北川啓介の「無批判的行動主義」の誕生 - 建築系ラジオ
収録日時:2009年11月19日
収録場所:国立大学法人名古屋工業大学講堂ホール/名古屋市昭和区御器所町
収録時間:12分10分
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:8.8MB
PLAY 出演者:若山滋(+藤村龍至+北川啓介)

卒業設計日本一展名古屋巡回展2009のシンポジウムにて、第一部の藤村龍至さんの批判的工学主義についてのレクチャーをうけて、東京工業大学の先輩でもある若山滋先生が、まず、ご自身の半生を振り返りつつ、その上で、建築の歴史の上に藤村龍至さんを位置づけます。そして、その最後に突然、名古屋工業大学の弟子でありこのシンポジウムの主催者でもある北川啓介さんによる「無批判的行動主義」の誕生を宣言された歴史的瞬間が収録されています。奇しくも、建築系ラジオ初代コアメンバーの故山田幸司さんは、ちょうどこの収録時間中にシンポジウム会場近くで事故に遭われました。藤村龍至さんと北川啓介さんの対比をいつも口にされていた山田幸司さんに聞いていただくことができなかった当日のシンポジウムの山場を、山田幸司さんにお送りする意も込めて、北川啓介の「無批判的行動主義」の第一回とさせていただきます。(kitalab)

若山滋(わかやま・しげる)
建築家。専門は、建築文化論、都市文明論、比較様式論。1947年台湾生まれ。1969年東京工業大学建築学科卒業。1974年同大学大学院博士課程修了。工学博士。1974年株式会社久米設計。1983年国立大学名古屋工業大学助教授。1989年同大学教授。1999〜2001年日本建築学会建築雑誌編集委員長。2010年中京大学客員教授。主な作品に、不二の一文字堂(新建築1981年2月号)、高萩市立図書館・歴史民族資料館(新建築1984年3月号)、西尾市岩瀬文庫(新建築2003年4月号)など。主な著書に、建築へ向かう旅(冬樹社)、風土に生きる建築(鹿島出版界SD選書)、組み立てる文化の国(文藝春秋社)、世界の建築術(彰国社)、文学の中の都市と建築(丸善ライブラリー)、「家」と「やど」 建築からの文化論(朝日新聞社)、漱石まちをゆく 建築家になろうとした作家(彰国社)など。主な受賞に、第一回建築文化懸賞論文下出賞、中部建築賞、科学技術図書文化賞優秀賞など。
(2010年6月 2日公開)

連載紹介

中途半端に家族計画や建築計画に言及しない。これまでの建築計画と実は表裏一体の、生活に欠かせない現在進行中の様々な建築事象に眼を向けます。そのスジの方への突撃取材等を通じ、海外の脱構築主義建築の流れを汲む建築家の眼、新領域を開拓し続ける研究者の眼、その複眼で、現代を逆照射します。
北川啓介の無批判的行動主義

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