片田江由佳+天内大樹)

・出演者プロフィール
彦坂尚嘉(ひこさか・なおよし)
建築系ラジオパートナー。

五十嵐太郎(いがらし・たろう)
建築系ラジオコアメンバー。

南泰裕(みなみ・やすひろ)
建築系ラジオコアメンバー

松田達(まつだ・たつ)
建築系ラジオコアメンバー。

天内大樹(あまない・だいき)
建築系ラジオパートナー。

・関連項目
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
収録日時:2011年3月15日
収録場所:三軒茶屋某所
収録時間:35分39秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:16.3MB
PLAY 出演者:五十嵐太郎+南泰裕+入江徹+松田達+天内大樹

2011年3月11日、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)が発生し、その状況が世界に衝撃を与えました。それから5日目の3月15日。東京で計画停電が実行されて2日目、また福島第一原子力発電所の事故により、通常時の20倍の放射線量が東京でも確認されたというニュースが飛び込み、危機感が特に高まったまさにその当日の夜、建築系ラジオのメンバーは三軒茶屋に集まり、東日本大震災について語りました。収録に参加した5人それぞれの震災体験、また震災後の街や建築を見て感じたことから話は始まります。そして津波の被害、余震、原子力発電所の事故など、未曾有の複合災害が起こるなか、現在進行形でこの震災を考えていくことの重要性に触れられていきます。いま私たちは震災に対して、そして被災地や被災者に対して、どのように向き合っていくべきなのでしょうか?(関口達也+編集部)

・出演者プロフィール
五十嵐太郎(いがらし・たろう)
建築系ラジオコアメンバー。

南泰裕(みなみ・やすひろ)
建築系ラジオコアメンバー

入江徹(いりえ・とおる)
1974年生まれ。建築家。琉球大学工学部環境建設工学科建築コース准教授。横浜国立大学大学院修了。専門は、建築設計・現代建築理論。

松田達(まつだ・たつ)
建築系ラジオコアメンバー。

天内大樹(あまない・だいき)
建築系ラジオパートナー。

・関連項目
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
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