【美術】「日本画」の前衛展 [2/2]──絵画と主題/戦争画について - 建築系ラジオ
収録日時:2011年1月29日
収録場所:国立近代美術館内レストラン/アクア
収録時間:29分21秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:13.4MB PLAY 出演者:彦坂尚嘉+江藤靖子+角田博英+和田守+太田丈夫+中川晋介+栃原比比奈

東京国立近代美術館での「日本画」の前衛展の批評の前回の続きです。この展覧会では、1938年に結成された「歴程美術協会」の日本画家たちの作品を中心にとりあげ、戦前から戦後にかけての前衛的な絵画表現を紹介していました。吉岡堅二と福田豊四朗の戦争画の比較から、主題と作品の関係について語られた後に、戦争画に話題が移ります。そこで、社会権力とどう向き合うかによって芸術の質が変わると彦坂さんは指摘します。横山大観の戦争協力など、なかなか論じられることの難しい戦争画について語られた本コンテンツは貴重であると思います。(江藤靖子)

・出演者プロフィール
角田博英(つのだ・ひろひで)

コレクター、広告代理店勤務

和田守(わだ・まもる)
美術愛好家

中川晋介(なかがわ・しんすけ)
アニメ作家、美術家

太田丈夫(おおた・じょうゆう)
1954年生まれ群馬大学教育学部美術科卒業。1985年より半透明構造をテーマに群馬県を主にインスタレーション作品を発表「向こう側の視える作品展」など。90年代に身体の半透明性に興味を持ち、古武術の領域を研究。2000年代に絵画を中心に発表を再開。半透明構造が孕む光をテーマにかねこあーとギャリー等で個展。現在は線描を通して量子論的な「図と虚の同時表示」に関心を持ち、探求している。

栃原比比奈(とちはら・ひいな)
美術家。1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展。

・関連項目
東京国立近代美術館「日本画」の前衛展
(2011年4月14日公開)

連載紹介

「建築大好き」というヒコ(美術家)とアマナイ(美学者)のコーナーです。2人の年齢差が34歳、隔世遺伝的な関係の2人が美術・美学の角度から、ひと味違う建築鑑賞の討論をします。もちろん建築家も必見の面白い美術展も取り上げて、わかりやすく、鋭く、ナイーブに迫ります。
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