磯崎新「都市破壊業KK」(1962年)を読む - 建築系ラジオ
収録日時:2010年12月22日
収録場所:東北大学
収録時間:28分49秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:13.8MB
PLAY 出演者:五十嵐太郎+平野晴香+市川紘司+加藤拓郎+村越怜

磯崎新の最初の著作『空間へ』から「都市破壊業KK」(1962年)を声に出して読みます。このテクストは、都市破壊業を営む友人Sという謎の人物についてのエピソードを中心とした刺激的なエッセーです。最後に友人SがSINという名である、つまり磯崎新(ARATA)の名を別の読み方にした人物だと明かし、自身を相対的に評価しています。『空間へ』は、1960年代に記したエッセイをクロノジカルに並べたものですが、この「都市破壊業KK」は巻頭に置かれ、本書の中でも特別な位置づけとなっています。現在の磯崎新さんとのイメージとの違いといった感想から、過去の言説を繰り返し問うことの意味へと議論が展開していきます。(近藤佑子)

・出演者プロフィール
平野晴香(ひらの・はるか)
1987年静岡県生まれ。芝浦工業大学卒。東北大学五十嵐太郎研究室所属。卒業設計「残柱のアリア」第19回JIA関東出展。企画、編集関係の仕事を目指しています。

市川紘司(いちかわ・こうじ)
1985年生まれ。東北大学大学院五十嵐太郎研究室。

加藤拓郎(かとう・たくろう)
1986年生まれ。東北大学大学院五十嵐太郎研究室。

村越怜(むらこし・れい)
1987年生まれ。東北大学大学院五十嵐太郎研究室。

(2011年1月 1日公開)

連載紹介

過去の重要な建築論を声に出して読み、それについて議論をする番組です。なかなか建築論の本など読まなくなっている人も、音声を聴くことで、建築論を読むだけでなく、それについて議論する追体験ができるでしょう。
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