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収録日時:2010年6月 7日
収録場所:建築会館会議室
収録時間:29分38秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:13.5MB
PLAY 出演者:羽藤英二+阿部大輔+武田重昭+松田達

松田──今日いろいろな重要なキーワードが出てきたのですが、その中でモビリティ・クラウドという言葉が特に気になっていまして、この概念はおそらく羽藤先生がつくられた言葉だと思うのですけど、もう少し具体的なモビリティ・クラウドの行きつく先みたいなものが、つまり交通一般で、ここから向こうに行きたいときにパッとモビリティが現れて向こうに行くという考えが理想的なものでしょうか。
羽藤──今は高齢化という話が進んでいるので、要するに一人が一台持ってまわしていくのが難しいので、過疎地においても都市部においてもモビリティが使えるときに使って共同利用して、ドライバー・乗せられる人・乗る人が一体となって最適化された都市施設として21世紀には進化すべきだろう...

私たちはモビリティを所有している。共同利用して、最適化したらどうか。羽藤英二氏が言うモビリティ・クラウドとは何なのか?カルチベートトーク最終話!交通工学を中心に都市計画のこれからをディスカッション。都市計画の原点を振り返る。(南谷江美)

・出演者プロフィール
羽藤英二(はとう・えいじ)
1967年愛媛生まれ。東京大学准教授。専門は交通工学、ネットワーク行動学。MIT客員研究員、UCサンタバーバラ客員教授を経て現職。愛媛大学客員准教授、ネパール工科大学客員教授を兼任。世界交通学会賞などを受賞。代表的な取り組みにプローブパーソン技術の実装や市国風景づくりの会がある。磯崎新、内藤廣らとマカオ-珠海の都市コンペに参加、未来都市東京2050として都市戦略を提示するなど、建築、都市分野における多彩な実践活動も行う、注目の若手研究者。

阿部大輔(あべ・だいすけ)
1975年米国ハワイ州生まれ。都市計画家。東京大学都市持続再生研究センター助教。早稲田大学理工学部土木工学科卒業。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程修了、同博士課程修了。 2003-2006年カタルーニャ工科大学バルセロナ建築高等研究院(ETSAB)博士課程に留学(この間、スペイン政府給費奨学生)。博士論文提出資格(DEA)取得。博士(工学)。専攻は都市計画・都市デザイン。政策研究大学院大学研究助手を経て2009年より東京大学都市持続再生研究センター特任助教。博士論文「スペインの歴史的市街地における保全再生戦略」により、2006年度日本都市計画学会論文奨励賞ならびに日本不動産学会湯浅賞(研究奨励賞)を受賞。

武田重昭(たけだ・しげあき)
1975 年神戸市生まれ。ランドスケープ・プランナー/兵庫県立人と自然の博物館。2000年大阪府立大学大学院修了。2001年よりUR都市機構にて都市再生における環境・景観施策のコーディネートや団地再生における屋外空間の計画・設計に携わる。2009年より現職。屋外空間のマネジメントやコミュニティデザインについて研究を行う。共著に「シビックプライド−都市のコミュニケーションをデザインする」(宣伝会議、2008)ほか。NPO法人パブリックスタイル研究所理事。兵庫県立大学政策科学研究所研究員。

松田達(まつだ・たつ)
建築系ラジオコアメンバー。
収録日時:2010年6月7日
収録場所:建築会館会議室
収録時間:25分44秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:12.4 MBMB
PLAY 出演者:羽藤英二+阿部大輔+武田重昭+松田達

松田──羽藤先生は数理の専門ですよね。都市や人の動きや建築に関して、数理的に動きを解析して認知し、応用されていると思います。そのことは建築学には欠けていたのではないかと。もちろん建築にも数理はあって、例えば私がいた研究室も、数理解析をやってますけども、人の動きをダイナミックに扱う羽藤先生の試みは、全然違う世界で(建築や都市を)認識されているのではないか...
阿部──感想になりますけれども、移動空間システムの話をされていたと思いますが、ヨーロッパの1990年以降の都市再生といわれている成功事例というのは、まず都市空間内のバリアをなくすという話と、歩行者空間をできるだけ広げていくという、いってみれば単純な方法があると理解しています。その意味で欧州の都市が目指していたのは、まさに羽藤先生のおっしゃっていたような移動空間の再生だったんだろうなと...

「時流とは関係なく本当に聞きたいこと、必要とされる知識、いま聞いておかなければ聞けなくなってしまいそうな話などを共有・継承したい」という趣旨で始まったトークシリーズであるカルチベートトーク。今回は羽藤英二氏とのディスカッション前半です。前二回のレクチャーをふまえ、各人の感想を交えながら「移動空間」を中心に議論が展開します。(吉田民瞳)

・出演者プロフィール
羽藤英二(はとう・えいじ)
1967年愛媛生まれ。東京大学准教授。専門は交通工学、ネットワーク行動学。MIT客員研究員、UCサンタバーバラ客員教授を経て現職。愛媛大学客員准教授、ネパール工科大学客員教授を兼任。世界交通学会賞などを受賞。代表的な取り組みにプローブパーソン技術の実装や市国風景づくりの会がある。磯崎新、内藤廣らとマカオ-珠海の都市コンペに参加、未来都市東京2050として都市戦略を提示するなど、建築、都市分野における多彩な実践活動も行う、注目の若手研究者。

阿部大輔(あべ・だいすけ)
1975年米国ハワイ州生まれ。都市計画家。東京大学都市持続再生研究センター助教。早稲田大学理工学部土木工学科卒業。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程修了、同博士課程修了。 2003-2006年カタルーニャ工科大学バルセロナ建築高等研究院(ETSAB)博士課程に留学(この間、スペイン政府給費奨学生)。博士論文提出資格(DEA)取得。博士(工学)。専攻は都市計画・都市デザイン。政策研究大学院大学研究助手を経て2009年より東京大学都市持続再生研究センター特任助教。博士論文「スペインの歴史的市街地における保全再生戦略」により、2006年度日本都市計画学会論文奨励賞ならびに日本不動産学会湯浅賞(研究奨励賞)を受賞。

武田重昭(たけだ・しげあき)
1975 年神戸市生まれ。ランドスケープ・プランナー/兵庫県立人と自然の博物館。2000年大阪府立大学大学院修了。2001年よりUR都市機構にて都市再生における環境・景観施策のコーディネートや団地再生における屋外空間の計画・設計に携わる。2009年より現職。屋外空間のマネジメントやコミュニティデザインについて研究を行う。共著に「シビックプライド−都市のコミュニケーションをデザインする」(宣伝会議、2008)ほか。NPO法人パブリックスタイル研究所理事。兵庫県立大学政策科学研究所研究員。

松田達(まつだ・たつ)
建築系ラジオコアメンバー。
収録日時:2010年6月7日
収録場所:建築会館会議室
収録時間:33分02秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:15.2MB
出演者:羽藤英二
PLAY 出演者:羽藤英二

羽藤──街づくりのネットワークというのも、どちらかというとこういう(上に書いているような)ツリー構造のようなものでやっていくとですね、なかなか無駄が多かったりとか、そんなには余裕がないというようなことで、会社じゃないんだからとかそういう表現はいろいろあると思うのですが、なかなかうまくいかないと。どちらかというとセミラティス型で...

「時流とは関係なく本当に聞きたいこと、必要とされる知識、いま聞いておかなければ聞けなくなってしまいそうな話などを共有・継承したい」という趣旨で始まったトークシリーズであるカルチベートトークにおける、羽藤英二氏のレクチャーの後半です。前半に引きつづき、「交通」から見た都市空間について話を展開します。(花房佑衣)


・出演者プロフィール
羽藤英二(はとう・えいじ)
東京大学准教授。専門は交通工学、ネットワーク行動学。MIT客員研究員、UCサンタバーバラ客員教授を経て現職。愛媛大学客員准教授、ネパール工科大学客員教授を兼任。世界交通学会賞などを受賞。代表的な取り組みにプローブパーソン技術の実装や市国風景づくりの会がある。磯崎新、内藤廣らとマカオ-珠海の都市コンペに参加、未来都市東京2050として都市戦略を提示するなど、建築、都市分野における多彩な実践活動も行う、注目の若手研究者。

収録日時:2010年6月7日
収録場所:建築会館会議室
収録時間:40分59秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:18.8MB
PLAY 出演者:羽藤英二(+松田達)

羽藤──私自身の専門はもともとは交通工学ということでやってきているのですが、最近になって少し建築家の方々と一緒に仕事をする機会があったりして、移動空間をどういう風に仕立てていくのか、もちろんそこの中にはプログラム的なものがありますが...

カルチベートトークは、「時流とは関係なく本当に聞きたいこと、必要とされる知識、いま聞いておかなければ聞けなくなってしまいそうな話などを共有・継承したい」という主旨で始まった建築文化事業委員会主催のトークシリーズです。交通工学から出発し、現在多彩な分野において活動をされている羽藤英二氏によるレクチャーの前半で、「交通」という視点から「都市」と「建築」への、様々な新しい視点が次々と提示されていきます。(花房佑衣)

・出演者プロフィール
羽藤英二(はとうえいじ)
東京大学准教授。専門は交通工学、ネットワーク行動学。MIT 客員研究員、UC サンタバーバラ客員教授を経て現職。愛媛大学客員准教授、ネパール工科大学客員教授を兼任。世界交通学会賞などを受賞。代表的な取り組みにプローブパーソン技術の実装や四国風景づくりの会がある。磯崎新、内藤廣らとマカオ-珠海の都市コンペに参加、未来都市東京2050として都市戦略を提示するなど、建築、都市分野における多彩な実践活動も行う、注目の若手研究者。
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